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定価:5,280円(4,800円+税)
判型:A5
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内容紹介
「美術」と「美術以外」の間に引かれてきた境界線。
江戸と明治、伝統と西洋文化、書画骨董と調度品、東京と地方、日本と海外……。
様々な「狭間」の中に生じ、「日本近代美術史」の周辺や外部、スキマに山積されている「もやもや」している問題を探る画期的な一冊!
【図版点数200点超!】
江戸と明治、伝統と西洋文化、書画骨董と調度品、東京と地方、日本と海外……。
様々な「狭間」の中に生じ、「日本近代美術史」の周辺や外部、スキマに山積されている「もやもや」している問題を探る画期的な一冊!
【図版点数200点超!】
目次
カラー口絵
まえがき 増野恵子
【序章】歴史の形成と視覚イメージ―近代土下座考 丹尾安典
第1部 それは美術なのか?
明治工芸で考えるオリジナリティをめぐる主従関係―渡辺省亭・河村蜻山・沼田一雅 岡本隆志
毛筆習字教育の存廃をめぐる諸問題 志邨匠子
近代歴史画の萌芽―国立銀行紙幣の歴史・神話イメージ 増野恵子
第2部 場はイメージとどうかかわるか?
ヒトラーへの贈り物・ヒトラーからの贈り物―いびつな美術交流の様相 安松みゆき
エト源次郎とスチュアート・キューリンをめぐって 瀧井直子
幕末明治初期京都と田村宗立考 石井香絵
絵師たちの「世代わり」―琉球処分と沖縄の絵師達 奥間政作
第3部 これも美術か?
近代木版職人列伝抄―杉崎帰四之助・木村徳太郎・吉田市松・伊上凡骨・西村熊吉・村瀬錦司・斧銀太郎・漆原木虫 岩切信一郎
絵葉書の戦争、掌上の帝国―恤兵・蒐集・記念 向後恵里子
コマ絵雑考 西山純子
命令する労働者から動員される労働者へ—プロレタリア漫画と芸術学院 喜夛孝臣
戦前 洋画壇の生活 河田明久
第4部 イメージは何をあらわしているか?
神話的記憶と歴史的記憶―広島平和記念資料館の展示について ミカエル・リュケン(坂井利佐子訳)
護れ大空! 戦時日本における国民防空の視覚表現 ジェニファー・ワイゼンフェルド(中村尚明訳)
菊花御紋考 谷田博幸
あとがき 安松みゆき・増野恵子
執筆者一覧
まえがき 増野恵子
【序章】歴史の形成と視覚イメージ―近代土下座考 丹尾安典
第1部 それは美術なのか?
明治工芸で考えるオリジナリティをめぐる主従関係―渡辺省亭・河村蜻山・沼田一雅 岡本隆志
毛筆習字教育の存廃をめぐる諸問題 志邨匠子
近代歴史画の萌芽―国立銀行紙幣の歴史・神話イメージ 増野恵子
第2部 場はイメージとどうかかわるか?
ヒトラーへの贈り物・ヒトラーからの贈り物―いびつな美術交流の様相 安松みゆき
エト源次郎とスチュアート・キューリンをめぐって 瀧井直子
幕末明治初期京都と田村宗立考 石井香絵
絵師たちの「世代わり」―琉球処分と沖縄の絵師達 奥間政作
第3部 これも美術か?
近代木版職人列伝抄―杉崎帰四之助・木村徳太郎・吉田市松・伊上凡骨・西村熊吉・村瀬錦司・斧銀太郎・漆原木虫 岩切信一郎
絵葉書の戦争、掌上の帝国―恤兵・蒐集・記念 向後恵里子
コマ絵雑考 西山純子
命令する労働者から動員される労働者へ—プロレタリア漫画と芸術学院 喜夛孝臣
戦前 洋画壇の生活 河田明久
第4部 イメージは何をあらわしているか?
