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定価:4,070円(3,700円+税)
判型:A5
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内容紹介
子どもの安心・安全を確保しながら、家族再統合に向けた子ども・家族・援助者の関係性をいかに構築するのか。本書は、こうした現場の課題に対して、心理職の立場から何ができるのかを問い、新たな心理的支援の可能性をさぐる意欲作である。
目次
まえがき
序章 子ども虐待対応における心理的支援の多様性と可能性
Ⅰ 子どもの福祉領域における心理職の多様なあり方
1.心理的支援の多様化
2.「心理的支援」という言葉
3.子どもの福祉領域における心理的支援の構造
4.児童相談所におけるチームアプローチ
5.子ども虐待対応における介入的関与
6.施設における生活に根差した心理的支援
Ⅱ 心理的支援の新たな可能性
1.ネットワークの中での心理的支援
2.統合的アプローチ
3.ホロニカル・セラピー
4.オープンダイアローグ
5.新たな心理的支援モデル構築の必要性
第1章 家族再統合に向けた心理的支援の現状と課題
Ⅰ 子ども虐待と児童相談所
1.子ども虐待とは
2.児童相談所における子ども虐待対応
3.わが国の子ども虐待対応の変遷
Ⅱ 家族再統合に向けた心理的支援
1.家族再統合の必要性
2.家族再統合とは
3.児童相談所における家族再統合支援
4.安全パートナリングと『三つの家』
5.家族再統合支援における心理職の役割
第2章 現場からの研究をどう行うか
Ⅰ 児童相談所における実践研究の課題
1.児童相談所の現場からの研究の必要性と困難性
2.失敗事例からではなく成功事例から学ぶ意義
3.児童相談所の職員が主体となって行う研究
4.児童相談所の現場からのエビデンスの創出
5.児童相談所の現場研究における科学性の担保
Ⅱ 児童相談所の現場からの研究の方法論
1.事例研究
2.グラウンデッド・セオリー・アプローチによる事例の質的分析
3.複線径路等至性アプローチなどの新しい研究方法の可能性
第3章 介入的な文脈における相談関係作り
Ⅰ 研究の背景
1.子ども虐待対応における保護者支援の困難性
2.臨床心理学とソーシャルワークの学際的な研究の必要性
Ⅱ 方法
1.修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ
2.分析対象
3.データ収集法
4.分析手続き
5.倫理的な配慮
Ⅲ 結果と考察
1.各カテゴリーと概念の説明
2.モデルの作成
3.ストーリーライン
4.事例による検討
Ⅳ 総合考察
1.児童相談所と保護者の関係性形成のプロセス
2.臨床心理学的なスーパービジョンの必要性
第4章 身体的虐待を行った保護者への教育プログラムの実践
Ⅰ 研究の背景
1.「しぶしぶの相談関係」からの家族再統合プログラム
2.教育プログラムと保護者指導の枠組み作り
Ⅱ 事例の概要
1.一時保護の経緯
2.事例の見立て
3.倫理的な配慮
Ⅲ 援助の経過
1.保護者指導の枠組み作り
2.『教育プログラム』による保護者へのアプローチ
Ⅳ 考察
1.本事例における保護者指導のプロセス
2.見立てに応じた家族再統合プログラムの選択
第5章 虐待を認めないケースに対する児童相談所の援助プロセス
Ⅰ 研究の背景
1.児童相談所が直面する「プログラム以前の問題」
2.虐待を認めないケースへのアプローチ
Ⅱ 方法
1.複線径路等至性アプローチ
2.対象及び分析手続き
3.倫理的な配慮
Ⅲ 結果と考察
1.モデルの作成
2.ストーリーライン
3.事例による検討
Ⅳ 総合考察
1.虐待を認めないケースに対する援助の考え方
2.複線径路等至性アプローチを用いた研究の今後の可能性
第6章 性的虐待疑いで一時保護された子どもへの心理的支援
Ⅰ 研究の背景
1.性的虐待の否認事例に対する家族再統合支援の模索
2.虐待の否認事例に対する安全パートナリングの可能性
Ⅱ 事例の概要
