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2018年8月8日発売

白水社

ペルペトゥアの殉教

ローマ帝国に生きた若き女性の死とその記憶
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内容紹介
ローマ帝国とキリスト教
 紀元203年、カルタゴの地で若きローマ貴婦人ペルペトゥアは、仲間とともに逮捕された。彼女は、彼女を深く愛する富裕な家族の中で育ち、既に結婚しており、乳飲み子である息子もいた。父親の嘆願にもかかわらず彼女はキリスト教信仰を宣言し、信仰のために生きることを主張し、ローマ皇帝のために犠牲を捧げることを拒んだ。彼女は裁判にかけられ、闘技場で獣に殺されるという刑を宣告され、牢獄に入れられた。
 ここまでのところ、彼女の経験は、他の多くのキリスト教殉教者のそれと似通っている。ペルペトゥアが他の殉教者たちと異なるのは、投獄されていた最後の日々を日記に記したことである。この日記の中で、ペルペトゥアは家族、息子、そして自分のアイデンティティーへの思いを語っている。さらに彼女は、預言的であると信じた、四つの夢を記録した。彼女の思考の、個人的かつ濃密なこの記録の中に、私たちは一人の人間の心の中で起きたさまざまな思想の衝突を見ることができる。
 本書は、ペルペトゥアという一人のキリスト教殉教者に焦点を当て、殉教という行為そのものとその背景にある思想の対立を鮮やかに描いている。
著者略歴
ジョイス・E・ソールズベリ(ソールズベリ)
アメリカ、ウィスコンシン大学、グリーン・ベイ校の人文学名誉教授。ラトガース大学で中世史の博士号を取得。本書の他に『殉教者の血』と題された、キリスト教最初の三世紀の殉教を扱った研究や、五世紀のローマ帝国皇妃ガッラ・プラキディアを扱った著書などがある。
後藤 篤子(ゴトウ アツコ)
東京大学大学院人文科学研究科西洋史学専門課程第1種博士課程単位取得満期退学。法政大学文学部教授。著訳書:『世界歴史大系・フランス史1』(共著、山川出版社)、『岩波講座・世界歴史7』(共著、岩波書店)、『西洋古代史研究入門』(共著、東京大学出版会)、『西洋古代史料集』(共編訳、東京大学出版会)、エドワード・ギボン著『図説ローマ帝国衰亡史』(共訳、東京書籍)、ピーター・ブラウン『古代から中世へ』(編訳、山川出版社)など
田畑 賀世子(タバタ カヨコ)
早稲田大学第一文学部西洋史学科卒業の後、早稲田大学修士課程(西洋史)修了、同博士課程(西洋史)単位取得退学。イタリア、ピサ大学に留学し、ピサ・パヴィア・ペルージャ大学の古代史博士課程にて博士号取得。博士論文 Citta dell'Italia nel VI secolo D.C.「紀元六世紀イタリアの都市」は、Atti della Accademia Nazionale dei Lincei, Anno CDIV-2007, classe di scienze morali, storiche e filologiche, Memorie. Serie IX, vol. XXIII, fasc., Roma: Bardi Editore, 2009として刊行。

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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