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定価:2,420円(2,200円+税)
判型:A5
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内容紹介
前著『ネット炎上の研究』で「炎上参加者はネット利用者の0.5%」だったことを明らかにした著者によるネット分断を改善する提案。
ネットによって人々の意見が過激化し、分断が進んでいるという事実はない。それなのに、なぜネットの議論は罵倒と中傷ばかりで分断されているように見えるのか。著者はその答えを提示するとともに、ネットの議論を実り多いものにするための処方箋として、具体的な改善策の一案であるフォーラム型のSNSを提案する。
ネットによって人々の意見が過激化し、分断が進んでいるという事実はない。それなのに、なぜネットの議論は罵倒と中傷ばかりで分断されているように見えるのか。著者はその答えを提示するとともに、ネットの議論を実り多いものにするための処方箋として、具体的な改善策の一案であるフォーラム型のSNSを提案する。
目次
はじめに──ネットの分断は解決できるか
第1章 二つの議論──倒すか,理解か
1-1 ゴドウィンの法則とフレーミング
1-2 現代思想フォーラム事件
1-3 相手を倒すための議論
1-4 相互理解のための議論その1:論理による理解
1-5 相互理解のための議論その2:共感による理解
1-6 相互理解のための議論の喪失
1-7 政治における理解の重要性
1-8 保守とリベラル
第2章 保守とリベラルについての覚書
2-1 保守とリベラルの区分けの混乱
2-2 それでも保守とリベラルの区別は有効である
2-3 保守とリベラルを区別するもの
2-4 保守とリベラルの相違の説明
2-5 成功例と失敗例
2-6 哲学的理解,日常的理解,歴史的理解
補論 本書の立場──思想の自由主義
第3章 学術的な,あまりにも学術的な
3-1 選択的接触とエコーチャンバー
3-2 ネットは社会を分断しない
3-3 選択的接触の真実──賢明なネット世代
3-4 ネットで表明される意見の偏り
3-5 強すぎる情報発信力
3-6 中庸な議論の撤退
3-7 ネットで自由にモノを言えるか
3-8 広場の比喩──スピーカーズコーナー
3-9 パソコン通信
3-10 学術的なあまりにも学術的な
3-11 解決案を求めて
第4章 フォーラム型SNS
4-1 前提条件
4-2 基本アイディア──受診と発信の分離
4-3 フォーラム型SNSの詳細
4-4 フォーラムの具体的イメージ
4-5 フォーラムがあるときの言論空間
4-6 予想される批判への答え──エコーチェンバー
4-7 フォーラム型SNSは受け入れられるか?
4-8 結語──フォーラムと言論の自由
補論 フォーラム型SNSの補足説明
第5章 炎上への対処
5-1 問題の所在
5-2 本書の提案する炎上対策──フォーラムによる防御
5-3 炎上参加者はごく少数
5-4 炎上は国民を代表しているか──糸井重里事件
5-5 炎上は国民を代表しているか,一般ユーザの意見
5-6 フォーラムの効用その1──防御壁(自由な言論の確保)
5-7 フォーラムの効用その2──相互理解の場所
5-8 炎上ストーカーの存在
5-9 スーパーセブンの性格
5-10 炎上ストーカーには法的規制を
5-11 まとめ
第6章 フェイクニュースへの対処
6-1 2つのフェイクニュース
6-2 狭義のフェイクニュースは対処可能である──検証
6-3 メディアのフェイクニュース修正機能
6-4 高バイアスニュース
6-5 高バイアスニュースにファクトチェック機関は役立たない
6-6 プラットフォームが高バイアスニュースの評価をするのはさらに危険
6-7 流言は智者に止まる
6-8 ダイヤモンドプリンセス号事件
6-9 ネットで智者を見つけられるか
6-10 智者をどう増やすか──フォーラムの役割
第7章 初期故障の時代──まだ20年しかたっていない
7-1 国家化,産業化,情報化
7-2 草創期の初期故障
7-3 新しいSNS──想像力をかきたてるために
