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2023年7月14日発売

筑摩書房

出版社名ヨミ:チクマショボウ

古代中国 説話と真相

筑摩選書
筑摩選書
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内容紹介
酒池肉林、臥薪嘗胆……よく知られる説話を実証的に検証し、当時の社会体制を詳らかにする。古代中国史を批判的に見つつも、よき「戦国時代案内」でもある一冊。

殷の紂王の《酒池肉林》、呉王夫差と越王句践の《臥薪嘗胆》、秦の始皇帝の《焚書坑儒》……、『史記』にも記され、広く知られる古代中国の説話は真実か? もちろん、これらは後世の創作である。本書では、信頼できる資料に拠って、これらの虚構を検証すると共に、貴族制が専制君主制に移行した春秋・戦国時代の社会制度、勢力バランス、法治システムを浮彫りにする。初期の王朝から貴族の台頭、そして中国統一へ、説話を検証し、中国古代史をいきいきと再構築してみせる意欲作!
目次
はじめに
第一章  三皇五帝――禅譲・放伐
第二章  夏の禹王――九州の治水
第三章  殷の紂王――酒池肉林
第四章  周の幽王――笑わない褒?
第五章  斉の管仲――衣食足りて礼節を知る
第六章  楚の荘王――鼎の軽重を問う
第七章  夫差と句践――臥薪嘗胆
第八章  魯の孔子――由らしむべし、知らしむべからず
第九章  魏の恵王――五十歩百歩
第十章  蘇秦と張儀――合従連衡
第一一章 戦国四君と呂不韋――奇貨居くべし
第一二章 秦の始皇帝―焚書坑儒
終章   古代中国史の研究方法
結び
主要参考文献
著者略歴
落合 淳思(オチアイ アツシ ochiai atsushi)
落合 淳思(おちあい・あつし):1974年愛知県生まれ。立命館大学大学院文学研究科史学専攻修了。博士(文学)。現在、立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所客員研究員。主な著書に『殷代史研究』『甲骨文字辞典』(以上、朋友書店)、『漢字字形史字典【教育漢字対応版】』『漢字の音――中国から日本、古代から現代へ』(以上、東方書店)、『殷――中国史最古の王朝』『漢字の字形――甲骨文字から篆書、楷書へ』(以上、中公新書)、『漢字の構造――古代中国の社会と文化』(中公選書)、『甲骨文字の読み方』『古代中国の虚像と実像』(以上、講談社現代新書)、『甲骨文字に歴史をよむ』(ちくま新書)、『甲骨文字小字典』『漢字の成り立ち――『説文解字』から最先端の研究まで』(以上、筑摩選書)などがある。ほか論文多数。
タイトルヨミ
カナ:コダイチュウゴク セツワトシンソウ
ローマ字:kodaichuugoku setsuwatoshinsou

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