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内容紹介
身の回りの音から心を打つ音楽まで,音と音楽をキソから深く理解したいあなたのための入門書です。包括的かつ体系的に,科学目線でやさしく解説します。
目次
第1章 音と聴覚のしくみ
1.1 音を聴いて音楽を味わうまで
1.2 物理的には音は空気の疎密波である
1.3 音を運ぶ媒質
1.4 純音(正弦波)は楽器の音や人間の声の最小要素
1.5 純音は三角関数を使って表現できる
1.6 波長は1つの波が伝わる距離
1.7 周期的複合音は倍音が組み合わさってできる音
1.8 弦楽器の弦の振動から倍音が出るしくみ
1.9 管楽器の管の共鳴で倍音が出るしくみ
1.10 スペクトルは各周波数成分のパワーを表す
1.11 ノイズは連続スペクトルで表現される
1.12 広帯域ノイズと狭帯域ノイズ
1.13 うなり:周波数がわずかにずれた2つの純音はうなる
1.14 聴覚のしくみ:空気の振動を電気信号に変えて脳に伝える
1.15 音はまず外耳に入ってくる
1.16 音を効率よく伝える鼓膜と耳小骨のコンビネーション
1.17 基底膜の進行波が周波数の情報を伝える
1.18 蝸牛の有毛細胞が神経インパルスを脳に伝える
1.19 神経インパルスが発火する様子
1.20 聴覚フィルタが周波数分析をしてくれる
1.21 難聴は音楽を聴きすぎても生じる
1.22 高齢社会で注目される老化に伴う聴力低下
1.23 補聴器と人工内耳が聴覚の衰えを補ってくれる

第2章 音の物理と心理
2.1 音の大きさとデシベル
2.2 デシベルのメリット
2.3 等ラウドネス曲線は聴覚の感度の周波数依存性を表す
2.4 騒音レベルは聴感補正特性で補正した音圧レベル
2.5 男と女のラウドネス(ラブソングではなく?)
2.6 ラウドネスは音の大きさの比率関係を表す
2.7 マスキングとは妨害して聞こえなくすること
2.8 音の高さ(ピッチ)の2面性:トーン・ハイトとトーン・クロマ
2.9 周期的複合音のピッチは,基本音がなくても基本音のピッチ
2.10 絶対音感者は,周りの音をドレミで認識する
2.11 ピッチが上昇(下降)し続ける無限音階
2.12 音色は複雑な性質
2.13 音色の印象的側面は3次元
2.14 音色の識別的側面は聞き分ける力
2.15 ものまね芸人は「らしさ」解析の達人
2.16 音色とスペクトルの対応関係
2.17 パワー・スペクトルの重心が音の鋭さ(明るさ,固さ)に影響する
2.18 ホルマントが母音の識別の手がかりになる
2.19 音の立ち上がり,減衰部が音色の違いに及ぼす影響
2.20 位相スペクトル(倍音間の位相差)が音色に及ぼす影響
2.21 ビブラートは音色を豊かにする
2.22 楽器音の偶発的なノイズや変動が楽器音の「らしさ」を作る
2.23  擬音語は音の感性を伝える言葉

第3章 音楽のしくみ
3.1 メロディはピッチの変化の理解に基づく
3.2 音階のしくみ:音の連なりが調性感をつくる
3.3 音名は階名の周波数を決める
3.4 ペンタトニック・スケール:世界に広がる5音音階
3.5 12音技法:調性感を否定した音階
3.6 音律は,音階の構成音の周波数を定める
3.7 完全5度の美しい響きを基本にしたピタゴラス音律
3.8 単純な整数比にこだわり,3度の音程も美しく響かせるようにした純正律
3.9 平方根の導入で転調に耐えうるようにしたミーン・トーン,ウェル・テンペラメント
3.10 単純な整数比の理想は捨てたが自由な転調を可能にした平均律
3.11 メロディのゲシュタルト:メロディを感じる枠組み
3.12 まとまり(ゲシュタルト)を形成するピッチのパターン
3.13 音脈分凝:メロディが分離して聞こえるしくみ
3.14 存在しない音が聞こえる
3.15 ハーモニーの科学:協和を感じるしくみ
3.16 協和感を決めるのは音と音の干渉
3.17 倍音の干渉が協和音と不協和音を決める
3.18 低音部では完全5度でも協和しない
3.19 協和と不協和の絶妙なバランスが名曲をつくる
3.20 リズムは音列のまとまり,テンポは音列の速さ
3.21 リズムとテンポのしくみと表現
3.22 リズムの心理学:時間間隔がリズムになる
3.23 ちょうどいい加減のテンポ
3.24 リズムのゲシュタルト:リズムを感じるしくみ
3.25 リズムのゆらぎ:グルーブ感を出すために

