近刊検索 デルタ

2020年7月14日発売

みすず書房

発明 【新装版】

アイディアをいかに育てるか
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内容紹介
ノーバート・ウィーナーはただの数学者ではない。物はいかに働き、働きうるかを深いレベルで理解する能力を有し、常に彼の数学を工学技術に結びつけ、情報通信ネットワーク時代のあらゆる種類の発明のための基本的アイディアを提供した。
本書で彼は、新しいアイディアを養い育て、その応用を可能にする歴史的環境を強調することにより、発明発見の歴史の魅力的な物語を、内側から理解し描いた。真にオリジナルなアイディアは、流れ作業からは生れえず、しばしば遠く離れた時と地点から直観で感じとられたものとして生れる。発明にとって最善の知的・技術的風土とは、興味深い事柄を追求する精神を鼓舞する社会であり、それらを産み出す直観に報いる社会である。その観点から現代アメリカの事例も観察する。
ウィーナーはまた、生涯を通じて、科学者たちの開発した理論の応用を導く倫理的なものへの強い関心を保ち続けた。冷戦時代をささえた科学の世界に対する彼の警告は、予見に満ちている。21正規の科学技術社会が直面するディレンマに対しても、過去から深く有益な示唆を与える本書は、今こそ読まれるにふさわしい。
目次
解説  スティーヴ・J・ハイムズ
まえがき

1 発明の必要と発明のための条件
2 知的風土と発明
3 独創的アイディアに好都合な環境と不都合な環境
4 技術的風土と発明
5 社会的風土と発明
6 二十世紀初めの科学的風土
7 発明をめぐる現在の社会的環境――メガドル科学
8 発明をめぐる現在の社会的環境――メガドル科学、第二部
9 発明の計算できないリスクと経済環境
10 特許と発明:アメリカの特許制度
11 目標と問題

訳者あとがき
索引
著者略歴
ノーバート・ウィーナー(ノーバートウィーナー noobaatowiinaa)
1894-1964。ポーランドに生れ、アメリカに渡ったユダヤ人の言語学者レオ・ウィーナーの長子として生れた。天才肌の父のもとで知能早熟児として出発した彼は、9歳でハイスクールに特別入学し14歳でハーヴァード大学に入学、18歳で数理論理学の論文で学位をとる。まもなくイギリスに渡りケンブリッジ大学でバートランド・ラッセルから数理哲学を学び、ついでゲッチンゲン大学にも学び、帰米して1919年マサチューセッツ工科大学講師、34年以後同大学の数学教授。30年頃から神経生理学者と共同研究に従事し、計算機械も生物における神経系も同じ構造をもつことを認め、その数学的理論としてのサイバネティックスを創始する。1948年『サイバネティックス』(邦訳、岩波書店、1958)を著わして生物学、工学、社会学等広汎な分野に関連し、著者の視野の広さと鋭さを示す。著書はほかに『サイバネティックスはいかにして生まれたか』(1956)『科学と神』(1965)『人間機械論』(第2版、1979)『神童から俗人へ』(1983)『発明』(1994、以上みすず書房)などがある。
鎮目恭夫(シズメヤスオ shizumeyasuo)
1925年東京に生まれる。1947年東京大学理学部物理学科卒業。科学思想史専攻。科学評論家。2011年歿。著書『性科学論』(1975)『自我と宇宙』(1982)『科学と読書』(1986)『人間にとって自分とは何か』(1999)『ヒトの言語の特性と科学の限界』(2011、以上みすず書房)『心と物と神の関係の科学へ』(1993、白揚社)ほか。訳書 シュレーディンガー『生命とは何か』(岩波新書、1951、岩波文庫、2008)、バナール『歴史における科学』(1956)『宇宙・肉体・悪魔』(1972、新版2020近刊)ウィーナー『サイバネティックスはいかにして生まれたか』(1956)『科学と神』(1965)『人間機械論』(第2版、1979)『神童から俗人へ』(1983)『発明』(1994)メダワー『若き科学者へ』(1981、新版2016)ダイソン『多様化世界』(1990、以上みすず書房)ほか多数。
タイトルヨミ
カナ:ハツメイ
ローマ字:hatsumei

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みすず書房の既刊から
トニ・モリスン/著 スレイド・モリスン/著 パスカル・ルメートル/イラスト 鵜殿えりか/翻訳 ほか
ウルリケ・ヘルマン/著 鈴木直/翻訳
カルロ・ギンズブルグ/著 上村忠男/翻訳
マイケル・ブラストランド/著 デイヴィッド・シュピーゲルハルター/著 松井信彦/翻訳
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