神話的記憶と歴史的記憶―広島平和記念資料館の展示について ミカエル・リュケン(坂井利佐子訳)
護れ大空! 戦時日本における国民防空の視覚表現 ジェニファー・ワイゼンフェルド(中村尚明訳)
菊花御紋考 谷田博幸
あとがき 安松みゆき・増野恵子
執筆者一覧
著者略歴
増野恵子(マシノケイコ mashinokeiko)
増野恵子(ましの・けいこ)
1965年生まれ。早稲田大学・跡見学園女子大学非常勤講師。専門は日本近代美術史(明治の挿絵・印刷史)。
著書・論文に「聖と俗の天皇肖像―明治天皇「御写真」と非公式肖像」(共著、塩谷純・ 恵美千鶴子・増野恵子 『天皇の美術史 近代皇室イメージの創出―明治・大正時代』吉川弘文館、2017年)、「明治期における図像の政治学―錦絵と石版画の天皇像の比較」(『美術フォーラム21』41号、2020年)などがある。
安松みゆき(ヤスマツミユキ yasumatsumiyuki)
安松みゆき(やすまつ・みゆき)
1959年生まれ。別府大学文学部大学院教授。専門は西洋近代美術史、日独美術交流史。
著書・論文に『ナチス・ドイツと《帝国》日本美術―歴史から消された展覧会』吉川弘文館、2016年)、「原田直次郎がドイツに伝えたもの―画家「ツェツィーリエ」の日本的な作品をとおして」(『近代画説』25、明治美術学会、2016年)などがある。
河田明久(カワタアキヒサ kawataakihisa)
河田明久(かわた・あきひさ)
1966年生まれ。千葉工業大学教授。専門は近代日本美術史。
著書に『イメージのなかの戦争―日清・日露から冷戦まで』(共著、岩波書店、1996年)、『戦争と美術 1937-1945』(共編著、国書刊行会、2007年)、『日本美術全集 18巻 戦争と美術』(編著、小学館、2015年)などがある。
志邨匠子(シムラショウコ shimurashouko)
志邨匠子(しむら・しょうこ)
1966年生まれ。2020年歿。元秋田公立美術大学大学院教授。博士(文学)・早稲田大学。専門は日米美術交流史、近代書道史。
著書・論文に『世紀転換期のアメリカにおける日本美術受容』(博士論文、早稲田大学提出、2003年)、「GHQとアメリカ絵画―CIEのアメリカ絵画展計画(一九四八)とその周辺」(『秋田公立美術大学紀要』秋田公立美術大学附属図書館運営委員会紀要編集委員会編、2019年)などがある。
瀧井直子(タキイナオコ takiinaoko)
瀧井直子(たきい・なおこ)
上智大学ほかで非常勤講師。専門は戦前のアメリカ美術史および日米美術交流史。
論文に「国吉康雄とアメリカン・フォーク・アート」(『夢見るモダニティ、生きられる近代―アート・社会・モダニズム』(アメリカ美術叢書Ⅱ、ありな書房、2017年)などがある。
奥間政作(オクマセイサク okumaseisaku)
奥間政作(おくま・せいさく)
1973年生まれ。早稲田大学非常勤講師。専門は日本近代美術史・沖縄イメージ研究。
著書・論文に「「沖縄戦」と美術」(『美術史研究』第46冊、早稲田大学美術史学会、2008年)、「戦(いくさ)は描かれたか―米軍統治下(アメリカ世)における沖縄戦の記憶」(『記憶の痕跡―WIJLC報告』早稲田大学国際日本文学・文化研究所、2011年)などがある。
石井香絵(イシイカエ ishiikae)
石井香絵(いしい・かえ)
一九八三年生まれ。早稲田大学招聘研究員・非常勤講師、日本大学・共立女子大学非常勤講師。
専門は近代日本美術史。
論文に「明治期京都洋画における和洋融合形態の展開」(『表象・メディア研究』六号、二〇一六年)、「少年雑誌のなかの生巧館製木口木版の変遷」(人間文化研究機構 国文学研究資料館編『木口木版のメディア史―近代日本のヴィジュアルコミュニケーション』勉誠出版、二〇一八年)、「牧野克次の画業―京都・ニューヨーク時代を中心に」(『比較文学年誌』五五号、二〇一九年)などがある。
タイトルヨミ
カナ:モヤモヤニホンキンダイビジュツ
ローマ字:moyamoyanihonkindaibijutsu
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