第4章 音の空間性
4.1 耳が2つある生態学的理由:眼鏡をかけるためではない
4.2 水平面の音の定位:音の方向は両耳間の差から聞き分ける
4.3 時間差の影響:左右の耳への到達時間差が音像定位に影響する
4.4 位相差の影響:波の進みあるいは遅れが音像定位に影響する
4.5 強度差の影響:音の大きい側に引きつけられる
4.6 正中面の音の定位
4.7 方向知覚の弁別限は音源の方向に依存する
4.8 音の定位に及ぼす視覚の影響
4.9 腹話術効果
4.10 音の距離感:大きな音は近くに聞こえるけれど
4.11 両耳聴取が音の空間性を感じさせる
4.12 コンサート・ホールに求められるもの
4.13 直接音,反射音,残響:適度なバランスが演奏音を豊かにする
4.14 音楽の邪魔をする反射音
4.15 残響時間:コンサート・ホールの特徴を表すモノサシ
4.16 ホールに広がり感をもたらす横からの反射音
4.17 遮音と吸音:音を遮断することと音を吸い込むこと
4.18 コンサート・ホールの誕生と発展
4.19 コンサート・ホールの形状

第5章 オーディオ機器の歴史と原理
5.1 レコード:音楽を記録・再生する初のメディア
5.2 録音テープ:磁石の性質を使って音を録音・再生する
5.3 放送メディアは世界的ヒット曲を生み出した
5.4 オーディオ機器:さまざまな音楽メディアを再生する装置
5.5 アンプ:スピーカを鳴らすパワーを供給する
5.6 スピーカ:電気信号を音に変換する
5.7 ヘッドホンとイヤホン:自分だけで音楽を楽しむ機器
5.8 オーディオ機器の音響特性
5.9 音楽メディアに革命をもたらしたデジタル技術
5.10 CDによってデジタル・オーディオの時代が訪れた
5.11 デジタル化することの利点
5.12 1ビット量子化方式(デルタシグマ変調方式)
5.13 圧縮技術と音楽メディア:音楽を持ち歩く生活
5.14 携帯型プレーヤはさらに進化を遂げた
5.15 高臨場感を実現する音楽メディア
5.16 忠実な3次元再生を目指すバイノーラル方式,トランスオーラル方式

第6章 楽器の分類とそのしくみ
6.1 各種の楽器と音が出るしくみ:楽器の分類とその系統
6.2 楽器がカバーする音域と音量
6.3 打楽器:叩いて音を出す楽器
6.4 木管楽器のなかま:吹いて音を出す楽器のいろいろ
6.5 管の共鳴でメロディを奏でるエア・リード楽器
6.6 リードの振動で音を発生させるリード楽器
6.7 金管楽器のなかま:きらびやかなファンファーレの秘密
6.8 弦楽器のなかま:弦の振動がメロディを奏でる
6.9 撥弦楽器では弦を弾いて音を出す
6.10 擦弦楽器では弦を擦って音を出す
6.11 弦を叩いて演奏する打弦楽器
6.12 鍵盤楽器のなかま:高度な音楽を奏でる工夫
6.13 多彩な表現力を備えた鍵盤楽器の王者ピアノ
6.14 オーケストラに匹敵する多彩な音色を備えたパイプ・オルガン
6.15 歌:人間の声も楽器である
6.16 オーケストラに打ち勝つベルカント唱法の秘密

