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内容紹介
「脱北者」の三人には、亡命の過程で家族を失うという共通点があった。
ウォンギルはモンゴル砂漠で力尽きた妻を見捨てて娘を背負って逃げてきた。
トンベクは国境を越える直前に家族全員が目の前で公安警察に捕まるが、自分だけ助かった。
ヨンナムは別ルートで脱出した家族が中国で行方不明、人身売買グループの手に渡ったらしい。
やがてオリンピックの選手村建設予定地で、朝鮮戦争にさかのぼる大量の人骨が出土した……。
経済至上主義のなかで、脱北者たちのささやかな倫理感が崩れ落ちていく。北朝鮮出身の両親をもつ作家が韓国社会を凝視し、衝撃を放った小説。
著者略歴
チョン・スチャン(チョンスチャン)
1968年大邱(テグ)生まれ。延世大学電気工学科卒業。両親が南北分断により北朝鮮から韓国へ避難してきた「失郷民」二世である。2004年、『いつの間にか一週間』で第9回文学トンネ作家賞を受賞して作家デビューした。2014年、『羞恥』(斎藤真理子訳、みすず書房)。他の長編小説に『古い光』がある。
斎藤真理子(サイトウマリコ)
1960年、新潟市生まれ。明治大学文学部地理学科考古学専攻卒業。91-92年、延世大学語学堂に留学。2015年、パク・ミンギュ『カステラ』(ヒョン・ジェフュンとの共訳、クレイン、2014)で第一回日本翻訳大賞を受賞。その他の訳書にチョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』(河出書房新社、16年)、パク・ミンギュ『ピンポン』(白水社、17年)、ハン・ガン『ギリシャ語の時間』(晶文社、17年)、ファン・ジョンウン『誰でもない』(晶文社、18年)、チョン・ミョングァン『鯨』(同)、チョン・スチャン『羞恥』(みすず書房、18年)などがある。

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