近刊検索 デルタ

2021年3月4日発売

東京大学出版会

出版社名ヨミ:トウキョウダイガクシュッパンカイ

パリ講和会議体制とハンガリー

亡命政治家からみたヨーロッパ国際関係
このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
「十月革命」政権の首班カーロイ・ミハーイら政治家たちが,1920年代半ばにかけてウィーンやパリで展開した亡命政治活動を,第一次世界大戦後のヨーロッパ政治の文脈で考察する.中央・東ヨーロッパ現代史の出発点としてのパリ講和会議体制の再解釈を試みる実証的研究.
目次
序 章 パリ講和会議体制とハンガリーからの亡命政治家たち
 1 問題の所在――中央・東ヨーロッパ現代史の視点から
 2 「亡命者」――本書の議論対象
 3 研究史――パリ講和会議体制と「亡命者」をめぐる分析視角
 4 主要史料
 5 本書の構成
 
第1章 1918-19年革命の展開
 1 第一次世界大戦とロシア革命 
 2 「十月革命」 
 3 「評議会革命」

第2章 戦間期ハンガリーの政治体制の形成 
 1 反革命と体制の安定化 
 2 パリ講和会議とトリアノン条約 
 3 トリアノン条約調印後の動向

第3章 亡命者組織形成への模索 
 1 亡命者組織形成の試み 
 2 統一組織形成の難航 
 3 国際的な介入への期待

第4章 『ウィーン・ハンガリー新聞』 
 1 編集・運営体制
 2 ヤーシによる主導権の獲得

第5章 講和条約の履行への反対
 1 ペーチとその周辺地域における政治状況 
 2 占領継続要求運動と「亡命者」 
 3 トリアノン条約の履行

第6章 列国議会同盟第20回本会議──列強への対外宣伝活動I 
 1 「亡命者」の覚書
 2 覚書の反響
 3 会議後の影響

第7章 「カーロイ裁判」──列強への対外宣伝活動II
 1 カーロイへの訴追と人権連盟
 2 「カーロイ裁判」
 3 列強からの介入の期待

第8章 亡命政治活動の変容 
 1 対外宣伝活動の拠点の模索
 2 カーロイとハンガリー系亡命共和主義者

終 章 亡命政治活動の失敗とパリ講和会議体制
 1 「亡命者」の政治活動の過程
 2 「亡命者」の三つの転機
 3 「亡命者」の活動の特徴と限界
 4 パリ講和会議体制とハンガリー
 5 今後の課題と展望  
著者略歴
辻河 典子(ツジカワ ノリコ tsujikawa noriko)
近畿大学文芸学部准教授
タイトルヨミ
カナ:パリコウワカイギタイセイトハンガリー
ローマ字:parikouwakaigitaiseitohangarii

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

-- 広告 -- AD --

【AD】
今、注目すべき第三書館の本
シネシネナンデダ日記
本物の狂気はあんまり格好よくないです(著者)

-- 広告 -- AD --

もうすぐ発売(1週間以内)

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。