1.一時保護の経緯
2.児童相談所の相談援助の特徴
3.児童相談所内での多職種によるケースの見立て
4.児童相談所としての援助方針
5.本事例における筆者の立場
6.倫理的な配慮
Ⅲ 援助の経過
1.一時保護所での子ども面談
2.家庭復帰後の安全計画実行の確認
Ⅳ 考察
1.「人と環境の適合」を重視した家族再統合支援のあり方
2.本事例における『安全計画作り』のプロセス
第7章 家族応援会議を活用した地域でのネットワーク支援
Ⅰ 研究の背景
1.地域へのアプローチの必要性
2.家族応援会議を活用した支援
Ⅱ 事例の概要
1.措置入所までの経緯
2.相談援助の構造
3.倫理的な配慮
Ⅲ 援助の経過
1.問題を整理するための地図作り
2.『安全計画作り』による子ども虐待の解決に向けた旅
Ⅳ 考察
1.本事例における地域でのネットワーク支援のプロセス
2.家族応援会議におけるファシリテーターの役割
第8章 家族再統合に向けた協働的支援モデルの構築
Ⅰ 研究の背景
1.地域支援のあり方の理論化の必要性
2.コラボレーションとしての心理的支援
Ⅱ 方法
1.修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ
2.研究協力者
3.データ収集法
4.分析手続き
5.倫理的な配慮
Ⅲ 結果と考察
1.各カテゴリーと概念の説明
2.モデルの作成
3.ストーリーライン
4.事例による検討
Ⅳ 総合考察
1.子ども虐待対応における心理職の役割
2.「あたたかい見立て」による地域支援のあり方
終章 家族再統合に向けた心理的支援のあり方
Ⅰ 家族再統合に向けた関係性を重視した支援モデル
Ⅱ 今後の家族再統合支援の実践と研究に向けて
あとがき
引用文献
初出一覧
序章 子ども虐待対応における心理的支援の多様性と可能性
Ⅰ 子どもの福祉領域における心理職の多様なあり方
1.心理的支援の多様化
2.「心理的支援」という言葉
3.子どもの福祉領域における心理的支援の構造
4.児童相談所におけるチームアプローチ
5.子ども虐待対応における介入的関与
6.施設における生活に根差した心理的支援
Ⅱ 心理的支援の新たな可能性
1.ネットワークの中での心理的支援
2.統合的アプローチ
3.ホロニカル・セラピー
4.オープンダイアローグ
5.新たな心理的支援モデル構築の必要性
第1章 家族再統合に向けた心理的支援の現状と課題
Ⅰ 子ども虐待と児童相談所
1.子ども虐待とは
2.児童相談所における子ども虐待対応
3.わが国の子ども虐待対応の変遷
Ⅱ 家族再統合に向けた心理的支援
1.家族再統合の必要性
2.家族再統合とは
3.児童相談所における家族再統合支援
4.安全パートナリングと『三つの家』
5.家族再統合支援における心理職の役割
第2章 現場からの研究をどう行うか
Ⅰ 児童相談所における実践研究の課題
1.児童相談所の現場からの研究の必要性と困難性
2.失敗事例からではなく成功事例から学ぶ意義
3.児童相談所の職員が主体となって行う研究
4.児童相談所の現場からのエビデンスの創出
5.児童相談所の現場研究における科学性の担保
Ⅱ 児童相談所の現場からの研究の方法論
1.事例研究
2.グラウンデッド・セオリー・アプローチによる事例の質的分析
3.複線径路等至性アプローチなどの新しい研究方法の可能性
第3章 介入的な文脈における相談関係作り
Ⅰ 研究の背景
1.子ども虐待対応における保護者支援の困難性
2.臨床心理学とソーシャルワークの学際的な研究の必要性
Ⅱ 方法
1.修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ
2.分析対象
3.データ収集法
4.分析手続き
5.倫理的な配慮
Ⅲ 結果と考察
1.各カテゴリーと概念の説明
2.モデルの作成
3.ストーリーライン
4.事例による検討
Ⅳ 総合考察
1.児童相談所と保護者の関係性形成のプロセス
2.臨床心理学的なスーパービジョンの必要性
第4章 身体的虐待を行った保護者への教育プログラムの実践
Ⅰ 研究の背景
