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2021年7月19日発売

岩波書店

歴史論集 危機の時代の歴史学のために

危機の時代の歴史学のために
岩波現代文庫
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内容紹介
「歴史の消去」が進行する現在という時代の危機と、歴史学そのものの危機的状況——二重の問題意識のもと、歴史学と社会との関係を改めて問い直す。3・11後の経験、東アジアの歴史認識問題や、ジェンダーの視角からの問いかけ、転換期にある歴史教育の現場が拓く可能性に、歴史学はどう向き合うのか。近年の「歴史批評」を集成する現代文庫オリジナル版。解説=戸邉秀明
目次
歴史論集3 まえがき


問題の入口 「危機」を見据える
第1章 記憶せよ、抗議せよ そして、生き延びよ——井上ひさしのことばから
第2章 歴史学の「逆襲」
第3章 危機の時代の歴史学と歴史学の危機

Ⅰ 3・11以後——「核時代の歴史学」へ
第4章 「3・11」を経た歴史学——歴史学は災害にどう向き合ってきたのか
はじめに
1 災害と歴史家たち
2 災害史のメタヒストリー
3 核時代の歴史学へ——「現代的災害」を扱うということ
おわりに
第5章 「被爆」と「被曝」をつなぐもの——井上光晴『西海原子力発電所/輸送』をめぐって

Ⅱ 東アジアのなかの歴史学
第6章 人間的想像力と歴史的記憶
第7章 高崎宗司『定本「妄言」の原形』をめぐって
第8章 「帝国責任」ということ
はじめに
1 「併合」の論じ方
2 帝国意識
3 植民地体験
おわりに
第9章 新しい歴史家たちよ、目覚めよ
1 歴史認識の問い
2 「韓国併合」をどう呼ぶか
3 「韓国併合」をめぐる認識の展開
4 アイデンティティの問い直し
5 歴史認識の問い、再び
第10章 「東アジア史」の可能性
はじめに——二〇〇五年の東アジア
1 『未来をひらく歴史』をめぐって
2 テクストとしての『未来をひらく歴史』
3 東アジア史の可能性——あるいは「日中韓三国共通歴史教材」の可能性

Ⅲ ジェンダーと歴史認識
第11章 歴史認識と女性史像の書き換えをめぐって——近現代日本を対象に
はじめに
1 女性史を書き換える/女性史で書き換える
2 一九七〇年代初めにおける女性史像とその書き換え
3 一九九〇年代半ばにおける女性史像とその書き換え
おわりに
第12章 上野千鶴子と歴史学の関係について、二、三のこと
第13章 性暴力と近代日本歴史学——「出会い」と「出会いそこね」
はじめに
1 近代日本歴史学と性/性暴力
2 性暴力をめぐる近代日本歴史学の歴史
3 オーラルヒストリーとの「出会いそこね」
4 「転回」をめぐって

Ⅳ 〈歴史の知〉の環境——歴史学・歴史教育・メディア
第14章 「歴史」が語られる場所
第15章 「通史」という制度——「戦後歴史学」の風景のなかで
はじめに
1 戦後史学史のなかの「通史」
2 「通史」の構造
3 問題としての「通史」
第16章 「歴史」を教科書に描くということ
1 いま「歴史修正主義」とは
2 物語としての歴史
3 歴史研究と歴史教育
4 問われる歴史の語りの主体
第17章 「教科としての歴史」との対話
はじめに
1 歴史教科書の叙述
2 授業という場所と歴史教科書
3 入試問題をめぐって
おわりに
第18章 「戦後歴史教育」の実践について——加藤公明・授業実践を考えるために
はじめに
1 「戦後歴史教育」の推移
2 「戦後歴史教育Ⅱ」としての「考える日本史」授業
3 「戦後歴史教育」の歴史的位相と加藤実践
第19章 次世代に「知」を伝えるということ——歴史の「知」と歴史学の「学知」のあいだ
はじめに
1 「戦後歴史教育」のメタヒストリー
2 歴史教育の「場所」(その1) ——教室内外での自由民権運動
3 歴史教育の「場所」(その2) ——メディアのなかでの自由民権運動

あとがき——「歴史論集」全3冊をめぐって
初出一覧
解 説……………戸邉秀明
著者略歴
成田 龍一(ナリタ リュウイチ narita ryuuichi)
タイトルヨミ
カナ:レキシロンシュウ
ローマ字:rekishironshuu

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リチャード・シドル/著 マーク・ウィンチェスター/翻訳
ウルリッヒ・ブラント/著 マークス・ヴィッセン/著 中村健吾/翻訳 斎藤幸平/翻訳
木宮正史/著

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