近刊検索 デルタ

2020年4月13日発売

講談社

一人と千三百人/二人の中尉 平沢計七先駆作品集

講談社文芸文庫
このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介

関東大震災の混乱のなか亀戸事件で惨殺された若き労働運動家は瑞々しくも鮮烈な先駆的文芸作品を遺していた。
知られざる作家、再発見


関東大震災の混乱のなか亀戸事件によってわずか三十四歳で非業の死を遂げた労働運動家・平沢計七。
彼は少年時から鉄道会社の大工場で労働現場に立ち、やがて労働組合活動に入っていったが、その短い生涯で、瑞々しくも鮮烈な文芸作品を遺していた。
短篇小説十三篇、戯曲七篇と評論・エッセイ七篇を精選し、知られざる先駆的作家に再び光をあてる。


祖国の手で打砕かるゝか、
民衆の手で打砕かるゝか

死を予想しえた若き労働運動家、
その知られざる文学的航跡。


大和田 茂
平沢は日々の労働運動や社会運動の中で、数々の軋轢、暗闘、分裂をいやというほど味わってきた。なぜ、人々は階級的憎悪をもってテロリズムに走るのか、なぜ思想のちがいや意見対立、すなわち小異を捨てて大同団結できないのか。彼にとって、革命は遼遠の彼方であった。(中略)平沢はさらに労働者の意識に下降しようとしていた。彼は指導者意識が強かったが、一方では小説、戯曲、講談などで人々の内面にわかりやすく訴えかけていこうとした。「解説」より

著者略歴
平沢 計七(ヒラサワ ケイシチ hirasawa keishichi)
平沢計七(1889・7・14~1923・9・3) 作家・劇作家・労働運動家。新潟県小千谷町(現・小千谷市)生まれ。鍛冶職の家に生まれ、小千谷尋常小学校を卒業し、父とともに埼玉県大宮町へ移住。14歳で日本鉄道株式会社(のち鉄道院。現・JR東日本)大宮工場の職工見習生となる。文学に興味を持ち始め、小山内薫に師事するようになる。鉄道院新橋工場、浜松工場勤務などを経て、1914年、友愛会に入会。労働争議の解決などに奔走するかたわら、小説、戯曲、評論などの執筆を行う。20年、純労働者組合を結成する。翌年、労働劇上演に成功。労働組合の闘争を指導・支援するうち、関東大震災の混乱のなか亀戸警察署に連行され、惨殺される。享年34。死後、菊池寛、中西伊之助らによって遺稿集『一つの先駆』が編まれた。
大和田 茂(オオワダ シゲル oowada shigeru)
1950年東京都生まれ。日本近代文学研究者。法政大学などで非常勤講師を務める。編著書に『平澤計七作品集』『社会文学・一九二〇年前後』『評伝平澤計七』(共著)など。埼玉県在住。
タイトルヨミ
カナ:ヒトリトセンサンビャクニン フタリノチュウイ ヒラサワケイシチ センクサクヒンシュウ
ローマ字:hitoritosensanbyakunin futarinochuui hirasawakeishichi senkusakuhinshuu

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

講談社の既刊から
堂場瞬一/著
斉藤洋/著 杉浦範茂/著
氏家道男/著
本日のピックアップ
経済産業調査会:吉田親司 
シーエムシー出版:寺尾啓二 池田宰 
大蔵財務協会:佐藤孝一 

連載記事

発売してからどうです(仮)

>> もっと見る

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。