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10月2日発売予定

勁草書房

帝国日本の科学思想史

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内容紹介
科学技術が「帝国の道具(ツール・オブ・エンパイア)」であった諸相を検討。科学、思想、政治の複雑な錯綜を描き新たな地平を拓く。
目次
序 章 「帝国日本の科学思想史」の来歴と視角[塚原東吾・坂野徹]
 第一節 「科学と帝国主義」をめぐる歴史研究――先行研究と本書の来歴
 第二節 本書の構成と視角

第一章 戦う帝国の科学論――日本精神と科学の接合[岡本拓司]
 はじめに
 第一節 思想統制の中の科学論
 第二節 教学刷新と歩む科学論
 第三節 第一高等学校の橋田邦彦
 第四節 初期の教学局の活動と科学論
 第五節 科学する心
 第六節 日本科学論の展開
 おわりに

第二章 帝国日本と台湾・朝鮮における植民地歴史学[アルノ・ナンタ]
 はじめに
 第一節 初期の「植民地史」研究(一八九二―一九一二年)
 第二節 植民地の研究機構
 第三節 植民地帝大の講座と植民地学会の刊行物
 おわりに――「植民地歴史学」と「国民の歴史」の狭間で

第三章 帝国のローカル・サイエンティスト――気象学者・中村精男、小笠原和夫、藤原咲平[塚原東吾]
 はじめに――日本風土論と気象学・地理学
 第一節 二〇世紀前半の気候学・地理学――中村精男から小笠原和夫への系譜
 第二節 藤原咲平――渦巻の理論と「オール・メテオロロジー」
 おわりに――科学と帝国主義

第四章 植民地朝鮮の新旧暦書をめぐる相克――民衆時間に対する帝国権力の介入[宮川卓也]
 はじめに
 第一節 大韓帝国期――太陽暦の導入と葛藤
 第二節 統監府期――伝統的観象事業の植民地的再編
 第三節 朝鮮総督府期――『朝鮮民暦』と迷信打破・陽暦励行運動
 おわりに

第五章 植民地朝鮮における温泉調査――知のヒエラルキーをめぐって[金 凡性]
 プロローグ――朝鮮半島の温泉をめぐる視線
 はじめに――温泉をめぐる知のヒエラルキー
 第一節 未知の温泉に対する知の実践
 第二節 鉄道、観光と温泉
 第三節 温泉の化学と放射性物質
 おわりに――帝国の知、ローカルな知

第六章 帝国を船がゆく――南洋群島調査の科学思想史[坂野 徹]
 はじめに
 第一節 占領と視察――『南洋新占領地視察報告』とは何か
 第二節 「文明」から遠く離れて――土方久功と裸の「土人」たち
 第三節 「来るべき日」のために――京都探検地理学会のポナペ調査
 おわりに

第七章 米国施政下琉球の結核制圧事業――BCGをめぐる「同化と異化のはざまで」[泉水英計]
 はじめに
 第一節 占領公衆衛生史と結核対策の日琉比較
 第二節 米国における結核対策
 第三節 琉球の結核対策資源とその活用
 第四節 日琉結核対策の相克と米国研修
 第五節 比較対照試験としての結核制圧計画
 おわりに

第八章 トラクター・ルイセンコ・イタイイタイ病――吉岡金市による諸科学の統一[藤原辰史]
 はじめに――「立派な人」
 第一節 自己形成期――岡山という条件
 第二節 日本農業の機械化に賭ける
 第三節 「東亜」から「戦後」へ
 第四節 スターリニズムに根ざした総合的農学
 第五節 公害の学問領域横断的な研究――イタイイタイ病
 おわりに――横井時敬との奇妙な類似

あとがき
文献表
人名索引
事項索引
執筆者紹介
著者略歴
坂野 徹(サカノ トオル)
坂野 徹(さかの とおる)  1961年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。現在、日本大学経済学部教授。主著:『帝国日本と人類学者 ―― 一八八四-一九五二年』(勁草書房、2005年)
塚原 東吾(ツカハラ トウゴ)
塚原東吾(神戸大学教授)

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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