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9月28日発売予定

白水社

プラハ、二〇世紀の首都

あるシュルレアリスム的な歴史
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内容紹介
モダニティと超現実の出会い

 ベンヤミンはかつてパリを「19世紀の首都」と名づけ、モダニズムの前史を見いだそうとした。本書はその精神を引き継ぎ、プラハを「20世紀の首都」と位置づけ、ポストモダンの目覚めをそこに読み解く。
 20世紀を通じ、プラハは世界でも他に例を見ないほど、「超現実的」なまでにさまざまな政治的・地理的変動を経験した。文化的には、パリに次ぐシュルレアリスム第2の中心として、「モダニストたちの夢がある時代を謳歌し、そしてふたたび破綻していった場所」であったが、カフカ『訴訟』や『城』、ハシェク『善良なる兵士シュヴェイクの冒険』、フラバル『あまりにも騒がしい孤独』、クンデラ『可笑しい愛』といったアイロニーや不条理に満ちた世界文学を代表する傑作が生まれ、さまざまな芸術潮流が交錯する場でもあった。
 詩や小説の抜粋、回想録、書簡、論考、インタビューなどをコラージュのように随所に織り込む巧みな語りによって、中欧の都に花開いた文学、美術、音楽、写真、演劇、建築、デザインにいたるまで、多岐にわたるジャンルを軽やかに横断する。従来のプラハ論とは一線を画す、刺激的かつ画期的論考! 図版多数。
著者略歴
デレク・セイヤー(セイヤー)
1950年、英国ケント州生まれ。エセックス大学、ダラム大学で社会学を学ぶ。グラスゴー大学、カナダのアルバータ大学で教鞭を執ったのち、英国ランカスター大学で文化史を講じる。現在、アルバータ大学名誉教授としてカナダを拠点に研究に従事。邦訳書に『社会とは何か』(D・フリスビーとの共著、恒星社厚生閣)、『資本主義とモダニティ マルクスとウェーバーによる知的探険』(晃洋書房)がある。1990年代後半よりボヘミアの文化史研究に力を注ぎ、19世紀のチェコを対象としたThe Coasts of Bohemia: A Czech History (1998)に続いて2013年に本書を刊行。アメリカ歴史協会主催のジョージ・L・モス賞、チェコ文学研究所主催のF・X・シャルダ賞を受賞したほか、2013年『フィナンシャル・タイムズ』紙の「ベスト・ヒストリー・ブックス」に選出された。現在、「プラハ三部作」の締めくくりとなるPrague: The End of History(仮)を執筆中。
阿部 賢一(アベ ケンイチ)
1972年、東京都生まれ。東京外国語大学、カレル大学、パリ第4大学に学ぶ。東京外国語大学大学院博士後期課程修了。東京大学准教授。主な著書に『イジー・コラーシュの詩学』(成文社)、『複数形のプラハ』(人文書院)、『カレル・タイゲ ポエジーの探求者』(水声社)、主な訳書にB・フラバル『剃髪式』(松籟社)、同『わたしは英国王に給仕した』、M・アイヴァス『もうひとつの街』(以上、河出書房新社)、J・クラトフヴィル『約束』(河出書房新社)などがある。P・オウジェドニーク『エウロペアナ 二〇世紀史概説』(白水社)により、第一回日本翻訳大賞を受賞。

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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