1.「しぶしぶの相談関係」からの家族再統合プログラム
2.教育プログラムと保護者指導の枠組み作り
Ⅱ 事例の概要
1.一時保護の経緯
2.事例の見立て
3.倫理的な配慮
Ⅲ 援助の経過
1.保護者指導の枠組み作り
2.『教育プログラム』による保護者へのアプローチ
Ⅳ 考察
1.本事例における保護者指導のプロセス
2.見立てに応じた家族再統合プログラムの選択
第5章 虐待を認めないケースに対する児童相談所の援助プロセス
Ⅰ 研究の背景
1.児童相談所が直面する「プログラム以前の問題」
2.虐待を認めないケースへのアプローチ
Ⅱ 方法
1.複線径路等至性アプローチ
2.対象及び分析手続き
3.倫理的な配慮
Ⅲ 結果と考察
1.モデルの作成
2.ストーリーライン
3.事例による検討
Ⅳ 総合考察
1.虐待を認めないケースに対する援助の考え方
2.複線径路等至性アプローチを用いた研究の今後の可能性
第6章 性的虐待疑いで一時保護された子どもへの心理的支援
Ⅰ 研究の背景
1.性的虐待の否認事例に対する家族再統合支援の模索
2.虐待の否認事例に対する安全パートナリングの可能性
Ⅱ 事例の概要
1.一時保護の経緯
2.児童相談所の相談援助の特徴
3.児童相談所内での多職種によるケースの見立て
4.児童相談所としての援助方針
5.本事例における筆者の立場
6.倫理的な配慮
Ⅲ 援助の経過
1.一時保護所での子ども面談
2.家庭復帰後の安全計画実行の確認
Ⅳ 考察
1.「人と環境の適合」を重視した家族再統合支援のあり方
2.本事例における『安全計画作り』のプロセス
第7章 家族応援会議を活用した地域でのネットワーク支援
Ⅰ 研究の背景
1.地域へのアプローチの必要性
2.家族応援会議を活用した支援
Ⅱ 事例の概要
1.措置入所までの経緯
2.相談援助の構造
3.倫理的な配慮
Ⅲ 援助の経過
1.問題を整理するための地図作り
2.『安全計画作り』による子ども虐待の解決に向けた旅
Ⅳ 考察
1.本事例における地域でのネットワーク支援のプロセス
2.家族応援会議におけるファシリテーターの役割
第8章 家族再統合に向けた協働的支援モデルの構築
Ⅰ 研究の背景
1.地域支援のあり方の理論化の必要性
2.コラボレーションとしての心理的支援
Ⅱ 方法
1.修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ
2.研究協力者
3.データ収集法
4.分析手続き
5.倫理的な配慮
Ⅲ 結果と考察
1.各カテゴリーと概念の説明
2.モデルの作成
3.ストーリーライン
4.事例による検討
Ⅳ 総合考察
1.子ども虐待対応における心理職の役割
2.「あたたかい見立て」による地域支援のあり方
終章 家族再統合に向けた心理的支援のあり方
Ⅰ 家族再統合に向けた関係性を重視した支援モデル
Ⅱ 今後の家族再統合支援の実践と研究に向けて
あとがき
引用文献
初出一覧
著者略歴
千賀 則史(センガ ノリフミ senga norifumi)
名古屋大学ハラスメント相談センター講師。心理学博士。臨床心理士。
1981年,愛知県豊橋市生まれ。早稲田大学人間科学部卒業。放送大学大学院文化科学研究科(臨床心理学プログラム)修士課程修了。名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士後期課程修了。愛知県西三河児童・障害者相談センター,愛知県中央児童・障害者相談センター,愛知県立愛知学園などを経て現職。
専門は臨床心理学。研究テーマは,虐待・非行・ハラスメントへの心理的支援。
〈主な著書〉
『「三つの家」を活用した子ども虐待のアセスメントとプランニング』(共著,明石書店,2015年)など
タイトルヨミ
カナ:コドモギャクタイカゾクサイトウゴウニムケタシンリテキシエン
ローマ字:kodomogyakutaikazokusaitougounimuketashinritekishien
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