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11月2日発売予定

白桃書房

名著17冊の著者と往復書簡で読み解く 人事の成り立ち

「誰もが階段を上る社会」の希望と葛藤
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内容紹介
先日、関連法案が国会で承認された「働き方改革」。いろいろ議論はあるが、労働法制や雇用慣行をめぐり何らかの改革が必要なのは間違いないだろう。

その改革にあたり、新卒一括採用や年功序列に基づく賃金体系が合理的でない、あるいは欧米と比較し労働時間が長すぎるなどとして批判されることが多い。しかし、このような批判は「50年1日」と本書で著者は指摘する。このように長く続く日本型雇用には、欧米型と比較し欠点もある一方、「誰もが階段を上がる」、すなわち誰にも昇進の可能性が開かれていることによるメリットが労使双方にあるために改革が難しい。これが十分に理解されず、同じような議論が繰り返され続けてきた。

本書は、人事ジャーナリストとして最も著名と言ってよい海老原嗣生氏とそのパートナーの荻野進介氏が、良い面しか言及されないことが多い欧米型雇用の実態を示しつつ、日本型雇用をその成立過程から紐解き、この人事制度の強みはどこにあるのか、またバブルとその崩壊、グローバル化・少子高齢化などの経済・社会の激変の中で、どのような問題をはらむようになってきたのかを語る。

本書が特にユニークなのは、日本型雇用のさまざまな側面をテーマにする延べ17冊──歴史的名著から今日的な話題であるブラック企業や女性のキャリアの問題を扱った本まで──を、原著者への手紙形式で書評しながら論じ、さらにその手紙を読んだ著者たちの返信も掲載し、多様な見方を提示している点である。このような往復書簡という形式を取ることで、高度なテーマを扱っているパートでも、大変読みやすく、理解しやすい編集となっており、また、原著者らの日本の人事や社会への思いも伝わってくる。

2011年に発行された『日本人はどのように仕事をしてきたか』(中公新書ラクレ)を大幅増補改訂し、新たに4冊を取り上げた本書。海老原・荻野両氏の人事ジャーナリストとしての仕事の集大成であり、今、メディア等で頻繁に取り上げられるテーマも踏まえ日本型雇用のありようを理解し、変革への手がかりをつかむのに最適。
目次
序章 日本型雇用のほんとうの特質とは何か?
第1章 【黎明期】戦争と復興動乱が生んだ奇跡
第2章 【完成期】欧米信奉の呪縛からの解放
 コラム "50年1日"の「日本型批判」
第3章 【順風期】安定成長が生んだ万能感
 コラム 欧米がみたニッポン
第4章 【動揺期】ほころびと弥縫策
第5章 【転換期】純化=切り捨てと、そのしっぺ返し
第6章 【不整合期】内部崩壊と新生の手がかり
おわりに
著者略歴
海老原 嗣生(エビハラ ツグオ)
雇用ジャーナリスト、経済産業研究所コア研究員、人材・経営誌『HRmics』編集長、ニッチモ代表取締役、リクルートキャリア社フェロー(特別研究員)。 1964年、東京生まれ、大手メーカーを経て、リクルート人材センター(リクルートエージェント→リクルートキャリアに社名変更)入社。新規事業の企画・推進、人事制度設計などに携わる。その後、リクルートワークス研究所にて「Works」編集長に。2008年、人事コンサルティング会社「ニッチモ」を立ち上げる。『エンゼルバンク─ドラゴン桜外伝』(「モーニング」連載)の主人公、海老沢康生のモデル。 主な著書に、『「AIで仕事がなくなる」論のウソ』(イースト・プレス)、『雇用の常識「本当に見えるウソ」』(ちくま文庫)、『面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと』(小学館文庫)、『仕事をしたつもり』(星海社新書)、『女子のキャリア』(ちくまプリマー新書)、『無理・無意味から職場を救うマネジメントの基礎理論』『経済ってこうなってるんだ教室』(ともにプレジデント社)など。
荻野 進介(オギノ シンスケ)
1966年生まれ、89年一橋大学法学部を卒業し、PR会社の知性アイデアセンター入社。2001年リクルートに移り、ワークス研究所にて人事専門誌「Works」編集に携わる。その後、ニッチモに所属しながら、フリーのライター・編集者として活動。「プレジデント」「日経ビジネスオンライン」等で執筆。著書に『サバイバル副業術』(ソフトバンク新書)、『サラサラの組織』(共著、ダイヤモンド社)など。

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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