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2012年12月10日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

性的虐待を受けた子ども・性的問題行動を示す子どもへの支援

児童福祉施設における生活支援と心理・医療的ケア
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内容紹介
深刻化する子ども虐待の中でも、性的虐待を受けた子どものケアは繊細な配慮を要する。本書はそうした性的虐待を受けた子どもや性的問題行動を示す子どもの施設ケアに焦点をあて具体的な対応を示す。施設職員やそれを目指す学生にとって役立つ最良のマニュアル。
目次
 まえがき(岡本正子)

第1章 子どもの性暴力被害
 1.子どもの性暴力被害に関係するいくつかの言葉について
 2.子どもの性暴力被害の実態
 3.子どもの性暴力被害の発覚の難しさ〈その1〉――社会的・文化的要素
 4.子どもの性暴力被害の発覚の難しさ〈その2〉――子どもの被害認識・個人的要素
 5.被害児の示す問題行動・症状
 6.「性的虐待」から「家庭内性暴力被害」へ
 7.児童福祉施設における性の問題
 8.未然防止のための早期からの教育、文化的・社会的抵抗の克服

第2章 性的虐待を受けた子ども・性的問題行動を示す子ども
 第1節 性的虐待・家庭内性暴力被害を受けた子ども
 第2節 「性的問題行動」を示す子ども

第3章 児童相談所における対応と支援――施設と児童相談所の協働
 第1節 施設入所に至るまで――発見・対応・保護
 第2節 性的虐待・性的問題行動への児童相談所の対応
 第3節 児童相談所における子どもと家族への支援

第4章 性的虐待を受けた子ども・性的問題行動を示す子どもの施設ケア――子どもを守るための生活支援・心理ケアのステップとは
 第1節 「性」に関する不適切な問題から子どもを守るために
 第2節 児童福祉施設において、どのように生活支援・心理ケアするか
 第3節 性的虐待を受けた子どもへのケア・ガイドライン(児童養護施設・情緒障害児短期治療施設版)の紹介

 コラム(1) 子どもが入所した一日目を大切に

第5章 児童福祉施設における生活支援と心理ケアの実践
 第1節 再被害・性的問題行動を予防するためのアセスメント・施設の生活支援や心理ケア――子どもを受け入れるときの心がけ
 第2節 性的虐待を受けた子ども・性的問題行動を示す子どもが安全・安心して生活できる環境づくり

 コラム(2) 子どもの安心・安全を図る施設リフォーム

第6章 性的虐待を受けた子どもや性的問題行動を示す子どもへの包括的ケア――児童福祉施設における「性」に関するさまざまな取り組み
 第1節 生活に関する適切な「距離」の保ち方、暴力防止への取り組み――セカンドステップやSSTの取り組みに関して
 第2節 性的虐待を受けた子ども・性的問題行動を示す子どもの性の健全発達に関する心理教育

第7章 性的虐待を受けた子どもや性的問題行動を示す子どもへのトラウマケアと心理ケア
 第1節 モデル事例からみる、性的虐待を受けて性的問題行動を示した子どもへの包括的支援
 第2節 施設でみられる性的問題行動
 第3節 性的虐待を受けた子どもへのトラウマケア、心理ケアのあり方

終章 子ども虐待に関して、どのように生活支援や心理ケア、ソーシャルワークを実践するか
 はじめに
 第1節 虐待を受けた子ども中心の児童福祉施設へ
 第2節 虐待を受けた子どもに必要な支援、安全・安心・秩序ある生活と、その前提である一貫性・平等性・個を大切にした支援の重要性
 第3節 児童福祉施設における専門的支援・ケアと他機関との連携
 第4節 家族支援――保護者を中心とした家族を理解し、家族全体へのソーシャルワークをどう展開するか

 おわりに――性的虐待を受けた子どもに関して

 引用・参考文献

 資料
  1 性的虐待を受けた子ども・性的問題行動を示す子どもの児童福祉施設における生活支援と心理ケアのガイドライン・チェックリスト
  2 子どもを理解するためのアセスメントツール
  3 性的虐待を受けた子ども・性的問題行動を示す子どもに関する参考図書

 あとがき(八木修司)
著者略歴
八木 修司(ヤギ シュウジ yagi shuuji)
1955年生まれ。関西福祉大学社会福祉学部社会福祉学科准教授。 関西学院大学文学部心理学科卒業後、兵庫県立清水が丘学園(情緒障害児短期治療施設)に勤務。兵庫県立自立生活訓練センター(身体障害者更生施設)、兵庫県立赤穂精華園(知的障害者〔児〕更生施設・授産施設)等を経て、2006年より関西福祉大学社会福祉学部講師。2010年より現職。日本児童青年精神医学会評議員、日本子ども虐待防止学会評議員。 主な著書に、『児童福祉と心理臨床』(共著、福村出版、2009年)、『トラウマとPTSDの心理援助――心の傷に寄り添って』(共著、金剛出版、2009年)など。論文に、「情緒障害児短期治療施設のアプローチとスクールソーシャルワーク」(『子どもの心と学校臨床』第2号、遠見出版、2010年)、「情緒障害児短期治療施設における被虐待児童の生活支援と心理治療」(『発達』117号、ミネルヴァ書房、2009年)など。
岡本 正子(オカモト マサコ okamoto masako)
1948年生まれ。1974年、京都府立医科大学卒業。大阪教育大学教育学部教授。 大阪市立小児保健センター、大阪府立精神医療センター松心園、大阪府公衆衛生研究所精神衛生課、大阪府こころの健康総合センター、大阪府中央子ども家庭センターを経て、現職。日本児童青年精神医学会認定医。日本子ども虐待防止学会評議員。大阪府社会福祉審議会児童福祉専門分科会被措置児童等援助専門部会委員。 主な著書に、『教員のための子ども虐待理解と対応』(編著、生活書院、2009年)、「子ども虐待の通告と介入」(小野善郎・本間博彰編『子ども虐待と関連する精神障害』中山書店、2008年)、「児童虐待と子どもの精神保健─――性的虐待を中心に」(小野善郎編『子どもの福祉とメンタルヘルス』明石書店、2006年)、「性的虐待の医療的側面への長期的影響」(郭麗月監訳『虐待された子どもへの治療』訳書、明石書店、2005年)など。論文に、「性的虐待を受けた子どもの家族支援の現状と課題――児童相談所における非加害親支援を中心に」(渡辺治子と共著、『子どもの虐待とネグレクト』13巻2号、金剛出版、2011年)など。
タイトルヨミ
カナ:セイテキギャクタイヲウケタコドモセイテキモンダイコウドウヲシメスコドモヘノシエン
ローマ字:seitekigyakutaiouketakodomoseitekimondaikoudouoshimesukodomohenoshien

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