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2018年9月26日発売

人文書院

道教と古代日本 新装版

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内容紹介
中国江南道教の聖地・茅山の実地調査と膨大な中国道教経典の研究をもとに、日本古代の『古事記』『日本書紀』、天皇信仰、神道思想、日本仏教に深い影響を与えた道教の跡を照らす。日本古代史像の転換。
目次
「天皇」考 六題
  一 天皇と道教
  二 天皇と神器
  三 天皇と八角形
  四 天皇と紫色
  五 天皇と神宮
  六 天皇と神道

古代信仰と宗教
  一 大君は神にしませば――『万葉集』の歌五首
     五回出る言葉 中国年号の使用 「天皇」も中国語 皇子をさす大君
  二 「大君は神」の源流をさぐる
     縦軸と横軸で考える 未発達の道教研究 鏡は神人の象徴
     道教思想からきた神社の幡 宗教心篤い天武天皇 天武天皇と道教
     天武の皇子と道教 持統天皇と道教
  三 道教の神概念
     道教の教理から移入された神 神人と現人神 現人神は仏教思想

古代日本と江南の道教
  一 道教研究と日本
     古代日本と異国との交流 倭人は呉の太伯の子孫 なぜ道教研究が軽視されたか
     道教研究の原典 道教の影響と大阪 江南の巫術のわが国への影響
     葛玄と葛洪について 江南で成長した錬金術と石上神宮の七支刀
     錬金術理論と『古事記』 本草学のルーツは中国の江南
  二 道教研究の基礎資料――『無上秘要』『雲笈七籤』『正統道蔵』
     『源氏物語』の中の道教 『明月記』の中の道教 『雲笈七籤』との影響関係
     道教思想研究の基礎資料 上清派茅山道教、洞玄霊宝派、山東瑯邪の青巫
     江南道教学の確立=陸修静・陶弘景
  三 日本の中の江南の道教
     江南の道教と古代日本 (1)「天皇」と「真人」 (2)「朱鳥」と「白朮」と「招魂」
     (3)天皇と二種の神器――鏡と剣 (4)天皇と御所と四明岳と神宮(内宮・外宮)
     (5)古代日本と江南道教の錬金術 (6)古代日本と「五色の薄絁」および「五色の幡」
     (7)地鎮、人形、むかで信仰、赤城山 おわりに

茅山を訪ねて

石上神宮の七支刀

天寿国繡帳の曼荼羅図

明日香と道教(横田健一・福永光司)
  天皇と道教のつながり 肉体重視の道教 『古事記』『日本書紀』と道教 道教研究の立場
  庚申信仰と義舎

伊勢神宮と道教

日本の神社・神宮と道教

太安万侶と道教学
  太安万侶墓誌の表記法 『古事記』序の文章表現 『古事記』序(漢文)の中の道教神学 鏡と剣
  古代日本の学術文化と道教学とのかかわり 太安万侶周辺の知識教養基盤
  道教学術を志向した時代 付・稲荷山鉄剣銘の「七月中」

『古事記』神話と道教神学

『古事記』の「天地開闢」神話

道教の中の仏教と仏教の中の道教
   茅山道教の本山を訪ねて 「茅」の呪術信仰――道教と仏教と神道と天皇 神道と仏教
   道教の天皇と御所 茅山道教と古代日本の宗教文化
   茅山道教と仏教――正一派と金真派
   中国の仏教寺院における道教――武漢市の帰元寺の場合
   日本の仏教寺院と道教――長崎の唐人寺と京都の赤山禅院など
   妙見善薩と南方火徳星君の呪術信仰 浄土真宗と道教

『無量寿経』と道教
   『無量寿経』漢訳前後の中国宗教界 『無量寿経』・老経・六朝道教の関係
   『無量寿経』の中の道教的側面 『無量寿経』から道教への影響
   親鸞の思想の中の道教的側面

あとがき
著者略歴
福永 光司(フクナガミツジ)
福永 光司(ふくなが・みつじ)1918年大分県中津市生まれ。 1942年京都帝国大学文学部哲学科卒業。  同年10月熊本野砲兵聯隊入営。戦争末期に中国大陸に渡り、広東省で終戦を迎え、47年上海から復員。東方文化研究所(京都)助手、大阪府立北野高校教諭、愛知学芸大学助教授、京都大学人文科学研究所教授を歴任。 1974-79年京都大学文学部教授。 1980-82年京都大学人文科学研究所所長。  定年退職のあと関西大学文学部教授、北九州大学外国語学部教授を勤める。その後、故郷の中津に住み、執筆・講演活動を行う。 2001年没。 著書に、『荘子』(中公新書)、『老子』(ちくま学芸文庫)、『道教思想史研究』(岩波書店)、『魏晋思想史研究』(岩波書店)など多数。人文書院刊行の書籍に『道教と日本文化』『道教と古代日本』『中国の哲学・宗教・芸術』『「馬」の文化と「船」の文化 古代日本と中国文化』『タオイズムの風 アジアの精神世界』がある。

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