近刊検索 デルタ

2019年2月26日発売

法政大学出版局

出版社名ヨミ:ホウセイダイガクシュッパンキョク

〈ポスト3.11〉メディア言説再考

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内容紹介
マスメディアを通して公の言説が流布するなか、ほんとうに耳を傾けるべきは誰の声なのか。東日本大震災がもたらした見えない恐怖や言葉にできない感情は、写真や映画、論説、絵画、小説,ツイッターなどさまざまな形で表現されてきた。あの日、むき出しになった不条理や矛盾は、日本の文化にどのような変化を与えたのか。哲学や文学、映像学等の多様な分野の専門家による共同研究の成果。
目次
第I部 メディアとしてのアーカイブ

第1章 記憶メディアとしての災害遺構――3・11の記憶術【松浦雄介】

第2章 市民の記録映像に見る被災の差異――せんだいメディアテークの映像アーカイブより【北浦寛之】


第II部 浮遊するメディア言説、隠された現実

第3章 「安全安心」の創造――お札効果とその構造【西村大志】

第4章 震災関連死の原因について【一ノ瀬正樹】

第5章 ポスト3・11と代受苦の思想【出口康夫】


第III部 挑戦的メディア、「芸術」そして「文学」

第6章 3・11以後の芸術力【ミツヨ・ワダ・マルシアーノ】

第7章 写真家の使命――畠山直哉の「転回」から考える【近森高明】

第8章 上書きする震災後文学――柳美里の『JR上野駅公園口』を周辺からの歴史として読む【岩田=ワイケナント・クリスティーナ】


第IV部 映画、二〇世紀メディアの王道

第9章 『シン・ゴジラ』と『絆 再びの空へ』――二人のゴジラ監督は津波と原発事故をどう「記憶/忘却」したか【須藤遙子】

第10章 喪失と対峙する――震災以後の喪の映画における移動性【久保 豊】

第11章 “かつて3・11があった”――映画における災害と忘却のストラテジー【谷川建司】

第12章 記憶と身体を乗り越える――東北ドキュメンタリー三部作とポスト・福島ドキュメンタリー【馬 然】


第V部 イコン性メディア、マンガ&アニメーション

第13章 放射性物質の表象――見えないものを見ること、見えるようにすること【石田美紀】

第14章 破局と近視――宮崎駿『風立ちぬ』について【長門洋平】

あとがき

索引
著者略歴
ミツヨ・ワダ・マルシアーノ(ミツヨ ワダ マルシアーノ mitsuyo wada marushiaano)
(Mitsuyo Wada-Marciano) 京都大学大学院文学研究科教授(映像・メディア学)。『ニッポン・モダン――日本映画1920・30年代』名古屋大学出版会,2008年,Horror to the Extreme: Changing Boundaries in Asian Cinema, 香港大學出版社,2009年,『デジタル時代の日本映画――新しい映画のために』名古屋大学出版会,2010年,『「戦後」日本映画論』(編著)青弓社,2012年ほか。単著『No Nukes――映像作家たちの「声」』(仮題)を名古屋大学出版会から刊行予定。現在は,新しいブック・プロジェクトとしてエコ・シネマに取り組みながら,老齢化映画(aging film)やクイアー映画 (queer cinema)といった,社会の周辺に注目する映画研究にも取り組んでいる。
タイトルヨミ
カナ:ポストサンテンイチイチメディアゲンセツサイコウ
ローマ字:posutosantenichiichimediagensetsusaikou

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