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定価:5,280円(4,800円+税)
判型:四六
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内容紹介
アフガニスタンの「国家の輪郭」を形成する要素である「近代」国家成立に関する歴史認識はどのように構築されたのか。18世紀のドゥッラーニー朝成立の経緯から、第二次アフガン戦争前後に生じたイギリス、そしてパシュトゥーン諸勢力との相互関係等による様々な変化まで、膨大な史料をもとに分析・論考する。
目次
アフガニスタン関係地図
序章
1 はじめに
2 本書全体に関する先行研究
3 主要史料解題
第一章 アフガニスタンにおける「近代」歴史叙述の成立過程
1 はじめに
2 ドゥッラーニー朝成立に関する諸研究の立場
2-1 アフガニスタンの研究者による視点
2-2 ドゥッラーニー朝成立をめぐる外部研究者による視点
3 18世紀ペルシア語史料におけるドゥッラーニー朝成立に関する歴史叙述
3-1 『アフマド・シャー史』が描くドゥッラーニー朝の成立過程とその後
3-2 サドザイ朝期ペルシア語史料における歴史叙述
4 アフガニスタン「近代史」の成立
4-1 19世紀のペルシア語史料における歴史叙述の展開
4-2 『アフガニスタン諸事史』と『ソルターン史』における歴史叙述
4-3 『諸史の灯』の歴史叙述
4-4 イギリス側英文史料における歴史叙述
5 小括
第二章 第二次アフガン戦争とイギリスによる統治政策の変遷
1 はじめに
2 本章の研究目的と関連先行研究
3 第二次アフガン戦争前のアフガニスタン
3-1 シェール・アリー期のアフガニスタン情勢
3-2 英領インドとロシア帝国との外交関係
4 第二次アフガン戦争後のアフガニスタン統治体制
4-1 ガンダマク条約の締結
4-2 アフガニスタン分割統治政策とアブドゥル・ラフマーンの即位
5 アミール・アブドゥル・ラフマーン即位直後の英領インド関係
6 小括
第三章 モフマンド族ラールプーラにおける英領インドの統治政策
1 はじめに
2 モフマンド族とラールプーラのハーンの系譜
2-1 モフマンド族
2-2 第二次アフガン戦争までのラールプーラのハーン
2-3 ラールプーラのハーンの財源と政治的地位
3 第二次アフガン戦争とイギリスの対国境地帯政策
3-1 第二次アフガン戦争前半におけるイギリスの部族地帯統治政策
3-2 第二次アフガン戦争後のラールプーラのハーン――モハンマド・サディーク・ハーン
4 1880年1月モフマンド騒乱の展開
5 小括
第四章 デュアランド・ライン合意の締結
1 はじめに
2 19世紀末のアフガニスタン、英領インド関係
2-1 1880年代のアフガニスタン、英領インド関係
2-2 クッラムのトゥーリー族をめぐって
3 ワズィーリスターンをめぐるアフガニスタン、英領インド間関係
3-1 ワズィール族の帰属問題
3-2 アフガニスタン、英領インドによるワズィール族取り込み政策
3-3 ワズィール族をめぐるアフガニスタン、英領インド間の対立
4 デュアランド・ライン合意締結とその後のアフガニスタン側の対応
5 小括
結論
あとがき
資料編
1 アフガニスタン、イギリス間で締結された条約文
① 1855年ペシャーワル条約
② 1857年改正ペシャーワル条約
③ 1879年ガンダマク条約
2 アフガニスタン関係年表
3 ラールプーラのハーン(モフマンド族モールチャ・ヘール氏族)系譜図
史料と参考文献
1 未公刊史料
2 公刊史料
① 主要史料と略号
② ペルシア語・パシュトー語史料
③ 英語史料
参考文献
① アフガニスタンの歴史教科書(ペルシア語〈ダリー語〉)
② ペルシア語・ウルドゥー語・パシュトー語文献
③ 英語文献
④ ロシア語文献
⑤ 日本語文献
索引
序章
1 はじめに
2 本書全体に関する先行研究
3 主要史料解題
第一章 アフガニスタンにおける「近代」歴史叙述の成立過程
1 はじめに
2 ドゥッラーニー朝成立に関する諸研究の立場
2-1 アフガニスタンの研究者による視点
2-2 ドゥッラーニー朝成立をめぐる外部研究者による視点
3 18世紀ペルシア語史料におけるドゥッラーニー朝成立に関する歴史叙述
3-1 『アフマド・シャー史』が描くドゥッラーニー朝の成立過程とその後
3-2 サドザイ朝期ペルシア語史料における歴史叙述
4 アフガニスタン「近代史」の成立
4-1 19世紀のペルシア語史料における歴史叙述の展開
4-2 『アフガニスタン諸事史』と『ソルターン史』における歴史叙述
4-3 『諸史の灯』の歴史叙述
