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定価:3,850円(3,500円+税)
判型:A5
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内容紹介
日本教育社会学会第3回奨励賞(著者の部)受賞。近代日本における「少女」という表象の成立とその受容過程を解明する。
「少女」とは都市新中間層の女子であった。学校教育制度が「少女時代」という時間を創出し、少女雑誌がそれにイメージを与えた。「少女」という表象の歴史的変遷を、少女雑誌の内容構成と読者の受容過程から考察し、「少女」の社会的機能を解明する。従来一枚岩に捉えられていた「子ども」に、ジェンダー要素が付加される過程を描く。
「少女」とは都市新中間層の女子であった。学校教育制度が「少女時代」という時間を創出し、少女雑誌がそれにイメージを与えた。「少女」という表象の歴史的変遷を、少女雑誌の内容構成と読者の受容過程から考察し、「少女」の社会的機能を解明する。従来一枚岩に捉えられていた「子ども」に、ジェンダー要素が付加される過程を描く。
目次
はしがき
序章 「少女」と都市新中間層
1 少女研究の課題
2 都市新中間層の女子
3 少女雑誌
Ⅰ 「少女」の誕生とその変遷
第1章 「少女」の誕生――少女雑誌以前
1 子ども雑誌『穎才新誌』
2 「少年」の意味するもの
3 ジェンダーの変容
4 少年・少女
5 少年少女雑誌の登場
6 メリトクラシーとジェンダー
第2章 「少女」の身体の変遷
1 ヴィジュアル・イメージ
2 母親に守護される少女・勉強とスポーツをする少年――1895~1910年頃
3 幼女ではない少女・勉強とスポーツをする少年――1910年代前半~1920年頃
4 スポーツをする少女・軍国少年――1920年代前半~1930年代前半
5 軍国少女・軍国少年――1930年代後半~1945年
6 「少女」のヴィジュアル・イメージ
第3章 近代家族と「少女」
1 家族と少女
2 親には絶対服従――1908年12月号
3 近代家族的な情愛に裏打ちされた孝――1915年8月号
4 孝から近代家族的な情愛へ――1925年8月号
5 近代家族的な情愛の下で立身出世する――1935年6月号
6 「国家」と忠の選択――1945年2月号
7 子どもと「少女」
第4章 「少女」の成功
1 女性の成功とはなにか
2 属性主義の排除――1913年頃を境にして
3 成功の条件
4 実現困難という装置
5 スターの排除
6 「成功」の異なる意味合い
Ⅱ 「少女」の受容
第5章 少女ネットワーク
1 少女ネットワークの形成
2 ネットワークの機能
3 核としての清純主義・芸術主義
4 成員の証としてのペンネーム
5 「少女」バッシング
6 コミュニティの解体
7 清純主義・芸術主義
第6章 エスという親密な関係
1 エスと文字世界
2 『少女の友』における友情小説の流行
3 『少女画報』の「薔薇のたより」
4 エスとは何か
5 対抗文化としてのエス
6 「薔薇のたより」における裏切り
7 エスと少女ネットワーク
終章 「子ども」のジェンダー
参考文献・資料・図版
分析雑誌一覧
あとがき
人名索引
事項索引
初出一覧
序章 「少女」と都市新中間層
1 少女研究の課題
2 都市新中間層の女子
3 少女雑誌
Ⅰ 「少女」の誕生とその変遷
第1章 「少女」の誕生――少女雑誌以前
1 子ども雑誌『穎才新誌』
2 「少年」の意味するもの
3 ジェンダーの変容
4 少年・少女
5 少年少女雑誌の登場
6 メリトクラシーとジェンダー
第2章 「少女」の身体の変遷
1 ヴィジュアル・イメージ
2 母親に守護される少女・勉強とスポーツをする少年――1895~1910年頃
3 幼女ではない少女・勉強とスポーツをする少年――1910年代前半~1920年頃
4 スポーツをする少女・軍国少年――1920年代前半~1930年代前半
5 軍国少女・軍国少年――1930年代後半~1945年
6 「少女」のヴィジュアル・イメージ
第3章 近代家族と「少女」
1 家族と少女
2 親には絶対服従――1908年12月号
3 近代家族的な情愛に裏打ちされた孝――1915年8月号
4 孝から近代家族的な情愛へ――1925年8月号
5 近代家族的な情愛の下で立身出世する――1935年6月号
6 「国家」と忠の選択――1945年2月号
7 子どもと「少女」
第4章 「少女」の成功
1 女性の成功とはなにか
2 属性主義の排除――1913年頃を境にして
3 成功の条件
4 実現困難という装置
5 スターの排除
6 「成功」の異なる意味合い
Ⅱ 「少女」の受容
第5章 少女ネットワーク
1 少女ネットワークの形成
2 ネットワークの機能
3 核としての清純主義・芸術主義
4 成員の証としてのペンネーム
5 「少女」バッシング
6 コミュニティの解体
7 清純主義・芸術主義
第6章 エスという親密な関係
1 エスと文字世界
2 『少女の友』における友情小説の流行
3 『少女画報』の「薔薇のたより」
4 エスとは何か
5 対抗文化としてのエス
6 「薔薇のたより」における裏切り
7 エスと少女ネットワーク
終章 「子ども」のジェンダー
参考文献・資料・図版
分析雑誌一覧
あとがき
人名索引
事項索引
初出一覧
著者略歴
今田 絵里香(イマダ エリカ imada erika)
今田 絵里香(いまだ えりか) 1975年京都府生まれ。2004年京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程研究指導認定退学。2006年京都大学博士(人間・環境学)。現在成蹊大学文学部教授。主著『「少年」「少女」の誕生』(ミネルヴァ書房、2019年)、『変貌する恋愛と結婚――データで読む平成』(共著、新曜社、2019年)、『趣味とジェンダー――〈手づくり〉と〈自作〉の近代』(共著、青弓社、2019年)、『男女共学の成立――受容の多様性とジェンダー』(共著、六花出版、2021年)ほか。
タイトルヨミ
カナ:ショウジョノシャカイシ シンソウバン
ローマ字:shoujonoshakaishi shinsouban
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