近刊検索 デルタ

2021年9月21日発売

白水社

空襲と文学[新装版]

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内容紹介
「破壊の記憶」を検証する

 1997年のチューリヒ大学における講演で、「第二次世界大戦でドイツが被った空襲体験は戦後のドイツ文学によって表現されておらず、次世代にもなんら継承されていない」と主張して、ドイツに議論を巻き起こし、その後のドイツ文学にも大きな影響を及ぼした論考「空襲と文学」、戦後ドイツの文学界をリードした作家アルフレート・アンデルシュを、免罪と自己正当化の文学として厳しく断罪する「悪魔と紺碧の深海のあいだ」、ナチスに抗してレジスタンス運動に参加し、アウシュヴィッツ強制収容所を生き延び、戦後に迫害の体験を考察したエッセイ『罪と罰の彼岸』を発表、しかし自ら命を絶った作家ジャン・アメリーを論じた「夜鳥の眼で」、ナチスの迫害を逃れて亡命、戦後はフランス革命を題材にした戯曲『ジャン・ポール・マラーの迫害と殺害』、フランクフルトのアウシュヴィッツ裁判を傍聴して書かれ、国内での一斉上演によってドイツを震撼させた『追究−−アウシュヴィッツの歌』などの記録演劇で名高い作家・劇作家のペーター・ヴァイスを論じた「苛まれた心」の四篇を収録。細見和之氏の解説「破壊に抗する博物誌的な記述」を巻末に収録。
著者略歴
W・G・ゼーバルト(ゼーバルト zeebaruto)
1944年、ドイツ・アルゴイ地方ヴェルタッハ生まれ。フライブルク大学、マンチェスター大学などでドイツ文学を修めた後、各地で教鞭をとった。やがてイギリスを定住の地とし、イースト・アングリア大学のドイツ近現代文学の教授となった。散文作品『目眩まし』『移民たち 四つの長い物語』『土星の環 イギリス行脚』を発表し、ベルリン文学賞、ハイネ賞など数多くの賞に輝いた。遺作となった散文作品『アウスリッツ』も、全米批評家協会賞、ブレーメン文学賞を受賞し、将来のノーベル文学賞候補と目された。エッセイ・評論作品『空襲と文学』『カンポ・サント』『鄙の宿』も邦訳刊行されている。2001年、住まいのあるイギリス・ノリッジで自動車事故に遭い、他界した。
鈴木 仁子(スズキ ヒトコ suzuki hitoko)
1956年生まれ。椙山女学園大学教授。翻訳家。主要訳書:ゼーバルト『移民たち』『目眩増し』『土星の環』『空襲と文学』『カンポ・サント』『鄙の宿』、ベーレンス『ハサウェイ・ジョウンズの恋』、ゲナツィーノ『そんな日の雨傘に』、モーラ『よそ者たちの愛』(以上、白水社)ほか多数。
タイトルヨミ
カナ:クウシュウトブンガク
ローマ字:kuushuutobungaku

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白水社の既刊から
大西光弘/著
岡本信照/著
ナディア・エル・ブガ/著 ヴィクトリア・ゲラン/著 中村富美子/翻訳
クリストファー・デ・ハメル/著 加藤磨珠枝/監修 立石光子/翻訳
アダム・プシェヴォスキ/著 粕谷祐子/翻訳 山田安珠/翻訳
もうすぐ発売(1週間以内)
プレジデント社:
星海社:Cygames CLAMP 小野ミサオ かめれおん おえかきえんぴつ ほか
朝日新聞出版:伊坂幸太郎 
白夜書房:紺野貴子 小林美咲 米本英美 
日本実業出版社:中川右介 
ジャムハウス:弁護士法人戸田総合法律事務所 

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