4-4 イギリス側英文史料における歴史叙述
5 小括
第二章 第二次アフガン戦争とイギリスによる統治政策の変遷
1 はじめに
2 本章の研究目的と関連先行研究
3 第二次アフガン戦争前のアフガニスタン
3-1 シェール・アリー期のアフガニスタン情勢
3-2 英領インドとロシア帝国との外交関係
4 第二次アフガン戦争後のアフガニスタン統治体制
4-1 ガンダマク条約の締結
4-2 アフガニスタン分割統治政策とアブドゥル・ラフマーンの即位
5 アミール・アブドゥル・ラフマーン即位直後の英領インド関係
6 小括
第三章 モフマンド族ラールプーラにおける英領インドの統治政策
1 はじめに
2 モフマンド族とラールプーラのハーンの系譜
2-1 モフマンド族
2-2 第二次アフガン戦争までのラールプーラのハーン
2-3 ラールプーラのハーンの財源と政治的地位
3 第二次アフガン戦争とイギリスの対国境地帯政策
3-1 第二次アフガン戦争前半におけるイギリスの部族地帯統治政策
3-2 第二次アフガン戦争後のラールプーラのハーン――モハンマド・サディーク・ハーン
4 1880年1月モフマンド騒乱の展開
5 小括
第四章 デュアランド・ライン合意の締結
1 はじめに
2 19世紀末のアフガニスタン、英領インド関係
2-1 1880年代のアフガニスタン、英領インド関係
2-2 クッラムのトゥーリー族をめぐって
3 ワズィーリスターンをめぐるアフガニスタン、英領インド間関係
3-1 ワズィール族の帰属問題
3-2 アフガニスタン、英領インドによるワズィール族取り込み政策
3-3 ワズィール族をめぐるアフガニスタン、英領インド間の対立
4 デュアランド・ライン合意締結とその後のアフガニスタン側の対応
5 小括
結論
あとがき
資料編
1 アフガニスタン、イギリス間で締結された条約文
① 1855年ペシャーワル条約
② 1857年改正ペシャーワル条約
③ 1879年ガンダマク条約
2 アフガニスタン関係年表
3 ラールプーラのハーン(モフマンド族モールチャ・ヘール氏族)系譜図
史料と参考文献
1 未公刊史料
2 公刊史料
① 主要史料と略号
② ペルシア語・パシュトー語史料
③ 英語史料
参考文献
① アフガニスタンの歴史教科書(ペルシア語〈ダリー語〉)
② ペルシア語・ウルドゥー語・パシュトー語文献
③ 英語文献
④ ロシア語文献
⑤ 日本語文献
索引
著者略歴
登利谷 正人(トリヤ マサト toriya masato)
上智大学アジア文化研究所客員所員
2003年 大阪外国語大学外国語学部卒業
2006年 慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了
2007年10月~2010年3月 パキスタン国立ペシャーワル大学地域研究センター博士課程留学
2013年3月 上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科地域研究専攻博士後期課程単位取得満期退学。博士(地域研究)
専攻:アフガニスタン・パキスタン地域研究、パシュトゥーンの言語・文化
主な著書・論文:
“Afghanistan as a Buffer State between Regional Powers in the Late Nineteenth Century: An Analysis of Internal Politics Focusing on the Local Actors and the British Policy,” Comparative Studies on Regional Powers, No.14, Sapporo: The Slavic Research Center, Hokkaido University, pp. 49-61, 2014.
「アフガニスタンにおけるパシュトー文学史形成の一側面―パシュトー詩人
伝『隠された秘宝』の分析を中心に―」高岡豊、白谷望、溝渕正季編著『中東・イスラーム世界の歴史・宗教・政治―多様なアプローチが織りなす地域研究の現在―』明石書店、105~120頁、2018年。
「ターリバーンによる攻勢拡大と「南アジア新戦略」の発表」『アジア動向年報2018』アジア経済研究所、589~610頁、2018年。
タイトルヨミ
カナ:キンダイアフガニスタンノコッカケイセイ
ローマ字:kindaiafuganisutannokokkakeisei
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近刊:ランダム
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