近刊検索 デルタ

2022年12月2日発売

丸善出版

出版社名ヨミ:マルゼンシュッパン

インド文化読本

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内容紹介
北はヒマラヤ山脈からデカン高原を経てインド洋にいたる国「インド」は人口13億人を抱える多様性にあふれた国です。カースト、ボリウッド、カレー、などさまざまなイメージがありますが、近年はコロナのワクチン輸出大国としても知られるようになりました。本書はこれらの人々がかつてはどこからきて住むようになったかという所から始め、植民地期での変容と現在にいたるまで、さまざまな文化をもつ人々がどのように共生しているのかという、インドの「今」に迫ります。執筆者は、インド在住ないしはインドに何度となく訪れた研究者・実務家で、現地で出会ったエピソードや写真なども掲載しています。1章1テーマで、民族、言語、宗教、教育など基本的な構成を押さえたつくりです。インドを知りたい方、インドの新たな顔を見たい方にも必見に書籍です。
目次
1章 南アジア世界をかたちづくるモノたち――印章、土器、装身具から
はじめに/モノと南アジアの人類社会/印章――インダス文明の特質を探る/土器――南アジア各地をつなぐモノ/石製装身具――南アジアと周辺地域の関係/土偶――古代南アジアの信仰世界/おわりに――考古学からみた南アジア世界のダイナミズム

2章 歴史にみるインドの多様性――古代から独立後まで
古代インド世界の形成/古代インド世界の展開と地域性の誕生/ムスリム侵入後のインド地域性の成長/ムガル帝国の成立と地域統合・再編/英国による植民地支配――「国際性」から地域的多様性へ/独立後のインドにおける多様性――変動する地域性

3章 インドの民族と言語の多様性  
インドの民族と言語の多様性――現状/インドの民族と言語の多様性――その形成過程/諸言語の最古層、サンスクリット語/インド最大言語、ヒンディー語/インド・パキスタン独立後の動き/ドラヴィダ語族のマラヤーラム語と異民族交流・融合の歴史/ムンダ諸語およびチベット・ビルマ語族の諸語/アンダマン諸島の言語/公的に認定されている言語としての英語/結び

コラム1 「甘党の国」を支えるサトウキビ栽培
ココナツは捨てるところがない作物

4章 関係性に埋め込まれたカースト
社会のにおいに気づく/旅行者からフィールドワーカーへ/カーストという概念とその実際/生まれによって定められる/植民地支配下のカースト/カーストをどう捉えるか/カーストをみえなくする――インド婚活市場/「結婚は当然同じカースト出身者と」

5章 インドの教育
インドの教育の原点は師弟/語学が得意なインド人と三言語教育/インドの大学――マハラーニー大学/インドの大学院――ジャワーハルラールネルー(ネヘルー)大学院大学/インドの小学校――同級生と遊べない/インドの子育て――宿題は親と一緒がデフォルト/インドの中学高校生――人生を左右する10年生と12年生/教育環境の格差

6章 さまざまな宗教、さまざまなお墓――お墓でみるインド宗教史
タージ・マハルもお墓である/多様性の国インドの多様な宗教/「ヴェーダの宗教」と「外来の宗教」/輪廻か終末か/そもそもお墓がないのでは?/ブッダとストゥーパ/サーンチーのストゥーパ/「特別な墓」としてのストゥーパ/イスラーム墓廟建築の展開――聖者廟からタージ・マハルへ/ヒンドゥーの特別な墓、あるいはそれに近いもの/「チャトリ」の文化――ヒンドゥー王族の霊廟建築/英国人墓地の不思議なお墓/インドのお墓の過去と今

コラム2 メヘンディーと女の人生
花嫁のメヘンディー/メヘンディ―を染める理由/はじめての「一人出張」

7章 インドの文学――ウルドゥー文学の今
ウルドゥー語の輪郭/ウルドゥー文学の神髄、ガザル/20世紀のインドにおけるウルドゥー語の状況/ガザル・ブームの到来/失われた話芸、ダースターンゴーイー/ダースターンゴーイーの復活/ウルドゥー語・文学の復興と発展をめざして――レーフタ財団/レーフタ財団の活動①「レーフタ」ウェブサイト/レーフタ財団の活動②文字学習サイト「アーモーズィシュ」/レーフタ財団の活動③「ジャシュネ・レーフタ」の開催/ウルドゥー文学の抱える課題/ウルドゥー文学作品の「読み手」と「書き手」

8章 インドのポピュラー音楽の変遷
インドの映画音楽/初期の「歌う俳優」から「プレイバック・シンガー」の時代へ/音楽の聴かれ方の変化――レコード、ラジオ、カセットテープ/経済自由化がポピュラー音楽にもたらした変化/A.R.ラフマーンの登場と、新世代のつくり手たち/映画音楽の聴かれ方/インディーポップ/ロックの誕生と変遷/エレクトロニック音楽/ヒップホップ・カルチャー/インディペンデント音楽のパフォーマンスの場/混じり合い、多様化する音楽実践

9章 インドの医薬・医療事情
世界の薬局/インドが薬品を低価格で供給できるワケ/世界の薬局への成長/世界的医薬品研究開発・製造拠点への発展/高い技術力で医薬品の差別化/新薬とワクチンの開発/国境を越えるオープン・イノベーションと高度人材/ヘルスケア産業の成長/医療機器産業におけるメイク・イン・インディアとリバース・イノベーション/高度医療と医療ツーリズム/デジタル化とオンライン薬局/公的健康保険制度の未整備と医療費の高い自己負担/州医療公社による医薬品無償供給サービスと国営薬局/モーディーケアの導入とデジタル化/インドの医療の「光」と「影」と

コラム3 都市文化としての美容産業 
美の政治学/インド経済自由化と美容業界の発展/BPC産業で働く女性たち

10章 インドの中間層の家庭における食の変遷
1980年代から2020年の変化/食におけるケガレ意識/家庭料理/経済自由化政策以降/「キッチンという名の牢獄」/健康志向――家庭料理における油

11章 インド社会と外食産業の発展
「中の人」アルンの誕生/外食産業の発展/外食産業発展の陰で/「中の人」も健康志向――外食産業の今後

12章 安心安全な食の流通 
コロナ禍でみえた二つの安心安全/デリーでの有機栽培販売の始まり/インドにおける有機農業と消費の伸長/消費者が置き去りにされた農業/インドの小農/運搬の課題/気候変動と農業/安心安全な食の流通

13章 インドの動画配信サービス
モバイル端末と配信/地域言語と南インド映画の台頭――コンテンツへの投資/動画配信に規制はあるのか?/おわりに

コラム4 近代インドの罪と罰
英領インドの「法の支配」とその実態/犯罪集団の統制/政治的運動の犯罪化/独立インドと犯罪
著者略歴
小磯 千尋(コイソ チヒロ koiso chihiro)
小松 久恵(コマツ ヒサエ komatsu hisae)
タイトルヨミ
カナ:インドブンカドクホン
ローマ字:indobunkadokuhon

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