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2019年11月20日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

持続可能な大学の留学生政策

アジア各地と連携した日本語教育に向けて
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内容紹介
働き手として、大学経営の調整弁として留学生が利用されている実態の報道が耳に新しい。本書は、留学生の受入れ機関(大・中・小規模大学)と11にわたるアジア諸国・地域の送り出しの実態を紹介し、持続可能な留学生政策の確立へ向けた考察を行う。
目次
 本書の目的

序章 留学生獲得が日本の大学にもたらすもの[春口淳一]
 はじめに
 1.ポスト留学生10万人計画から留学生30万人計画へ
 2.留学生30万人計画
 3.新たな留学マーケットの開拓と30万人の達成
 4.定員充足のための留学生獲得

第Ⅰ部 受入れ側の実態-留学生が持つ価値と国内高等教育機関の期待-

第1章 大規模大学 留学生政策の牽引役として期待される役割とは[宮崎里司]
 はじめに――留学生政策を取り巻く諸課題
 1.ある大規模校の留学ならびに日本語教育政策事例
 2.雇用政策から捉えた留学生政策
 3.オーストラリアの留学生政策を事例とした検証
 結びと提言――大規模校の果たすべき役割

第2章 中規模大学 留学生担当教員が抱える問題意識から見えるもの[永岡悦子]
 1.問題背景と研究目的
 2.先行研究
 3.調査方法
 4.結果・考察
 5.本調査のまとめ
 6.総合的考察と今後の課題

第3章 小規模大学 存続をかけて展開される留学生獲得マーケット[春口淳一]
 1.対象大学について
 2.マーケットの現状
 3.海外マーケットの開拓と維持
 4.国内マーケットの開拓と維持
 5.日本留学を決定する要因
 6.今後のマーケットの展望

第Ⅱ部 送り出し側のホンネ-魅力的な日本留学とは-

第4章 中国 相対的な日本語学習者減と日本の社会文化に対する関心の高まり[楊秀娥/葛茜]
 1.中国における日本語教育の現状
 2.中国における留学事情
 3.日本の高等教育機関への送り出しの実態――中国のF大学の場合
 4.総合考察

第5章 韓国 中国語教育との競争を背景に変化する日本語学習・日本留学の目的と形態[金東奎]
 1.韓国における日本語教育の概況
 2.韓国の高等教育における留学事情
 3.日本の高等教育機関への送り出しの実態
 4.考察

第6章 台湾 少子化でもなお冷めることのない日本語学習熱を背景に[郭碧蘭]
 1.台湾における日本語教育の現状
 2.台湾の高等教育における留学事情
 3.日本の高等教育機関への送り出しの実態
 4.考察

第7章 香港 短期大学を特色とする当地において見出せる日本留学の展望[郭穎侠]
 1.香港における日本語教育の現状
 2.香港の高等教育における留学事情
 3.考察

第8章 タイ 高校と大学の両面からみた日本留学の現状と課題、そして新しい留学制度設計へ[中山英治/アサダーユット・チューシー/鶴石達]
 1.タイにおける日本語教育の現状
 2.タイの高等教育における留学事情
 3.日本の高等教育機関への送り出しの実態
 4.考察

第9章 マレーシア 留学生送り出し大国から受入れ国への転換を目指す[木村かおり/ウー・ワイシェン]
 はじめに
 1.マレーシアの日本語教育の現状
 2.マレーシアの高等教育事情と留学
 3.高等教育における日本留学の実態――マラヤ大学の事例から
 4.提言
 おわりに

第10章 シンガポール 卓越した教育政策により成長し続ける都市国家[ウォーカー泉]
 はじめに
 1.シンガポールの高等教育
 2.留学の現状と課題
 3.留学に対する学生の意識
 4.日本留学をより魅力あるものにするための提言

第11章 ベトナム 日本語教育の質向上に向けた対応に苦慮する一大留学生派遣国[チャン・ティ・ミン・フォン/ウォン・ティ・ビック・リエン/宮崎里司]
 1.ベトナムにおける日本語教育の現状
 2.ベトナム(ハノイ)の高等教育における留学事情
 3.日本の高等教育機関への送り出しの実態――V大学を例に
 4.提言――留学生派遣・受入れポリシー

第12章 ウズベキスタン 日本語の「孤立環境」から変化を遂げつつも、社会要因に悩む特徴を持つ国[イヴァノヴァ・マリーナ]
 はじめに
 1.ウズベキスタンにおける日本語教育の現状
 2.ウズベキスタンの高等教育における留学事情
 3.日本の高等教育機関への送り出しの実態(機関の場合)
 4.日本留学における問題点および提言

第13章 インドネシア 高度人材育成に向けて高等教育機関における日本語教育に期待される役割[ジャフリ・ファトマワティ]
 はじめに
 1.インドネシアにおける日本語教育の現状
 2.インドネシアの高等教育における留学事情
 3.日本留学への関心に関する実態調査――インドネシア人日本語学習者を対象に
 まとめ

第14章 インド 日本語教育の現状と課題――英語圏への留学との格差をどう捉えるべきか[サテー・アシュウィニー]
 1.インドの日本語教育の現状
 2.インドの高等教育における留学事情――日本留学者数の変化
 3.考察

終章 留学生政策の意義と可能性[宮崎里司/春口淳一]
 1.総括
 2.持続性のある留学生政策に向けて
 3.提言
 4.留学生EMによる持続可能な留学生政策

 執筆者紹介
著者略歴
宮崎 里司(ミヤザキ サトシ miyazaki satoshi)
早稲田大学大学院日本語教育研究科教授、日本言語政策学会前会長 モナシュ大学日本研究科 応用言語学博士(Ph.D) 専門:第二言語習得、言語教育政策、サスティナビリティ 主著:『ことば漬けのススメ』(明治書院、2010年)(第二回国際理解促進優良図書優秀賞)
春口 淳一(ハルグチ ジュンイチ haruguchi junichi)
大阪産業大学国際学部准教授、大学日本語教員養成課程研究協議会理事 早稲田大学大学院日本語教育研究科 博士(日本語教育学) 専門:日本語教育学、言語教育政策 主著:「継続性のある留学生受入れポリシーの効果――小規模大学におけるネパールからの留学生受け入れを例に」『留学交流』75、17-27頁、2017年
タイトルヨミ
カナ:ジゾクカノウナダイガクノリュウガクセイセイサク
ローマ字:jizokukanounadaigakunoryuugakuseiseisaku

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