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定価:2,640円(2,400円+税)
判型:A5
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内容紹介
市町村、男女共同参画センター、福祉事務所などあちらこちらにある相談の窓口。私たちの生活になくてはならないものだが、援助や支援、面接という行動の添え物として扱われ、相談とは何かについての議論はほとんどされてこなかった。それは社会にとっての損失であるという問題意識のもと、相談の知を継承すべく企画されたのが本書。相談のパイオニアたちが自らの実践を通して、相談の専門性や本質について語る。
目次
まえがき
第1章 相談とは何か――相談論試論[須藤八千代]
Ⅰ 相談の女性学
男女共同参画センターと相談事業
「日常生活での困りごとや悩みなど、気軽にご相談ください」
総合相談の経験
相談ということば――その重大性
相談の二次的被害
報告書「21世紀型の新しい相談をめざして」
Ⅱ 相談とは何か――その哲学、理論、方法
「相談援助」と訳されるソーシャルワーク
援助は非対称性
相談の進化
精神科医が考える方法としての面接
ソーシャルワーカーと面接
相談は面接か、面接は相談か
相談という臨床哲学
第2章 総合力としての相談[土井良多江子]
婦人相談員の経験から見えてきたこと
相談の新しいステージへ
相談のゆらぎ
相談のシステム――相談の組織的バックアップ体制
相談システムの2層構造
セルフコントロール、リスクマネージメント、シミュレーション
リスクマネージメントとシミュレーションの実際
相談員に対する組織(相談室)としての支援体制
相談を支える相談支援システムのもつ意味
相談の総合力
相談とことば――ことばは相談の命
第3章 システムに支えられた相談事業――男女共同参画センター横浜 相談室の今[新堀由美子]
開設から現在まで
相談室の1日
公的サービスとしての相談事業
人材開発
地域連携
システムを耕す相談員
人間性、指向性
相談技術
関連知識
利用者にとっての相談の意味
相談のこれから
第4章 災害と相談――災害時女性相談の実践と意義をめぐって[丹羽麻子]
災害時女性相談の曖昧な位置づけ
東日本大震災での女性相談事業の展開
災害時女性相談の事業根拠と相談スタンス
災害復興対策としての女性相談をどう準備するか
実施体制の整備
よりよい復興のために
第5章 移住女性と相談――韓国移住女性支援センター相談員の経験[方こすも]
はじめに
韓国移民政策背景と移住女性緊急支援センター
移住女性と多文化家族
外国人女性相談の経路
異文化と女性
多様な移住女性相談員
外国人女性の相談事例
外国人相談の要点
おわりに
第6章 街の小さな相談室から[浜田房子]
相談室の風景
相談の場で起こること
生活技術としての「相談」
相談援助と向き合う
出会いとつながりを求めて
私にできること
問題とは何か
相談の力
人間に内在する力
第7章 男性相談の現状と課題――男だって悩むし相談したい[市川季夫]
はじめに
男性の生きづらさ
男性相談の芽生えと広がり
ある地域での取り組み――名古屋の場合
相談室での取り組み
相談の実際
名古屋市男性相談の概要
今後の男性相談に向けて
おわりに
第8章 相談員の労働環境――男女共同参画センター全国調査結果から[横山麻衣]
はじめに
なぜ労働環境の調査なのか
調査概要
相談員の労働環境
運営側に着目して
男女共同参画センターの課題
あとがき
第1章 相談とは何か――相談論試論[須藤八千代]
Ⅰ 相談の女性学
男女共同参画センターと相談事業
「日常生活での困りごとや悩みなど、気軽にご相談ください」
総合相談の経験
相談ということば――その重大性
相談の二次的被害
報告書「21世紀型の新しい相談をめざして」
Ⅱ 相談とは何か――その哲学、理論、方法
「相談援助」と訳されるソーシャルワーク
援助は非対称性
相談の進化
精神科医が考える方法としての面接
ソーシャルワーカーと面接
相談は面接か、面接は相談か
相談という臨床哲学
第2章 総合力としての相談[土井良多江子]
婦人相談員の経験から見えてきたこと
相談の新しいステージへ
相談のゆらぎ
相談のシステム――相談の組織的バックアップ体制
相談システムの2層構造
セルフコントロール、リスクマネージメント、シミュレーション
リスクマネージメントとシミュレーションの実際
相談員に対する組織(相談室)としての支援体制
相談を支える相談支援システムのもつ意味
相談の総合力
相談とことば――ことばは相談の命
第3章 システムに支えられた相談事業――男女共同参画センター横浜 相談室の今[新堀由美子]
開設から現在まで
相談室の1日
公的サービスとしての相談事業
人材開発
地域連携
システムを耕す相談員
人間性、指向性
相談技術
関連知識
利用者にとっての相談の意味
相談のこれから
第4章 災害と相談――災害時女性相談の実践と意義をめぐって[丹羽麻子]
災害時女性相談の曖昧な位置づけ
東日本大震災での女性相談事業の展開
災害時女性相談の事業根拠と相談スタンス
災害復興対策としての女性相談をどう準備するか
実施体制の整備
よりよい復興のために
第5章 移住女性と相談――韓国移住女性支援センター相談員の経験[方こすも]
はじめに
韓国移民政策背景と移住女性緊急支援センター
移住女性と多文化家族
外国人女性相談の経路
異文化と女性
多様な移住女性相談員
外国人女性の相談事例
外国人相談の要点
おわりに
第6章 街の小さな相談室から[浜田房子]
相談室の風景
相談の場で起こること
生活技術としての「相談」
相談援助と向き合う
出会いとつながりを求めて
私にできること
問題とは何か
相談の力
人間に内在する力
第7章 男性相談の現状と課題――男だって悩むし相談したい[市川季夫]
はじめに
男性の生きづらさ
男性相談の芽生えと広がり
ある地域での取り組み――名古屋の場合
相談室での取り組み
相談の実際
名古屋市男性相談の概要
今後の男性相談に向けて
おわりに
第8章 相談員の労働環境――男女共同参画センター全国調査結果から[横山麻衣]
はじめに
なぜ労働環境の調査なのか
調査概要
相談員の労働環境
運営側に着目して
男女共同参画センターの課題
あとがき
著者略歴
須藤 八千代(スドウ ヤチヨ sudou yachiyo)
愛知県立大学名誉教授。NPO法人ウイメンズボイス副理事長。主な著者に『相談の理論化と実践――相談の女性学から女性支援へ』(新水社)、『婦人保護施設と売春・貧困・DV問題』(明石書店)、『社会福祉とジェンダー』(ミネルヴァ書房)以上共著。『ソーシャルワークの作業場――寿という街』(誠信書房)、『増補 母子寮と母子生活支援施設のあいだ』(明石書店)以上単著。訳書にレナ・ドミネリ『フェミニストソーシャルワーク――福祉国家・グローバリゼーション・脱専門職主義』(明石書店)がある。
土井良 多江子(ドイラ タエコ doira taeko)
元横浜市ケースワーカー(婦人相談員)。その間「横浜婦人母子問題研究会」を主宰し民間シエルター「ミカエラ寮」開設に関わる。1997年から2000年まで横浜男女共同参画相談センター総合相談員。NPO法人「福祉マンションをつくる会」常任理事を経て、現在「里山コミュニティ研究室」主宰。著書(共著)に『子どもための離婚講座』(有斐閣)、『相談の理論化と実践――相談の女性学から女性支援へ』(新水社)がある。
タイトルヨミ
カナ:ソウダンノチカラ
ローマ字:soudannochikara
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