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2019年3月27日発売

東京大学出版会

出版社名ヨミ:トウキョウダイガクシュッパンカイ

歴史の建設

アメリカ近代建築論壇とラスキン受容
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内容紹介
19世紀から20世紀前半のアメリカ建築界がみせた「ジョン・ラスキン」という問題への異常な執着とは何か.アメリカ建築の出自と伝統を問う熾烈な派闘争のなか,ラスキンの思想がどのように参照され,批判され,忘却され,評価されたのかを綿密に追跡することを通して,近代建築史成立の根幹を描き出した画期的論考.【第8回南原繁記念出版賞受賞作】
目次
緒 論 聞き伝えの歴史

第一章 超越的工業――人間が神になりかわるとき
 1 プロローグ
 2 『建築の七燈』の衝撃
 3 ホレーシオ・グリーノウがいた
 4 超越的工業
 5 「ラスキニアン」という難問

第二章 ラスキンとヴィオレ=ル=デュク――英仏代理戦争の開始点
 1 ゴシック・リバイバルの後背
 2 ラスキンからヴィオレ=ル=デュクへ
 3 ゴシシストの悪人とクラシシストの善人
 4 ラスキンとエンジニア美学
 5 ギルデッド・エイジの成熟へ

第三章 ゴシック・リバイバルの「二つの道」――建国百年にいたる混迷
 1 ジョン・ラスキン行方不知
 2 ゴシック・リバイバルの地下水脈
 3 建国百年博覧会の精神的意義

第四章 異説クイーン・アン――アメリカ建築の建国零年
 1 建国百年博覧会をまたぐ橋
 2 アメリカ建築の王道と中道
 3 再統合と再分離 

第五章 ゴシックの死か再生――さらばラスキンの時代
 1 ラスキン受容「第二の泡沫」
 2 最後のゴシック・リバイバル?
 3 ゴシック的なるものの近代
 4 亀裂と決壊

第六章 ラスキンの見えざる牙城――建築史は兵士である
 1 世紀末ラスキン・ブームの光と影
 2 ゴシック観の変遷とラスキン
 3 異説アール・ヌーヴォー
 4 クラシシスト史家の煩悶
 5 簒奪と再統合

終 章 ティフォンの玉座――アメリカ近代建築史論の成立
 1 クラシシズムの保守と前衛
 2 「悲劇の人」ラスキンの誕生
 3 古層の発掘
 4 オーソドックスの神話

エピローグ


HISTORY BUILDS:
American Architecture and John Ruskin 1839-1968
Hiroshi EMOTO
著者略歴
江本 弘(エモト ヒロシ emoto hiroshi)
日本学術振興会特別研究員
タイトルヨミ
カナ:レキシノケンセツ
ローマ字:rekishinokensetsu

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