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2023年6月16日発売

筑摩書房

出版社名ヨミ:チクマショボウ

風土のなかの神々

神話から歴史の時空を行く
筑摩選書
筑摩選書
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内容紹介
高千穂・日向・出雲の景観問題解決に奔走した著者が神話の舞台を歩き、記紀編纂の場である飛鳥の遺跡に立って、古代の人々が神々に託した真意を明らかにする。

日本の神々とは日本人にとってどのような存在だったのか。神々は日本の風土のなかでどのような役割を担っているのか。日本の神は、自然を畏敬し国土の安寧を願う出雲系と、天皇による国家支配を正当化する高千穂・日向系に分かれる。高千穂・日向・出雲で景観問題の解決に奔走した著者が神話の舞台を歩き、「古事記」「日本書紀」編纂の場である飛鳥の遺跡に身を置いて、神々の来歴にひそむ謎を解く。
目次
序章 女神はなぜ洞窟に隠れたか――高千穂神話の世界から

第I部 出雲の神々の世界へ
第一章 スサノオの国づくりと和歌の起源――出雲平野の「わが心すがすがし」
第二章 斐伊川水系大治水計画――昭和・平成のオロチ退治
第三章 天下経営の大神――出雲大社表参道神門通りの道づくり
第四章 水に臨む神々――城原川流域委員会
第五章 疫病神の活躍――鞆の浦まちづくり

第II部 風土に生きる神々
第六章 巨大ナマズと戦う神々――要石とプレートテクトニクス
第七章 「ふるさと見分け」の方法――姥ヶ懐・裂田溝の危機
第八章 白き山の姫神――在地神と外来神
第九章 座問答――古代の大合併と合意形成の知恵
第十章 神々誕生の海岸――宮崎海岸侵食対策事業

第III部 神話から歴史への旅
第十一章 飛鳥にて――『古事記』『日本書紀』編纂スタートの地
第十二章 神話と歴史をめぐる三つの疑問
第十三章 飛鳥浄御原宮――神話と歴史を編む
第十四章 前例としての日本神話
第十五章 古代からの伝言――危機の時代のリスクマネジメント
著者略歴
桑子 敏雄(クワコ トシオ kuwako toshio)
桑子 敏雄(くわこ・としお):一九五一年群馬県生まれ。哲学者。東京工業大学名誉教授、一般社団法人コンセンサス・コーディネーターズ代表理事。一九七五年東京大学文学部哲学科卒業、同大学院博士課程修了。南山大学助教授などを経て東工大へ。一九九九年に上梓した『環境の哲学』が建設省官僚の目に留まり、政策提言を求められ、公共事業(ダム建設など)の地元住民の合意形成にかかわるようになる。「ふるさと見分け」「市民普請」を提唱。東京工業大学リベラルアーツセンター長もつとめた。著書に、『環境の哲学――日本の思想を現代に活かす』(講談社学術文庫) 、『感性の哲学』『西行の風景』(日本放送出版協会一九九九、二〇〇一年)、『日本文化の空間学』(東信堂、二〇〇八年)『生命と風景の哲学――「空間の履歴」から読み解く』(岩波書店、二〇一三年)、『わがまち再生プロジェクト』(角川書店、二〇一六年)、『何のための「教養」か』(ちくまプリマー新書、二〇一九年)など多数。
タイトルヨミ
カナ:フウドノナカノカミガミ
ローマ字:fuudononakanokamigami

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