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内容紹介
《60進の小数》《10進位取り記数法》《1が数であること》《10進小数の誕生》そして《対数》……。“科学的知”の根本を支え、解析学への途を拓いたこれらの概念はどのように発見され、展開されたのだろうか? ――科学史家によって描き出される壮大な物語! 図版を多数収録。とくにヨースト・ビュルギの2色刷の対数表(1620年)はきわめて貴重で珍しい。
目次
序章 物語の背景―物理学の誕生
第1章 60進小数をめぐって
 1.算術の始まり
 2.天文学と60進小数
 3.60進小数のアルゴリズム
 4.10進小数への接近
第2章 10進法と10進小数
 1.10進法と10進位取り表記
 2.度量衡と10進法
 3.商業数学の発展
 4.イスラム社会での発展
 5.小数概念への接近
 6.ステヴィンの『十分の一法』
第3章 数概念の転換
 1.1の数的身分をめぐって
 2.離散的数と連続的量の分離
 3.数の連続体への展望
 4.方程式論をめぐって
 5.10進小数提唱の意義
第4章 クラヴィウスとネイピア
 1.小数点の導入
 2.ネイピアのロッド
 3.積和と積差の公式
 4.秘伝としての加減法
 5.スッコトランドへの伝播
第5章 ネイピアによる対数の提唱
 1.対数についてのネイピアの著書
 2.『記述』におけるネイピア対数の定義
 3.ネイピア対数のふるまい
 4.ネイピア対数についてのいくつかの命題
 5.ネイピア対数表とその使用法
 6.ネイピア対数の有用な使用法
第6章 ネイピアによる対数表の構成
 1.連続関数としての対数認識
 2.逆対数表の構成
 3.対数計算のための不等式
 4.精密な対数表の形成
第7章 ケプラーと対数
 1.ケプラーと対数の出会い
 2.ケプラー対数の定義
 3.ケプラーの対数表
 4.対数による計算の例
 5.ケプラーの功績
第8章 先行者そしてヨースト・ビュルギ
 1.アルキメデスからオレームへ
 2.ニコラ・シュケー
 3.シュティーフェル
 4.ステヴィンの利子表
 5.ヨースト・ビュルギ
 6.ビュルギの対数表とその使用法
第9章 常用対数の誕生
 1.ヘンリー・ブリッグス
 2.ネイピア自身による改良の試み
 3.ブリッグスの対数理論
 4.ブリッグスによる対数計算の基本
 5.ブリッグスによる素数の対数計算
文献
あとがき
索引
著者略歴
山本義隆(ヤマモト ヨシタカ)
1941年大阪市に生まれる。1964年東京大学理学部物理学科を卒業。同大学大学院博士課程を中退。現在、学校法人駿台予備学校に勤務。科学史家。元東大全共闘代表。「10.8 山崎博昭プロジェクト」発起人。 著書として、『熱学思想の史的展開―熱とエントロピー』(現代数学社,1987;新版,ちくま学芸文庫,全3巻,筑摩書房,2008-2009)、『古典力学の形成―ニュートンからラグランジュへ』(日本評論社,1997)、『磁力と重力の発見』全3巻(みすず書房、2003、パピルス賞・毎日出版文化賞・大佛次郎賞を受賞)、『一六世紀文化革命』全2巻(みすず書房、2007)、『福島の原発事故をめぐって―いくつか学び考えたこと』(みすず書房、2011)、 『世界の見方の転換』全3卷(みすず書房、2014)、『原子・原子核・原子力―わたしが講義で伝えたかったこと』(岩波書店、2015)、『私の1960年代』(金曜日、2015)、『近代日本一五〇年』(岩波新書、岩波書店、2018)ほか。

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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