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2018年8月17日発売

平凡社

象徴天皇の旅 平成に築かれた国民との絆

平成に築かれた国民との絆
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内容紹介
平成の象徴天皇という立場にあって旅とはどんな意味をもつか。被災地への旅、慰霊の旅、和解の旅。その多くに同行した記者の見聞記。
目次
はじめに

第一章 人々のかたわらへ──国内の旅
分刻みのスケジュール/現代の大名行列/天皇の車両が信号で停まらなくていい法的根拠
かつてあった県広報課の記者接待/植樹祭は必要なのか/「これが平成流か」
二十五年を隔ててつながった「あさくら讃歌」/神出鬼没の「追っかけおばさん」
ソープランドの看板に目隠し/高速インターで天皇旗の〝着脱儀式〟
国体から始まった新たな巡幸/知事の個人パフォーマンス/再起をうながしたハマギク
被災地の毒舌ばあちゃん/国歌斉唱に加わらない理由/大興奮、夜の提灯奉迎
人々を隔離する「奉迎指導ポリス」/「トメケンはできますか?」
海のない県で「海づくり大会」/県が選んだのは「名士」だけ/「ありがとう」の意味
「ごきげんよう、美智子でございます」/水俣で感じた陛下の感情
真実に生きることができる社会

第二章 親善と「外交カード」──外国への旅
天皇外交の政治的影響/両陛下の会見取り止め要請/長いあいさつに苦情
歓迎式典前にスコール/素通りしてしまった過去の戦争/「ごめんあそばせ」と皇后さま
両陛下来訪が1面トップ/熱心に展示を見る二人のシルエット
現場が凍り付いた〝不敬事件〟/天皇の意思で実現したベトナム訪問
偉丈夫のベトナム儀仗隊/青年海外協力隊員との懇談は慣例/陛下のスピーチに修正依頼
忘れられていた残留日本兵家族/二人の子の父親になっていた「ドクちゃん」
両陛下を迎えたバイクとアオザイ軍団/天皇陛下の「自省史観」
泣きながら両陛下を迎えたタイ市民

第三章 悲しみと希望をともに──被災地への旅
七週連続の被災者見舞い/人間を〝だまし討ち〟する津波/正座で話しかける
「コウナゴは入っていますか」/次元の違う凄惨な現場/大川小学校の悲劇
被災者の悲しみを聞き続ける/「被災者のああいう笑顔は初めて」/両陛下の〝勇み足〟
原発被災者のもとへ/丁寧すぎる(?)言葉に和む空気/忘れられた被災地へ
峠を走る御料車/懇談の場に首長らの〝割り込み〟/両陛下、予定外の声かけ
日帰りには遠すぎる熊本の被災地/皇后さまの上着に「くまモンバッジ」
個室形式の避難所/女の子が陛下に紙の花束/発災間もない時期だからこそ

第四章 歴史のトゲを抜く──和解への旅
長年続いた中国からの訪問要請/くすぶる「お言葉」問題/百八十人の大記者団
北京市民のインタビューは不可/寒さで震えた歓迎式典/日中で唱和した「不幸な一時期」
記者人生で極限の忙しい夜/万里の長城訪問に難色/歴史問題の「一発解決」は幻想
香港で見えた人民の感情/「平成」の語源の石碑/長身の美人SP
沿道の大歓迎は市民隔離の結果?/天皇訪中の歴史的評価
沖縄にわだかまる「昭和天皇メッセージ」/実現しかけた昭和天皇の沖縄訪問
県民感情に配慮して「お言葉」が「お声かけ」に/天皇家の「鎧わぬ」伝統
植樹祭お言葉で異例の戦争言及/式典に過激派乱入?

第五章 「忘れてはならない」──慰霊の旅
天皇の意志による戦跡地訪問/地獄の島へ/「決して忘れてはならない」
沿道に日の丸とパラオ国旗/「死、苦しみ、困難という悲しみの記憶」
日本のNGOがたずさわる不発弾処理/困った「熱心なご説明」/他国の犠牲者も忘れない
「親日」の背景にある歴史/記憶を喚起する旅/寝耳に水、二年連続の海外慰霊
フィリピン残留日系人の悲劇/「両陛下をひと目見たい」/異例の大統領の出迎え
無名戦士の墓で二分間の拝礼/日系二世に「あなたたちを誇りに思う」
雲の切れ間からのヘリ着陸/「この日のことを英霊に報告したい」
レイテ島の方角をじっと見つめる

第六章 周縁から見た日本──島々への旅
離島ゆえの「困難」/自然な触れ合いと形式的な懇談/小さな島の過剰警備
与論島の「日の丸街道」/ホテル前の海で巡視船が警戒
「永良部百合の花」の合唱で見送り/全都道府県二巡を達成/日本最西端の島へ
天皇に対する感情の変化/分断を埋めようとしてきた天皇
「天皇陛下、日本国、沖縄県バンザイ」/西の果ての自衛隊
「ヘミングウェイが書いていますね」/与那国と台湾の深い交流/車列から外された報道バス
中枢から見えない格差

著者略歴
井上 亮(イノウエ マコト)
1961年大阪生まれ。86年日本経済新聞社に入社。社会部で警視庁、法務省、宮内庁などを担当。現在、編集委員(皇室、近現代史担当)。元宮内庁長官の「富田メモ」報道で2006年度新聞協会賞を受賞。著書に『非常時とジャーナリズム』(日経プレミアシリーズ)、『天皇と葬儀』『焦土からの再生』(ともに新潮社)、『熱風の日本史』(日本経済新聞出版社)、『忘れられた島々「南洋群島」の現代史』(平凡社新書)、『昭和天皇は何と戦っていたのか』(小学館)、『天皇の戦争宝庫』(ちくま新書)、共著に『「東京裁判」を読む』『「BC級裁判」を読む』(ともに日経ビジネス人文庫)がある。

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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