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2019年8月8日発売

岩波書店

記者と国家 西山太吉の遺言

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内容紹介
このまま沖縄返還を迎えさせてはならない、せめて一撃は与えなければならない――。行き詰まる取材の中で偶然手にした極秘電信文は、交渉が偽装と隠蔽の産物と示す重要証拠だった。機密漏洩で有罪となった著者が初めて明らかにする「事件」の経緯とは。社を超えた「親友」渡邉恒雄との交流や深く関わった自民党・宏池会、また大平、角栄、福田の思い出など、数々のスクープを放った政治記者の「遺言」。
目次
はじめに


第1章  権力対新聞 ──渡邉恒雄と私
 親友・渡邉恒雄/「ウルトラCを使いやがって」/韓国対日請求権問題を追う/読売対毎日 一面トップで対抗/『運命の人』をめぐる渡邉とのトラブル/二〇〇四年,読売の「憲法改定案」/特定秘密保護法制定に参加した渡邉/「知る権利」を阻む厚い壁/「隠そうとしていることに重点を置いて取材する」

第2章  ああ,宏池会 ──失われた平衡感覚と保守の多様性
 「寛容と忍耐」を掲げた宏池会/実力者内閣成立と池田・佐藤の対立/「基地の自由使用」という難題/泥沼のベトナム戦争/「池田の後は誰だと思う?」/「三日間でもやりたいよ」 前尾繁三郎の叫び/佐藤派のすべてを支配していた角栄/ポスト佐藤は田中と福田の争いに/大平と田中 「政治史上最強の組み合わせ」/新安保条約が成立せず,日中国交正常化が早まっていたら/もはや形骸と化した宏池会/消滅した平衡感覚

第3章  欺かれた国会,国民 ──四〇〇万ドル肩代わりの沖縄密約取材
 佐藤首相,“核抜き”の笑み/闇の“仕掛け人” 福田赳夫蔵相/日米で矛盾する対米支払い問題/安川壮審議官との親交/極秘印電信文の衝撃/社会党・横路議員からの接触/「あいまいな“本土並み”」/「無責任と派閥エゴ」 無気力化する佐藤内閣/このまま沖縄返還を迎えさせてはならない/急変する事態 国家公務員法違反で逮捕/有罪の確定/すべてが偽証だった検察側証人の証言/吉野局長からの「送別会」/国家の秘密は違法であった/“核付き,沖縄並み”という真実

第4章  情報公開法の罠 ──密約は闇の中に
 沖縄密約開示請求訴訟 東京地裁判決/大勝利に埋め込まれた時限爆弾/岡田外相の密約調査/二審判決 国の不開示を擁護/不開示と廃棄を擁護した最高裁判決/最高裁の展開した外交交渉例外論/「文書不在」の虚構 すべて米側では保存されている/「第一級の歴史的価値を有する文書」

第5章  省益優先の外務省報告 ──国民不在の悪習は続く
 沖縄密約調査が示したもの/合意議事録無効論は成立しない/外務省による資料添付の不備/「必要を満たすであろう」という受け入れの予約/広義の密約,狭義の密約/隠蔽された六五〇〇万ドルは米軍施設改良・移転工事費に/対照的な財務省の調査報告/外務省・イラク戦争調査の虚妄/内容は主権者には非公開/名古屋高裁違憲判決/情報公開上の限界

第6章  長州一族の国家改造論 ──岸・佐藤・安倍の大仕事
 明治一五〇年 安倍首相のこだわり/日米安保条約をつくり替えた岸/戦後日本の方向を決めた時期/米側につけ込まれて終わった沖縄返還交渉/共同声明と記者会見の「ワンセット」方式/在日米軍の機能xを拡充した岸・佐藤/小泉純一郎が果たした橋渡しの役割/憲法違反のイラク参戦/安倍による仕上げ 集団的自衛権の行使容認/日本の「存立危機事態」は米国が決める/アジアを変える新たなる脅威/矛盾をはらみながら軍事共同体化する日米

第7章  辺野古問題の真相 ──米国の都合が第一の日本政府
 日米同盟が画期的に変質した数年間/なぜ移転先は辺野古だったのか/米軍再編の中に組み込まれた辺野古移転/米軍の巡回作戦計画の中継基地に/五〇年以上前の巨大基地建設計画/軟弱地盤という障害/再編後に残る基地は永久基地になる


おわりに──今日までを生きながらえて
著者略歴
西山 太吉(ニシヤマ タキチ nishiyama takichi)
タイトルヨミ
カナ:キシャトコッカ ニシヤマタキチノユイゴン
ローマ字:kishatokokka nishiyamatakichinoyuigon

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東京大学教養学部歴史学部会/編集
寺島実郎/著
さだまさし/著
藪野祐三/著
本日のピックアップ
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