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2022年5月16日発売

勁草書房

出版社名ヨミ:ケイソウショボウ

「取り付け」の研究

平成金融危機から中央銀行デジタル通貨時代まで
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内容紹介
取り付けのメカニズムと歴史を辿り、その防止策と将来への課題を追究。また、中銀デジタル通貨に「取り付け」は起こるのか検討する。

ルネサンス期のイタリアに始まり、昭和初期の金融恐慌、バブル期の木津信組、そして1997年11月の拓銀、山一證券の連続破綻による取り付けは記憶に新しい。本書は「取り付け」はなぜ起こるのか。「取り付け」を抑制する方策はあるのか。中銀デジタル通貨に「取り付け」は起こるのか。様々な角度から「取り付け」の実際に迫る。
目次
はじめに

第1章 銀行の特性
 1.銀行の誕生
 2.銀行の特性──銀行のバランスシートの特殊性
 3.法的な面から見た貸出と預金の非対称性
 4.破綻の波及──システミック・リスクの顕現化
 5.金融危機に対処するための「発明」──「中央銀行」と「預金保険」
 Box 1 中央銀行と通貨発行と国民国家

第2章 昭和金融恐慌時の取り付け
 1.昭和金融恐慌の経緯
 2.1927年4月の金融恐慌
 3.台湾銀行問題──平成金融危機との相似
 4.預金保険の有無──平成金融危機との相違
 Box 2 昭和金融恐慌時の世論

第3章 平成金融危機時の取り付け
 1.平成金融危機の背景
 2.平成金融危機の推移
 3.平成金融危機時の政策対応
 4.平成金融危機時における取り付けの発生
 5.システミック・リスクが顕現化した理由(1)──大銀行の破綻
 6.システミック・リスクが顕現化した理由(2)──預金者の「閾値」を超える情報インパクトの発生
 7.預金引き出し上限設定が強力な取り付け抑止策

第4章 リーマンショック時の“Dash For Cash”
 1.リーマンショックの経緯
 2.金融危機の背景にあるレギュラトリー・アビトラージ
 3.当局の監督・検査能力
 4.リーマンショックに対する政策対応

第5章 取り付けの多様性
 1.豊川信金事件
 2.佐賀銀行事件
 3.木津信用組合の預金取り付けと破綻
 4.英国,ノーザン・ロック銀行の取り付け
 5.米国,インディマック銀行の取り付け
 Box 3 金融機関破綻処理は極めて複雑な実務の集積である
 6.取り付けの分類

第6章 中央銀行デジタル通貨と取り付け
 1.通貨の本質
 2.通貨の起源
 3.通貨の変遷と技術革新
 4.中央銀行紙幣の代替──通貨のデジタル化の現状
 5.ブロックチェーンと仮想通貨
 Box 4 暗号の歴史
 6.リブラ(Libra)の可能性
 7.中央銀行デジタル通貨の現在
 8.中央銀行デジタル通貨の特徴とメリット
 9.中央銀行デジタル通貨の留意点
 Box 5 偽札の歴史
 10.中央銀行デジタル通貨の実験
 Box 6 中央銀行デジタル通貨の実験
 Box 7 イタリアにおける現金決済に関する規制
 11.中央銀行デジタル通貨時代の取り付け
 Box 8 中央銀行デジタル通貨の残された課題

補 論 公的資金注入の評価と問題点
 1.政策対応としての公的資金注入の評価
 2.公的資金注入の問題点
 3.「世論の怒り」を数量的に把握する試み
 4.公的資金注入論と経営者責任追及論の整理

結語
参考文献
索引
著者略歴
西畑 一哉(ニシハタ カズヤ nishihata kazuya)
西畑 一哉(にしはた かずや) 1956年生まれ。1979年大阪大学法学部法学科卒業(同年日本銀行入行)。信用機構局(現決済機構局)、考査局(現金融機構局)、総務人事局課長、預金保険機構預金保険部次長、預金保険機構大阪業務部長(日本銀行参事)、預金保険機構参与(金融再生部、調査部担当)、2015年学校法人二松学舎常任理事。専攻分野:金融論、プルーデンス論。主著:「諸外国における休眠預金の一元的管理について」(共著、『預金保険研究』7号、2006年);『平成金融危機への対応』(共著、金融財政事情研究会、2007年);「平成金融危機における責任追及の心理と真理」(『信州大学経済学論』2012年)、ほか。
タイトルヨミ
カナ:トリツケノケンキュウ
ローマ字:toritsukenokenkyuu

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