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2018年7月30日発売

TANG DENG

"Hair Stylistics CD-R Cover Art Works" BOOK WITH CD "BEST!"

TANG DENG
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内容紹介
Hair Stylisticsこと中原昌也が、2010年頃より現在に至るまで不定期で自主リリースを続けるCD-Rシリーズをご存知だろうか。2018年6月現在で、その数なんと220タイトルを超えた。リリースは継続中なのでこれからもその数は増えていくだろう。多作は天才の証と言われるが、中原昌也のこの怒涛のリリースはそれを見事に体現していると言っていいと思う。

 本書は当CD-Rシリーズのアートワークを可能な限り集め、羅列したものだ。編集にあたって、在庫のあるお店からは購入し、どこにも在庫の無い作品はオークションサイトや人伝てに、それでも入手できない今となっては幻のタイトルは、もう諦めた。ある時最新作をご本人から購入しようとした際、「もうマスターを消したから手元に無い」旨のお返事をいただき、震えた。しかも本シリーズの取り扱い店は現在都内の3店舗のみ。つまりこのシリーズは、その激希少性にも注目すべき作品群なのだ。

 そうして集まった150弱のアートワークを編集し本のかたちに構成した。一つ断りを入れるとすれば、レーベルなどの背景があって公式リリースされた作品群と比べ、自主リリースCD-Rのアートワークはその露悪の濃度がケタ違いに高い。所謂エログロの類とは全く違う、ものすごいバッド感だ。だが、これらを一度に大量に目にすると超強烈な冗談としてきちんとギャグに見えてくる。そして何より、ポップと言っていいのかわからないが絶妙なセンスが浮き上がってくる。ギリギリのバランスで(たまに(結構な頻度で)バランスを崩しながらも)、ヘアスタには痛快な”おしゃれさ”があるのだ。
※全部が全部バッドな作品ではないので悪しからず(?)、ご安心を(?)。

 前述の通り全部を掲載することはできなかったし、各タイトルのリリース時期も正確にはわからず年代順に並べることもしていないため、本書には記録/アーカイブとしての機能はないかもしれない。だがこの本の価値はそこにはなく、中原昌也の天賦の才を改めて世に知らしめることにある。
それには十分な内容となっているだろう。

 そして最後に、本書には、膨大なCD-Rシリーズ音源の中から選曲・コンパイルしたベスト盤CDが封入されている。その名もズバリ『BEST!』。ヘアスタの音楽の辺境性・多彩性を俯瞰でき、かつ一枚のアルバムとしてのリスニングにも適し、そして踊れる(!?)、所謂”全音楽ファン必聴”ものの仕上がりになっているので、ぜひアートワークと一緒にお楽しみいただきたく、何卒ご購入のほど宜しくお願い申し上げます。(編集者より)
目次
“Hair Stylistics CD-R Cover Art Works”BOOK WITH CD “BEST!”

《CD "BEST!" TRACK LIST》
01 Unknown from “Uselessness Of 40years” #4
02 Unknown from “World Of Audio Sex” #2
03 Vovol Pipi from “Breaking Human Box” #1
04 Unknown from “No Titles” #4
05 10 Violent Boat People from “Cold Love’s Campaign” #3
06 Large Poor from “Fantastic Slaviewonder” #6
07 Unknown from A Bright Green Field #1
08 Unknown from “The Hairport Convention” #5
09 NYC Blues from “The Heavy Metal Lesson” #3
10 Unknown from “The Murder Experiment” #2
11 Plays Song from “Plays Song” #6
12 Sex Colosseum from “No Progress” #3
13 Good Morning from “Good Morning” #1
14 O.C. Blues from “O.C. Blues” #1
15 Cuttroat Buggy from “Thinking About Worst Caveman” #3
16 Unknown from “Lasy Sounds” #1
17 Unknown from “Songs Of Hate And Hate” #5
18 The Adult from “The Adult” #2
19 Unknown from “Bad Puree” #1
20 Unknown from “Music After Death” #2
著者略歴
中原 昌也(ナカハラ マサヤ)
《Hair Stylistics/中原昌也》 1970年6月4日東京都生まれ。 1988年頃よりMTRやサンプラーを用いて音楽制作を開始。 1990年、アメリカのインディペンデントレーベルから「暴力温泉芸者=Violent Onsen Geisha」名義でスプリットLPをリリース、ソニック・ユース、ベック、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンらの来日公演でオープニング・アクトに指名され、 1995年のアメリカ・ツアーを始め海外公演を重ねるなど、国外での評価も高い。 1997年からユニット名を「Hair Stylistics」に改める。 音楽活動と並行して文筆活動も多数。 1998年に初の短篇小説集『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』(河出書房新社)を発表した後、 2001年に『あらゆる場所に花束が……』(新潮社)で三島由紀夫賞、 2006年に『名もなき孤児たちの墓』(新潮社)で野間文芸新人賞、 2008年に『中原昌也作業日誌 2004→2007』(boid)でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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