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2023年3月6日発売

人文書院

出版社名ヨミ:ジンブンショイン

承認のライシテとムスリムの場所づくり

「辺境の街」ストラスブールの実践
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内容紹介
ローカルな取り組みから、ライシテの普遍主義を問う

フランス共和主義と政教分離の原則「ライシテ」とイスラームをめぐる現況を概観しつつ、国境の街ストラスブールにおける大モスクとムスリム公共墓地の建設、行政主導の「宗教間対話」等の具体的な事例を分析。政府による介入の緊張を孕みながらも、「ヨーロッパにおけるイスラーム」がどのように誕生し、いかにその場所に息づいているのか。混淆の現場から、新たなヨーロッパの息吹を活写する。

「宗教間対話は、暴力やテロリズム、他者に対する拒絶といった、社会を分裂させるような種々の態度に対するアンチテーゼとして機能する。」
「――共生は、維持しなければならないものであり、日々の戦いである。われわれは決してやめることはできない」(本書より)

○目次
はじめに ライシテVSイスラームの二項対立を超えて
1.研究の背景と目的
2.研究手法と分析視角
3.調査バイアスと筆者の立場性
4.本論文の構成

第一章 ライシテの普遍主義と「移民の宗教」イスラーム
1.フランスにおけるライシテの変遷
2.多元的社会の出現とライシテの変容
3.「内なる他者」としての「ムスリム」
4.「イスラーム化」の神話と場所の政治

第二章 フランスにおけるムスリムの現状
1.フランスのムスリムとは誰か
2.「イスラーム問題」構築の経緯
3.ムスリムの排除と包摂

第三章 コンコルダ体制とストラスブールのムスリム
1.アルザス=モゼル地方法
2.調査地ストラスブールの概要
3.ストラスブールにおけるムスリムとライシテ

第四章 ストラスブールの大モスクの建設
1.フランスにおけるモスク建設をめぐる状況
2.ストラスブールの大モスクの概要
3.モスクをめぐる交渉と場所の政治
4.モスクの公共性と代表性

第五章 ストラスブールのムスリム公共墓地の建設
1.フランスにおけるムスリムの埋葬問題
2.ストラスブールのムスリム公共墓地の概要
3.差異の可視化と「ムスリム」カテゴリーの強化

第六章 宗教間対話の取り組み
1.ストラスブールにおける宗教間対話の概要
2.取り組みの事例:宗教カレンダー・宗教間の庭・宗教音楽コンサート
3.宗教間対話と公共性
4.宗教間対話におけるムスリム

第七章 ローカルなライシテの可能性と限界
1.「ストラスブール・モデル」のライシテ
2.ストラスブール・モデルのライシテの問題点
3.「共和国原則の尊重強化法」の影響

第八章 「辺境の街」からの示唆
1.「場所」の変容を受け入れる
2.ライシテのマルチスケールな解釈
3.ストラスブールの「特異性」を考える

結び ストラスブールの実践が問いかけるもの
1.本書の成果と考察
2.本書の限界と今後の課題

付録

あとがき
参考文献
人名索引
目次
はじめに ライシテVSイスラームの二項対立を超えて
1.研究の背景と目的
2.研究手法と分析視角
3.調査バイアスと筆者の立場性
4.本論文の構成

第一章 ライシテの普遍主義と「移民の宗教」イスラーム
1.フランスにおけるライシテの変遷
2.多元的社会の出現とライシテの変容
3.「内なる他者」としての「ムスリム」
4.「イスラーム化」の神話と場所の政治

第二章 フランスにおけるムスリムの現状
1.フランスのムスリムとは誰か
2.「イスラーム問題」構築の経緯
3.ムスリムの排除と包摂

第三章 コンコルダ体制とストラスブールのムスリム
1.アルザス=モゼル地方法
2.調査地ストラスブールの概要
3.ストラスブールにおけるムスリムとライシテ

第四章 ストラスブールの大モスクの建設
1.フランスにおけるモスク建設をめぐる状況
2.ストラスブールの大モスクの概要
3.モスクをめぐる交渉と場所の政治
4.モスクの公共性と代表性

第五章 ストラスブールのムスリム公共墓地の建設
1.フランスにおけるムスリムの埋葬問題
2.ストラスブールのムスリム公共墓地の概要
3.差異の可視化と「ムスリム」カテゴリーの強化

第六章 宗教間対話の取り組み
1.ストラスブールにおける宗教間対話の概要
2.取り組みの事例:宗教カレンダー・宗教間の庭・宗教音楽コンサート
3.宗教間対話と公共性
4.宗教間対話におけるムスリム

第七章 ローカルなライシテの可能性と限界
1.「ストラスブール・モデル」のライシテ
2.ストラスブール・モデルのライシテの問題点
3.「共和国原則の尊重強化法」の影響

第八章 「辺境の街」からの示唆
1.「場所」の変容を受け入れる
2.ライシテのマルチスケールな解釈
3.ストラスブールの「特異性」を考える

結び ストラスブールの実践が問いかけるもの
1.本書の成果と考察
2.本書の限界と今後の課題

付録

あとがき
参考文献
人名索引
著者略歴
佐藤 香寿実(サトウ カズミ satou kazumi)
佐藤香寿実(さとう・かずみ) 2016~2017年、仏政府給費生としてストラスブール大学大学院に留学・修士課程修了(Master/人文社会科学)。2020年3月、お茶の⽔⼥⼦⼤学⼤学院博⼠後期課程修了(博⼠/社会科学)。お茶の⽔⼥⼦⼤学グローバルリーダーシップ研究所特別研究員、東京農業大学非常勤講師、敬愛大学非常勤講師を経て、2021年~芝浦工業大学建築学部建築学科特任講師。フランスにおけるムスリムの社会的統合をめぐる現代的課題を専⾨とし、ストラスブールを中心に調査を行う。論⽂に「フランス・アルザス地⽅の『コンコルダ的ライシテ』と⾮公認宗教としてのイスラーム」(『上智ヨーロッパ研究』第8号)、「『スケールのパフォーマティヴィティ』とストラスブールの⼤モスク建設―アクターの⾔説実践に着⽬して―」(『⼈⽂地理』第71巻4号)等がある。第20回人文地理学会学会賞(論文部門)を受賞。
タイトルヨミ
カナ:ショウニンノライシテトムスリムノバショヅクリ
ローマ字:shouninnoraishitetomusurimunobashozukuri

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