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2021年11月1日発売

勁草書房

シュタイナーの思想とホリスティックな知

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内容紹介
なぜシュタイナーの後期思想は神秘主義的な手法で示されたのか。前期思想から一貫する「エゴイズムの克服」という課題から分析する。

シュタイナーの思想は1900年頃を境として、アカデミックで哲学的な前期思想から、神秘主義的な後期思想へと転換した。本書はシュタイナーの後期思想を中心に再検討。シュタイナーの思想を教育実践と接続し、シュタイナー教育実践の背景にある「自由と倫理の両立」に向かう思想と、そのための教育観を捉え直すことの意義を示す。
目次
はしがき

序 章 本書の目的
 1.問題の所在――シュタイナーの後期思想の位置づけをめぐって
 2.前期思想と後期思想の関係――シュタイナー自身の評価と先行研究の整理
 3.本書の課題

第1章 シュタイナーのシュティルナー解釈に見る「世界自己」としての「私」という観点
 1.前期シュタイナーによるシュティルナー評価と後期思想の接続という問題
 2.「思考一元論」に基づくシュタイナーの認識論と「世界自己」
 3.「世界自己」としての「私」を倫理的世界秩序につなぐ「倫理的個人主義」
 4.「世界自己」への「発達」を導く「道徳的想像力」と〈教育〉
 5.「世界自己」に向けた〈教育〉の手段としての後期思想

第2章 「世界自己」の実現に向けた〈教育〉とそのための〈神話〉
 1.「倫理的個人主義」の実現に求められる不可知論の克服という課題
 2.〈教育〉の方法の模索――哲学的手法から神秘主義的手法の採用へ
 3.同時代人の「神話」への関心とシュタイナーが〈神話〉に込めた期待
 4.〈神話〉の〈教育〉的機能とは

第3章 〈神話〉による〈教育〉(1)――「想像力」と問い直しによる認識の拡張
 1.後期思想における「私(自我・自己)」の三重構造
 2.シュタイナーの再受肉論と「個人(Individualitat)」
 3.シュタイナーのキリスト論と「高次の自己」
 4.後期思想における「認識の階梯」
 5.〈教育〉を通じた認識の拡張の内実とは

第4章 〈神話〉による〈教育〉(2)――「一体となって知ること」による感情の拡大
 1.感情の拡大を通じた自己認識の変容
 2.「一体となって知ること(Sich-Einswissen)」
 3.「ホリスティックな知」としての「一体となって知ること」
 4.後期シュタイナーの歴史観における思考の変遷と意識的思考の保持

第5章 〈神話〉が可能にする「ホリスティックな知」――アナロジーの伝達機能に着目して
 1.「この私」の枠をゆるめること
 2.アナロジーの伝達機能
 3.〈神話〉におけるアナロジー
 4.「この私」の確保への配慮と「私」の「ホロン的階層」構造

終 章 「ホリスティックな知」による〈教育〉と教育
 1.〈教育〉のメディアとしてのシュタイナー後期思想
 2.教育において「ホリスティックな知」を考えること
 3.シュタイナー後期思想の再評価へ

引用・参考文献
あとがき
人名索引
事項索引
初出一覧
著者略歴
河野 桃子(コウノ モモコ kouno momoko)
河野 桃子(こうの ももこ)1978年生まれ。2013年:東京大学大学院教育学研究科博士課程総合教育科学専攻単位取得退学。博士(教育学)。現在:信州大学学術研究院総合人間科学系 専任講師。主著:「 前後期シュタイナーを貫く「世界自己」としての「私」という観点――シュタイナーのシュティルナー解釈に見られる倫理観に着目して」『教育哲学研究』第104号(教育哲学会、2011)、「認識の外部を語ることの教育学的意味――シュタイナーにおける〈神話〉思想とそれを支える「教育」観から」『近代教育フォーラム』第25号(教育思想史学会、2016)、『対話がつむぐホリスティックな教育――変容をもたらす多様な実践』創成社(共編著、2017)。
タイトルヨミ
カナ:シュタイナーノシソウトホリスティックナチ
ローマ字:shutainaanoshisoutohorisutikkunachi

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