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定価:7,150円(6,500円+税)
判型:A5
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内容紹介
「教師である」ことは学校組織のなかでいかにして成し遂げられているのか? 組織を生きる教師の方法の論理を実践に即して解明する。
学校組織を対象とした教育経営学や教育社会学では、教師たちが織りなす実践それ自体の成り立ちは見落とされてきた。「説明責任」「荒れ」「校則」「時間外勤務」──本書はエスノメソドロジーのアプローチから、具体的な場面で教師たちが、組織における実践をまさにそのようなものとして成り立たせている方法や能力を描き出す。
学校組織を対象とした教育経営学や教育社会学では、教師たちが織りなす実践それ自体の成り立ちは見落とされてきた。「説明責任」「荒れ」「校則」「時間外勤務」──本書はエスノメソドロジーのアプローチから、具体的な場面で教師たちが、組織における実践をまさにそのようなものとして成り立たせている方法や能力を描き出す。
目次
まえがき
第1章 学校組織研究が「見落としてきたもの」
1 本書の目的と意義
2 先行研究の検討
第2章 エスノメソドロジー素描――本研究の方法論
1 インデックス性の不可避と因果論の困難
2 メンバーの方法・能力への着目
3 成員カテゴリー化装置
4 構築主義とエスノメソドロジーの差異
5 エスノメソドロジー的無関心・方法の固有の妥当性要請
6 エスノメソドロジーにおける観察とインタビュー
7 小 括
第3章 調査の対象と方法
1 調査対象校の概要と選定理由
2 組織編制と諸会議
3 調査方法と調査者の立場
第4章 民主制のなかの官僚制/官僚制のなかの民主制
1 はじめに
2 会議実践のなかの官僚制/民主制
3 民主制規範を用いた官僚制的管理統制
4 小 括
第5章 「説明責任」を語ること
1 はじめに
2 新年度対策での議論
3 学校評価説明会とその後の展開
4 小 括
第6章 先議者規範と沈黙のなかの/としての組織
1 はじめに
2 先議者規範を介した教師間相互行為
3 先議者規範の参照による沈黙への解釈
4 小 括
第7章 「荒れ」を語ること
1 はじめに
2 「荒れ」に関する知識の共有
3 経験/リスクとしての「荒れ」
4 「荒れ」と共同歩調の因果論を語ること
5 小 括
第8章 「新任者である」ことをすること
1 はじめに
2 インタビューのなかの{新任者}
3 会議のなかの{新任者}
4 小 括
第9章 曖昧な校則と厳格な指導
1 はじめに
2 生活指導部会での議論
3 教頭・生活指導部長間の議論
4 「新対」委員会での議論
5 小 括
第10章 時間外勤務をめぐる解釈実践
1 はじめに
2 「指導」を語ること
3 「労働」を語ること
4 「リスク」を語ること
5 小 括
第11章 組織から距離をとること
1 はじめに
2 多忙な教師にとっての優先事項
3 生徒との人間関係の尊重
4 経験によって支えられる自律性
5 小 括
終 章
1 本書のまとめ
2 含意と今後の課題
注
参考文献
あとがき
索 引
第1章 学校組織研究が「見落としてきたもの」
1 本書の目的と意義
2 先行研究の検討
第2章 エスノメソドロジー素描――本研究の方法論
1 インデックス性の不可避と因果論の困難
2 メンバーの方法・能力への着目
3 成員カテゴリー化装置
4 構築主義とエスノメソドロジーの差異
5 エスノメソドロジー的無関心・方法の固有の妥当性要請
6 エスノメソドロジーにおける観察とインタビュー
7 小 括
第3章 調査の対象と方法
1 調査対象校の概要と選定理由
2 組織編制と諸会議
3 調査方法と調査者の立場
第4章 民主制のなかの官僚制/官僚制のなかの民主制
1 はじめに
2 会議実践のなかの官僚制/民主制
3 民主制規範を用いた官僚制的管理統制
4 小 括
第5章 「説明責任」を語ること
1 はじめに
2 新年度対策での議論
3 学校評価説明会とその後の展開
4 小 括
第6章 先議者規範と沈黙のなかの/としての組織
1 はじめに
2 先議者規範を介した教師間相互行為
3 先議者規範の参照による沈黙への解釈
4 小 括
第7章 「荒れ」を語ること
1 はじめに
2 「荒れ」に関する知識の共有
3 経験/リスクとしての「荒れ」
4 「荒れ」と共同歩調の因果論を語ること
5 小 括
第8章 「新任者である」ことをすること
1 はじめに
2 インタビューのなかの{新任者}
3 会議のなかの{新任者}
4 小 括
第9章 曖昧な校則と厳格な指導
1 はじめに
2 生活指導部会での議論
3 教頭・生活指導部長間の議論
4 「新対」委員会での議論
5 小 括
第10章 時間外勤務をめぐる解釈実践
1 はじめに
2 「指導」を語ること
3 「労働」を語ること
4 「リスク」を語ること
5 小 括
第11章 組織から距離をとること
1 はじめに
2 多忙な教師にとっての優先事項
3 生徒との人間関係の尊重
4 経験によって支えられる自律性
5 小 括
終 章
1 本書のまとめ
2 含意と今後の課題
注
参考文献
あとがき
索 引
著者略歴
鈴木 雅博(スズキマサヒロ suzukimasahiro)
鈴木 雅博(すずき まさひろ) 1968年、静岡県生まれ。2014年、東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。2017年、博士(教育学)。現在、明治大学情報コミュニケーション学部准教授。主論文:「学校研究における組織エスノグラフィーの現在」(『社会と調査』26号、2021年)。「教師間の相互行為分析―実践のなかの規範を探る」(秋田喜代美・藤江康彦編『これからの教師研究―20の事例にみる教師研究方法論』東京図書、2021年)。「下校時刻は何の問題として語られたか―時間外の仕事に規範を結びつけて解釈すること」(『教育社会学研究』第105集、2019年)。
タイトルヨミ
カナ:ガッコウソシキノカイボウガク
ローマ字:gakkousoshikinokaibougaku
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