近刊検索 デルタ

2017年9月29日発売

ライツ社

人生を狂わす名著50

京大院生の書店スタッフが「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」と思う名著を選んでみた。
このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
【著者からのメッセージ】 読書ってあなたにとって何なの? そう聞かれると、わたしはこう答えます。 わたしにとって、読書は、戦いの場です。 ……今、ちょっと笑いましたか? いや、本当ですよ。わたしは大真面目に本気で言っているんですよ。わたしにとって、本を読むことは、自分の人生を賭けて戦うこと以外のなにものでもないです。 たまに、「運命の神様」がいるんですよ。 本を読んでいて、「うわっ」て目を細めてしまうような景色に出会うことがあります。 それはもう、運命の人に出会ったとき、みたいな。うひゃぁって声が漏れてしまうような、わたしにとって世界でいちばん素晴らしい物語に。 そのとき、戦うんですよ。わたしは。神様(つまり作家さんなわけですが)と。 「あなたに、わたしの人生、変えられてたまるかー! ! 」って叫びながら。 だけど。 負けるときは負けます。 惚れたもん負け、という言葉がありますが、わかった、あなたの勝ち。惚れました、って全面降伏。 こうなってしまえばわたしの人生はその本のものです。 わたしも、あなたが言うことをもっとちゃんと知りたい。 あなたが見た景色を見てみたい。 それがたとえ、重い岩を狭い坂道で転がしてゆくことであったとしても。 あなたのところまで行ってみたい、わたしは、って。 本に人生狂わされる、ってつまりはこういうことだと思います。 まともで快適な場所を離れるのはきついけど、でも、その本を愛しちゃったからしょうがないですよね。 完全にバカな男に引っかかった女の人みたいなことを言い出しますけど、 わたしは誠心誠意、その本を理解するために、そんな本を愛するために生きるのです。 ** ここまで読んでくださってありがとうございます。 今言ったような読書人生を送ってきた書店員兼大学院生ですので、これから本をご紹介したいんですけど、 ええ、絶対読め、など口が裂けても言えません。 というか言っておきますが、本を本気で好きになったら、まっとうで快適な人生を手放す可能性が、増えます。 世界の読書推奨人たちはそのことをわかってんのか、とわたしはたまに苦笑します。 ……とはいえ、だけど、でも、言わずにはいられないんです。 「この本、おもしろいよ~~~~! ! ! ! 」って。 だって、どんなにまともさを手放しても、人生狂っちゃうくらいおもしろい本に出会えることは幸せなんだもの。 長い前置きになりました。 役に立つとか立たないとかよりも、もっともっと大きな、遠くを見させてくれる存在として、「本」に 触れていただけたなら。 これから生きてくけっこう大変な人生を、一緒に戦ってくれるような本を、見つけていただけたなら。 わたしとしては、これ以上幸せなことはありません。 一緒に、本を、物語を愛して生きていきましょうねっ。
目次
【選書リスト】 1.わたしを離さないで _カズオイシグロ_ ハヤカワepi文庫 2.こころ _夏目漱石_ 新潮社 3.図書館戦争 _有川浩_ 角川書店 4.存在の耐えられない軽さ _ミラン・クンデラ_ 集英社 5.堕落論 _坂口安吾_ 新潮社 6.オリガ・モリソヴナの反語法 _米原万里_ 集英社 7.初心者のための「文学」 _大塚英志_ 角川書店 8.アウトサイダー _コリン・ウィルソン_ 集英社 9.スティル・ライフ _池澤夏樹_ 中公文庫 10.人間の大地 _サンテグジュペリ_ 光文社古典新訳文庫 11.グレート・ギャッツビー (村上春樹翻訳ライブラリー) _スコット・フィッツジェラルド_ 中央公論新社 12.