あとがきに代えて──ヘイトスピーチと情報力の独占
参考文献
索 引
第1章 二つの議論──倒すか,理解か
1-1 ゴドウィンの法則とフレーミング
1-2 現代思想フォーラム事件
1-3 相手を倒すための議論
1-4 相互理解のための議論その1:論理による理解
1-5 相互理解のための議論その2:共感による理解
1-6 相互理解のための議論の喪失
1-7 政治における理解の重要性
1-8 保守とリベラル
第2章 保守とリベラルについての覚書
2-1 保守とリベラルの区分けの混乱
2-2 それでも保守とリベラルの区別は有効である
2-3 保守とリベラルを区別するもの
2-4 保守とリベラルの相違の説明
2-5 成功例と失敗例
2-6 哲学的理解,日常的理解,歴史的理解
補論 本書の立場──思想の自由主義
第3章 学術的な,あまりにも学術的な
3-1 選択的接触とエコーチャンバー
3-2 ネットは社会を分断しない
3-3 選択的接触の真実──賢明なネット世代
3-4 ネットで表明される意見の偏り
3-5 強すぎる情報発信力
3-6 中庸な議論の撤退
3-7 ネットで自由にモノを言えるか
3-8 広場の比喩──スピーカーズコーナー
3-9 パソコン通信
3-10 学術的なあまりにも学術的な
3-11 解決案を求めて
第4章 フォーラム型SNS
4-1 前提条件
4-2 基本アイディア──受診と発信の分離
4-3 フォーラム型SNSの詳細
4-4 フォーラムの具体的イメージ
4-5 フォーラムがあるときの言論空間
4-6 予想される批判への答え──エコーチェンバー
4-7 フォーラム型SNSは受け入れられるか?
4-8 結語──フォーラムと言論の自由
補論 フォーラム型SNSの補足説明
第5章 炎上への対処
5-1 問題の所在
5-2 本書の提案する炎上対策──フォーラムによる防御
5-3 炎上参加者はごく少数
5-4 炎上は国民を代表しているか──糸井重里事件
5-5 炎上は国民を代表しているか,一般ユーザの意見
5-6 フォーラムの効用その1──防御壁(自由な言論の確保)
5-7 フォーラムの効用その2──相互理解の場所
5-8 炎上ストーカーの存在
5-9 スーパーセブンの性格
5-10 炎上ストーカーには法的規制を
5-11 まとめ
第6章 フェイクニュースへの対処
6-1 2つのフェイクニュース
6-2 狭義のフェイクニュースは対処可能である──検証
6-3 メディアのフェイクニュース修正機能
6-4 高バイアスニュース
6-5 高バイアスニュースにファクトチェック機関は役立たない
6-6 プラットフォームが高バイアスニュースの評価をするのはさらに危険
6-7 流言は智者に止まる
6-8 ダイヤモンドプリンセス号事件
6-9 ネットで智者を見つけられるか
6-10 智者をどう増やすか──フォーラムの役割
第7章 初期故障の時代──まだ20年しかたっていない
7-1 国家化,産業化,情報化
7-2 草創期の初期故障
7-3 新しいSNS──想像力をかきたてるために
あとがきに代えて──ヘイトスピーチと情報力の独占
参考文献
索 引
著者略歴
田中 辰雄(タナカ タツオ tanaka tatsuo)
田中 辰雄(たなか たつお) 1957年、東京都に生まれる。東京大学大学院経済学研究科単位取得退学。国際大学グローバルコミュニケーションセンター研究員、コロンビア大学客員研究員を経て、現在、慶應義塾大学経済学部教授。専攻は計量経済学。主要著作:『ゲーム産業の経済分析』(共編著、東洋経済新報社、2003年)、『モジュール化の終焉』(NTT 出版、2007年)、『著作権保護期間』(共編著、勁草書房、2008年)、『ソーシャルゲームのビジネスモデル』(共著、勁草書房、2015年)、『ネット炎上の研究』(共著、勁草書房、2016年)、『ネットは社会を分断しない』(共著、角川新書、2019年)ほか。
タイトルヨミ
カナ:ネットブンダンヘノショホウセン
ローマ字:nettobundanhenoshohousen
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