近刊検索 デルタ

2013年12月10日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

外国人児童生徒のための社会科教育

文化と文化の間を能動的に生きる子どもを授業で育てるために
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内容紹介
これまでの単一言語・文化観で成立している授業は、外国人児童生徒に明確な対応をとれていない。授業デザインの現状と課題を考察し、教育現場における彼等に対する著者の「統合的アプローチ」を目指す授業の実践を通してその場に根ざした授業づくりの理論構築を試みる。
目次
序章 研究の目的と方法
 0-1 問題の所在
 0-2 先行研究と本研究の特質
  0-2-1 先行研究
  0-2-2 本研究の特質と意義
 0-3 研究方法と本研究の構成
  0-3-1 研究方法
  0-3-2 本研究の構成


第1部 理論編 外国人児童生徒のための社会科授業の枠組みと課題

第1章 本研究における諸概念の整理
 1-1 「文化」の定義に関する先行研究
 1-2 本研究における「文化」の定義
 1-3 外国人児童生徒と「移動」の概念

第2章 「単一的社会への適応」を促す社会科授業の教授論理
 2-1 研究の目的と対象
 2-2 実践事例のタイプ別概要
  2-2-1 移動後の文化の理解を目指す授業の展開――「食料の輸入」の場合
  2-2-2 移動前の文化を手段とし,移動後の文化の理解を目指す授業の展開――「天下統一への歩み」の場合
  2-2-3 移動前の文化と移動後の文化の相互の理解を目指す授業の展開――「高度成長期以降の社会」の場合
  2-2-4 教授論理の3タイプの数量的比較
 2-3 文部科学省が推進する外国人児童生徒対応の社会科のアプローチの特質
  2-3-1 文部科学省による社会科授業デザインの特質
  2-3-2 外国人児童生徒の社会科授業のディスコース

3章 「多文化社会への適応」を促す社会科授業の教授論理
 3-1 アメリカESL社会科の分析の視点
 3-2 方法
  3-2-1 分析対象
  3-2-2 分析方法
  3-2-3 テキストが有する教育内容の論理的視点
 3-3 考察
  3-3-1 テキスト・デザインの共通する特質
  3-3-2 テキスト・デザインの相違点
 3-4 アメリカESL社会科の多文化主義的アプローチの示唆と課題

第4章 外国人児童生徒のための社会科授業デザインの理論的枠組み
 4-1 文化間移動をする子どもたちの社会の認識を捉える視点
  4-1-1 一次元モデルとしての社会科学習
  4-1-2 社会科学習の二次元モデル
 4-2 社会科授業デザインの課題と統合アプローチの必要性


第2部 実践編 外国人児童生徒のための社会科授業デザイン論の構築に関するアクション・リサーチ研究

第5章 「統合的アプローチ」を目指す社会科授業の実践環境
 5-1 実践の環境
 5-2 筆者の立場

第6章 「統合的アプローチ」を目指す社会科授業の実践
 6-1 第1期実践:「統合的アプローチ」にいたる社会科授業実践
  6-1-1 実践の環境
  6-1-2 第1期の概要
  6-1-3 「統合的アプローチ」以前の実践
  6-1-4 「統合的アプローチ」の試みとその失敗
  6-1-5 第1期実践の省察
 6-2 第2期実践:「文化理解」を基軸にした社会科授業実践
  6-2-1 実践の環境
  6-2-2 第2単元にいたるまでの経緯
  6-2-3 統合的アプローチの具体化の理論的枠組み
  6-2-4 第2単元の実際
  6-2-5 Fの変容についての考察
  6-2-6 第2期実践の省察
 参考資料1 第2期実践「私たちのまわりのお店のくふう」の第9時の会話
 6-3 第3期実践:「文化形成」を基軸にした社会科授業実践1
  6-3-1 実践の環境
  6-3-2 単元にいたるまでの経緯
  6-3-3 第3期実践における単元「日中/中日遣隋使成功物語をつくろう」を構成する視点
  6-3-4 単元「日中/中日遣隋使成功物語をつくろう」の概要
  6-3-5 子どもたちの作成した物語
  6-3-6 物語像の考察
  6-3-7 第3期実践の省察
 6-4 第4期実践:「文化形成」を基軸にした社会科授業実践2
  6-4-1 実践の環境
  6-4-2 実践の概要
  6-4-3 実践の結果
  6-4-4 考察
  6-4-5 第4期実践の省察
 参考資料2 第4期実践「鑑真物語」の問いに対する子どもたちの答えの一覧

第7章 総合考察:「統合的アプローチ」としての外国人児童生徒のための社会科授業デザインとは何か
 7-1 「統合的アプローチ」としての授業デザイン
  7-1-1 授業の目標を形作る認識論の重要性
  7-1-2 子ども・教育環境・授業目標の3観点
  7-1-3 3観点の状況依存性
  7-1-4 固定化された「授業構成」から可変的な「授業デザイン」へ
 7-2 課題


参考文献
著者略歴
南浦 涼介(ミナミウラ リョウスケ minamiura ryousuke)
 1979年鳥取県米子市生まれ。島根県松江市を経て阪神間で育つ。2002年滋賀大学教育学部学校教育教員養成課程卒業後,タイ王国地域総合大学での日本語教師,伊丹市立中学校講師,大津市立小中学校日本語指導講師,広島大学附属三原小学校講師等を経て,2010年広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了。博士(教育学)取得。  現在,山口大学教育学部講師。
タイトルヨミ
カナ:ガイコクジンジドウセイトノタメノシャカイカキョウイク
ローマ字:gaikokujinjidouseitonotamenoshakaikakyouiku

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