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2021年3月19日発売

筑摩書房

出版社名ヨミ:チクマショボウ

ギリシア哲学史

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内容紹介
全てはここから始まる――
古代ギリシアで哲学はどのように始まったのか。
人間と社会と自然を根源から問い、わたしたちの生き方・考え方を形作った知の原点。
近年の研究成果を踏まえギリシア哲学史の枠組みを見直し、哲学者たちの思索を新たな視座から一望する記念碑的通史!
目次
はじめに  

第Ⅰ部 ギリシア哲学史序論
序章1 ギリシア哲学とは何か
 1 ギリシア哲学史の哲学的意義/2 ギリシア哲学史の規定/3 ギリシア哲学史の四期区分
序章2 ギリシア哲学資料論
 1 古代ギリシア哲学資料の概要/2 中世写本の伝承とテクスト校訂/3 パピュロス断片、金石文/4 断片集の編集

第Ⅱ部 初期ギリシア哲学 
A ギリシア哲学の他者 
 1 エジプト/2 メソポタミア/3 叙事詩の伝統
B 総論 初期ギリシア哲学の枠組み
C イオニアでの探究
序 探究(ヒストリアー)の成立
第1章 タレス ――最初の哲学者
 1 人物と著作/2 知者/3 自然の探究/4 受容
第2章 アナクシマンドロス ――始源の探究  
 1 人物と著作/2 無限という始源/3 宇宙論/4 受容
第3章 アナクシメネス ――空気の変容  
 1 人物と著作/2 空気という始源/3 受容
第4章 クセノファネス ――神を語る詩人哲学者  
 1 人物と著作/2 酒詩と自然探究/3 神への視点/4 人間の認識/5 受容
第5章 ヘラクレイトス ――謎かけるロゴス 
 1 人物と著作/2 知への挑発/3 一なる万物/4 人間の生き方/5 受容
D イタリアでの探究
序 イタリアへの伝播
第6章 ピュタゴラス ――魂の教導者
 1 人物と資料/2 生の教導/3 哲学の創始/4 受容
第7章 パルメニデス ――「ある」の衝撃
 1 人物と著作/2 詩の序歌/3 真理の道/4 思い込みの道/5 受容
第8章 エレアのゼノン ――パラドクスの創出
 1 人物と著作/2 逆説/3 受容
第9章 エンペドクレス ――浄化の宇宙詩
 1 人物/2 著作/3 浄め/4 自然について/5 詩による真理の体験/6 受容
第10章 フィロラオス ――無限と限定の調和
 1 人物と著作/2 ピュタゴラス派哲学の理論化/3 受容
第11章 アルキュタス ――数学者にして政治家
 1 人物と著作/2 数学と哲学/3 受容
E イオニアでの自然哲学
序 イオニアの伝統
第12章 メリッソス ――一元論の展開
 1 人物と著作/2 「ある」の一元論/3 受容
第13章 アナクサゴラス ――万物の秩序と知性
 1 人物と著作/2 万物の混合/3 知性による宇宙生成/4 天体から生物まで/5 受容
第14章 レウキッポスとデモクリトス ――原子論の成立>
 1 人物と著作/2 原子論/3 認識論/4 倫理的箴言/5 受容
第15章 アポロニアのディオゲネス ――自然一元論の復活
 1 人物と著作/2 空気の一元論/3 受容

第Ⅲ部 古典期ギリシア哲学 
A 総論 古典期ギリシア哲学の枠組み
B ソフィスト思潮とソクラテス
序 ソフィストをめぐる知的活況
第16章 プロタゴラス ――最初のソフィスト
 1 人物と著作/2 徳の教育/3 人間尺度説と神不可知論/4 受容
第17章 ゴルギアス ――言論の力
 1 人物と著作/2 言論の技術/3 無の論証/4 受容
第18章 アンティフォン ――弁論の挑発 
 1 人物と著作/2 弁論術の教育/3 ノモスとフュシス/4 受容
第19章 ソクラテス ――対話による生の吟味
 1 人物/2 資料/3 対話と不知/4 徳と知/5 受容
第20章 プロディコス ――言葉の正しさ
 1 人物と著作/2 言葉の探究/3 神々について/4 受容
第21章 ヒッピアス ――記憶の博捜 
 1 人物と著作/2 オリンピック競技会と博識/3 受容
C ソクラテス文学とプラトン
序 ソクラテス文学とソクラテス派
第22章 アンティステネス ――ソフィストとソクラテスのハイブリッド
 1 人物と著作/2 弁論術と哲学/3 倫理説/4 言語論/5 受容
第23章 アリスティッポス ――快楽主義の創始者
 1 人物と著作/2 快楽の現実主義/3 受容
第24章 プラトン ――対話篇と学園の哲学
 1 人物/2 著作/3 解釈の枠組み/4 魂とイデア/5 ディアレクティケー/6 受容
第25章 クセノフォン ――有為な人間の教育
 1 人物と著作/2 立派な生と教育/3 受容
第26章 イソクラテス ――弁論と哲学の一致 
 1 人物と著作/2 弁論術の教育/3 スタイルの実験/4 受容
D アカデメイアとアリストテレス
序 アテナイの哲学学校
第27章 スペウシッポス ――イデアなき多元と分割
 1 人物と著作/2 イデア論否定と数学/3 類似性の分類論/4 受容
第28章 クセノクラテス ――イデアと数の一致
 1 人物と著作/2 宇宙論的存在論/3 受容
第29章 ヘラクレイデス ――バロックの学問と文学
 1 人物と著作/2 文学と対話篇/3 哲学議論の応酬/4 受容
第30章 アリストテレス ――あらゆる学問知識の探究
 1 人物/2 著作/3 学問と方法/4 言葉から実在へ/5 自然から形而上学へ/6 人間の幸福/7 受容
第31章 テオフラストス ――自然と人間の観察者
 1 人物/2 著作/3 自然学と植物論/4 形而上学/5 性格論/6 受容
第32章 シノペのディオゲネス ――犬と呼ばれた哲学者
 1 人物と資料/2 逸話による哲学/3 価値の転倒/4 受容


あとがき
参考文献
ギリシア哲学史関連年表
人名索引
事項索引  
著者略歴
納富 信留(ノウトミ ノブル noutomi noburu)
1965年生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。同大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了。91‐96年、ケンブリッジ大学大学院古典学部に留学(Ph.D.を取得)。九州大学文学部助教授、慶應義塾大学文学部教授をへて、現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。2007-10年まで国際プラトン学会会長を務める。主な著書に、『ソフィストとは誰か?』(2007年度サントリー学芸賞受賞、ちくま学芸文庫)、『哲学の誕生』(ちくま学芸文庫)、『ソフィストと哲学者の間』(名古屋大学出版会)、『プラトン 理想国の現在』(慶應義塾大学出版会)、『プラトンとの哲学』(岩波新書)、『プラトン哲学への旅』(NHK出版新書)など。訳書に、プラトン『ソクラテスの弁明』『パイドン』(以上、光文社古典新訳文庫)がある。
タイトルヨミ
カナ:ギリシアテツガクシ
ローマ字:girishiatetsugakushi

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