第7章 電子楽器からDTMへ
7.1 電気楽器の原理
7.2 電子楽器:電気のチカラで音を作る
7.3 ユニークな電子楽器
7.4 デジタル技術が電子楽器にも恩恵をもたらした
7.5 エフェクタ:音楽表現に彩りを添えるツール
7.6 空間系エフェクタ:響きを人工的に作る
7.7 モジュレーション系エフェクタ:ここちよい「ゆらぎ」を作る
7.8 ひずみ系エフェクタ:わざとひずませてカッコいいサウンドを作る
7.9 ひずみに美的価値を与えたエレキギターは反骨の楽器だった
7.10 インサート系エフェクタ:過大入力を防ぐ
7.11 イコライザ:スペクトルを変化させる
7.12 MIDI:コンピュータとつながるインターフェース
7.13 デスクトップ・ミュージック:コンピュータ1台で音楽制作
7.14 ボーカロイド:ついに歌声もコンピュータで合成
7.15 DAW(Digital Audio Workstation):一人でレコーディング
7.16 音楽制作の質向上にはオーディオ・インターフェースは必須
7.17 マイクロホン:ダイナミック型とコンデンサ型
7.18 テクノロジーの発展は音楽も変えた:現代音楽からメディア・アートへ

第8章 映像メディアにおける音の役割
8.1 映像メディアに活かす音のチカラ
8.2 映像作品の世界では音も演出されている
8.3 演出効果のある環境音
8.4 しずけさの音,無音のテクニック
8.5 リアリティを演出する効果音
8.6 チャンネルはそのまま:テレビで多用される効果音
8.7 ナマオトの効果:本物の音よりも本物らしい音
8.8 笑いの神を降臨させる音:音で笑わされている
8.9 音と映像の同期の効果:シンクロのチカラ
8.10 音楽のムードの利用:寄り添う,ずらす
8.11 音と映像の対位法
8.12 定番曲で状況を伝える
8.13 テーマ曲の利用
8.14 ヴァルキューレのライトモチーフ
8.15 映像の世界で鳴っている音楽
8.16 音楽をテーマにしたドラマ

第9章 サウンドスケープ
9.1 サウンドスケープの意味するところ
9.2 サウンドスケープは環境,社会,文化と関わる
9.3 サウンドスケープは人間が意味づけ,構成した音環境
9.4 音響生態学はサウンドスケープの学問分野
9.5 マリー・シェーファーの提唱する音の分類法
9.6 歳時記に詠まれた四季折々の日本の音風景
9.7 おもてなし精神が生んだ日本の音文化
9.8 紀行文に残された明治の音風景
9.9 音の環境教育
9.10 シェーファーのめざすサウンドスケープ・デザイン
9.11 音名所,残したい音風景:地域の音文化の掘り起こし
9.12 音楽と環境:「楽音」対「騒音」の二項対立の解消

第10章 音のデザイン
10.1 音のデザインは芸術と工学の間にある
10.2 デザインのいろいろ,音のデザインのいろいろ
10.3 製品に快音化の時代が到来した
10.4 音が魅力のモノづくり
10.5 サイン音のあり方を探る
10.6 音楽的表現を用いたサイン音
10.7 音のユニバーサル・デザイン
10.8 音環境デザイン
10.9 音楽における音のデザイン的側面
10.10 失われたリアリティを再現する音のデザイン
著者略歴
岩宮眞一郎(イワミヤシンイチロウ iwamiyashinichirou)
岩宮 眞一郎(いわみや しんいちろう) 日本大学芸術学部特任教授(音楽学科情報音楽コース),九州大学名誉教授。 九州芸術工科大学専攻科修了,工学博士(東北大学)。 九州芸術工科大学芸術工学部音響設計学科助手,助教授を経て,教授。その後,九州大学との統合により九州大学芸術工学研究院教授,定年により退職。 専門領域は,音響工学,音響心理学,音楽心理学,音響生態学。 音の主観評価,音と映像の相互作用,サウンドスケープ,聴能形成,音のデザイン等の研究に従事。 音のプロフェッショナルとして「音」の重要性を訴えている。
タイトルヨミ
カナ:オトトオンガクノカガク
ローマ字:ototoongakunokagaku

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