愛という病 _中村うさぎ_ 新潮社 13.高慢と偏見(上)(下) _ジェーン・オースティン_ 筑摩書房 14.コミュニケーション不全症候群 _中島梓_ 筑摩書房 15.ものぐさ精神分析 _岸田秀_ 中公文庫 16.枠組み外しの旅―― 「個性化」が変える福祉社会」(叢書 魂の脱植民地化 2) _竹端寛_ 青灯社 17.眠れる美女 _川端康成_ プチグラパブリッシング 18.燃えよ剣(上)(下) _司馬遼太郎_ 新潮社 19.春にして君を離れ _アガサ・クリスティー_ ハヤカワ文庫 20.氷点(上)(下) _三浦綾子_ 角川文庫 21.恋する伊勢物語 _俵万智_ 筑摩書房 22.なんて素敵にジャパネスク _氷室冴子_ 集英社コバルト文庫 23.クローディアの秘密 _カニグズバーグ_ 岩波少年文庫 24.みだれ髪 チョコレート語訳 _俵万智、与謝野晶子_ 河出書房新社 25.夜中の薔薇 _向田邦子_ 講談社文庫 26.月と六ペンス _サマセット・モーム_ 新潮社 27.光の帝国 _恩田陸_ 集英社 28.死の棘 _島尾 敏雄_ 新潮社 29.美しい星 _三島由紀夫_ 新潮社 30.ぼくは勉強ができない _山田詠美_ 新潮社 31.すてきなひとりぼっち _谷川俊太郎_ 童話屋 32.ティファニーで朝食を _カポーティ_ 新潮社 33.ぼおるぺん古事記 _こうの史代_ 平凡社 34.そして五人がいなくなる 名探偵夢水清志郎事件ノ-ト _はやみねかおる_ 講談社 35.百日紅(上)(下) _杉浦日向子_ 筑摩書房 36.妊娠小説 _斎藤美奈子_ 筑摩書房 37.イグアナの娘 _萩尾望都_ 小学館文庫 38.二日月 山岸凉子スペシャルセレクション シリーズ _山岸涼子_ 潮出版社 39.人間の建設 _小林秀雄、岡潔_ 新潮社 40.おとなの進路教室。 _山田ズーニー_ 河出書房新社 41.イメージを読む _若桑みどり_ 筑摩書房 42.時間の比較社会学 _真木悠介_ 岩波現代文庫 43.東京を生きる _雨宮まみ_ 大和書房 44.フラニーとズーイ _サリンジャー_ 新潮社 45.やさしい訴え _小川洋子_ 文春文庫 46.ヴィヨンの妻 _太宰治_ 新潮社 47.悪童日記 _アゴタ クリストフ _ ハヤカワepi文庫 48.窮鼠はチーズの夢を見る、俎上の鯉は二度跳ねる _水城せとな_ 小学館 49.約束された場所で―underground 2 _村上春樹_ 文春文庫 50.眠り(『TVピープル』所収) _村上春樹_ 文春文庫
著者略歴
三宅 香帆(ミヤケ カホ)
高知県出身、1994年生まれ。 京都大学大学院人間環境学研究科に在籍中の大学院生。 その一方、開店以来、書店業界にディープインパクトを与え続けている天狼院書店(京都天狼院)のオープニングスタッフとして採用され、現在も働いている。 2016年、天狼院書店のウェブサイトに掲載した記事「京大院生の書店スタッフが「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」と思う本ベスト20を選んでみた。 ≪リーディング・ハイ≫」がハイパーバズを起こし、2016年の年間総合はてなブックマーク数ランキングで第2位となる。本好きのSNSの間でその選書センスと書評が大反響を呼び、書籍化に至る。 大学院での研究領域は国文学で、テーマは「万葉集における歌物語の萌芽」。一語一語を解釈して精読することによって歌や物語をちゃんと読めるようになることが現在の目標。卒業後は博士課程進学予定。 ブックオフに開店と同時に入り浸って不審な目で見られる小学生だったが、今や深夜に本屋をうろついて不審がられる日々。ちなみに人の本棚フェチ。

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。