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2021年6月15日発売

みすず書房

躁うつ病とてんかん【新装版】

精神医学
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内容紹介
本書はクレペリン《精神医学》の第2冊として、躁うつ病とてんかんを主題とする内容をふくむ。
周期性ないし循環性精神病の概念は、19世紀からことにフランスで唱えられたが、この中にはマニー、メランコリー、譫妄のほかに急性デメンチア(今日の緊張病)、ワーンジン(急性幻覚妄想症)、一過性マニアなどがはっきり区別されずに入っていたのであろう。妄想のあるマニー、妄想のあるメランコリーなどという名称もあった。これら混沌としたものから精神分裂病と躁うつ病を析出させたのはクレペリンの功績であり、マニーとメランコリーをまとめて躁うつ病としたのである。
これは偉大な功績であった。この100年近くクレペリンは乗りこえられえない存在であった。そしてこれは驚くばかりの新鮮さで、現代精神医学の立つ土台を実感させるであろう。
目次
癲癇性精神病
概念規定

痙攣発作
前兆/強直性痙攣/間代性痙攣/小発作と大発作/不全発作・痙攣型/意識混濁型/欠神/めまい発作/睡眠発作

精神的癲癇
周期性不機嫌/複雑酩酊/渇酒癖/気分激変性/恍惚/妄覚/妄想/朦朧状態/追想の様子/夢中遊行/夢幻性意識混濁/譫妄性錯乱/不安状態/癲癇性昏迷/明識譫妄/遍歴欲/頻度/癲癇の諸型の頻度

癲癇性鈍化
人格変化/鈍化・鈍重/迂遠/記憶減弱/連想障害/我欲/宗教性/気分/態度/もったいぶり/酒精の影響

身体的障害
血液/髄液/尿

経過
癲癇重積状態/鈍化

転帰

解剖所見

頻度

原因
年齢/幼児痙攣/性別/素質/左利き/胚種毀損・アルコール/梅毒/脳損傷/伝染病/幼児脳炎/梅毒/酒精/中毒/食物/感動

本態

鑑別
代理症/一時性マニア/渇酒癖/偽渇酒癖/片頭痛/進行麻痺/尿毒症/ジャクソン癲癇/晩発癲癇/経過/進行型と定常型/変質性癲癇/残遺癲癇/精神衰弱性痙攣/ナルコレプシー/情動癲癇/反応性癲癇/ヒステロ癲癇/仮病

治療

文献

躁鬱病
概念規定

精神症状
把握・理解/注意/意識/記憶/記銘力/追想錯誤/妄覚/観念進行/観念奔逸的錯乱/思考抑制/精神的作業能力/妄想形成/気分/活動欲/談話欲/意志抑制・決断不能/不安な興奮/筆圧計検査

身体的症状
睡眠/栄養/体重/代謝障害/血液像/循環障害/呼吸/神経質障害/ヒステリー性症状/発作

躁状態
狂乱/妄想形成型/譫妄型/経過/持続期間

鬱状態
抑鬱状態/昏迷/単純メランコリー・重症メランコリー/妄想性メランコリー/空想性メランコリー/譫妄性メランコリー/経過

混合状態
抑鬱性躁病・不安性躁病/思考僅少性躁病/鬱病/躁性昏迷/観念奔逸性鬱病/抑制躁病/部分的抑制/憤怒性躁病/不平躁病/部分的混合/経過

基礎諸状態
抑鬱性素質/躁性素質/刺戟性気性/気分循環性素質

諸型の頻度

全般的経過
各発作の色彩/発作の持続期間/中間期/経過の諸型

予後
気分循環症/慢性鬱病・慢性躁病/荒廃/動脈硬化/老年性変化/死亡

原因
遺伝/本態

鑑別
周期性諸型/一回だけの発病/メランコリーの問題/混合状態/慢性躁病/周期性神経衰弱/パラノイア/気分循環症/交代型/早発性痴呆/ワーンジンの諸型/診断/神経衰弱/道徳狂/好訴妄想/進行麻痺・早発性痴呆/脳梅毒/動脈硬化/アメンチア/ヒステリー/心因性抑鬱/知能低下

治療

文献
著者略歴
エーミール・クレペリン(エーミールクレペリン eemiirukureperin)
1856-1926。ドイツのノイシュトレリッツに生まれる。1874年、ヴュルツブルグとライプチヒ大学で医学を学び始め、その後ヴント、グッデンの教えを受ける。1883年『精神医学提要』Compendium der Psychiatrie(384頁)を出版。著者27歳のときであり、これが後年の『精神医学』の初版である。いらい版をかさね第8版(1909-1915)では4巻3048頁となった。第9版の第2巻が出版されたのは1927年で、これで中絶した。30歳のとき精神医学の教授となり、ドルパト(エストニア、今日のタルトゥ)、ハイデルベルク、ミュンへン大学を歴任した。フロイトとならぴ、現代精神医学の基礎を築いた一人である。
西丸四方(ニシマルシホウ nishimarushihou)
1910年生。1936年東京大学医学部卒業。都立松沢病院、東京女子医専講師を経て、信州大学・愛知医科大学名誉教授、北信総合病院顧問。2002年歿。主な著書『傑出人脳の研究』(長与又郎・内村祐之と共著、岩波書店、1939)『精神医学入門』(1949)『臨床精神医学辞典』(1974)『やさしい精神医学』(1975)(以上南山堂)『臨床精神医学研究』(1971)『精神医学の古典を読む』(1989)『精神医学の臨床から』『精神医学の人と書物』(「西丸四方の本」1-2、1991)(以上みすず書房)『西丸四方著作集』(全3巻、丸の内ハイデ出版社、1992)。訳書 ヤスペルス『精神病理学総論』(共訳、岩波書店、1953)クレッチマー『医学的心理学』(共訳、1955)ヤスパース『精神病理学原論』(1971)クレペリン『精神分裂病』『精神医学総論』(共訳、1986、1994)(以上みすず書房)ほか。
西丸甫夫(ニシマルトシオ nishimarutoshio)
1945年生。1968年岩手医科大学卒業。愛知医科大学講師、北信総合病院医長を経て、西丸医院院長。訳書 クレペリン『精神医学臨床講義』(共訳、医学書院、1979)クレペリン『精神分裂病』(共訳、みすず書房、1986)。
タイトルヨミ
カナ:ソウウツビョウトテンカン
ローマ字:souutsubyoutotenkan

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みすず書房の既刊から
生島美紀子/著
カロリン・エムケ/著 浅井晶子/翻訳
エヴァ・ホフマン/著 早川敦子監訳/監修・翻訳 柳田利枝/翻訳 上神弥生/翻訳 香山はるの/翻訳 ほか
シグムント・ステイン/著 辻由美/翻訳
クリストファー・クラーク/著 小原淳/翻訳 齋藤敬之/翻訳 前川陽祐/翻訳
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