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2019年11月1日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

子どもの性的問題行動に対する治療介入

保護者と取り組むバウンダリー・プロジェクトによる支援の実際
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内容紹介
本書は(特に12歳以下の)子どもが示す性的問題行動に対する理解と対応について、理論から実践ツールの紹介、実際の治療ケースの記述までバランスよく解説している。また、子どものみならず、親や養育者との関係性まで治療対象としている点に大きな特徴がある。
目次
 まえがき

第1章 性的問題行動を抱える子どもたち
 はじめに
 性的問題行動の定義
 治療と予測因子に関する先行研究
 治療における保護者の役割
 まとめ


第2章 子どもの正常なセクシュアリティと性的問題行動の識別
 正常な性的行動
 問題となる性的行動
 まとめ

第3章 子どもの性愛化を取り巻く状況
 市場が子どもをターゲットに行っていること
 メディアのねらい:どれほど子どもたちはメディアのメッセージを受け取っているのだろうか?
 女の子の性愛化
 ポルノの特別な問題
 保護者がすべきこと
 その他メディアの影響に対してすべきこと
 まとめ

第4章 性的問題行動を抱える子どものアセスメント
 専門的アセスメントプロセス
 ASBPCの特徴
 ASBPCの指示的課題
 まとめ
 シート4.1 子どもの性的問題行動のアセスメント(ASBPC)の概要
 シート4.2 「気分は何色?」

第5章 共通認識されている治療の領域と保護者との協働に関する提言
 共通認識されている治療の領域
 保護者との協働に関する提言
 まとめ
 シート5.1 子どもの性的問題行動対応のためのガイドライン
 シート5.2 感情のスケーリング・ワークシート
 シート5.3 からだ温度計

第6章 バウンダリー・プロジェクトモデル
 バウンダリー・プロジェクトの特徴
 治療の構成
 治療の目標とその段階
 教育の統合と保護者グループ
 日常とセッションとを移行する際の活動
 治療目標:バウンダリー・プロジェクトのレッスン
 課題とねらい
 治療の進展の客観的な測定
 まとめ
 シート6.1 バウンダリー・プロジェクト:子どもと保護者が取り組む12セッションの治療の目標

第7章 ケーラのケース
 基本情報
 心理社会的背景
 アセスメントプロセス
 アセスメント結果
 治療目標
 治療計画と治療プロセス
 まとめと結論

第8章 トーマスのケース
 基本情報
 心理社会的背景
 アセスメントプロセス
 アセスメント結果
 治療目標
 治療プロセス
 まとめと結論

第9章 ジェンナのケース
 基本情報
 心理社会的背景
 アセスメントプロセス
 治療計画・目標・プロセス
 まとめと結論

第10章 ロレンソのケース
 基本情報
 心理社会的背景
 アセスメントプロセス
 アセスメント結果
 治療計画・目標・プロセス
 まとめと結論
 シート10.1 きょうだい間における性的な接触:通常の性的な遊びと問題行動の境界

 あとがき
 リソース
 参考文献
 索引

 訳者あとがき

 原著者紹介
 訳者略歴
著者略歴
エリアナ・ギル(エリアナ ギル eriana giru)
バージニア州フェアファックスにある私設治療機関「ギル・トラウマからの回復と教育研究所(Gil Institute for Trauma Recovery and Education)」の上級共同経営者。この研究所ではセラピー、コンサルテーション、そして各種研修を行っている。また、北バージニアにあるスターブライト児童家庭プレイセラピー訓練機関のディレクターとして勤務し、児童期のトラウマを抱える青年とその家族に対する治療や家族療法の集中トレーニングを実施している。児童虐待の防止と治療の領域に約40年間携わっており、ここ20年間は北バージニアの2ヶ所(アイノバ・ケラー(Inova Kellar)センターおよびバージニアチャイルドヘルプ・チルドレンセンター(Childhelp Children’s Center))で子どもの性的虐待治療プログラムを運営している。結婚、家族、そして子どもの認定カウンセラー、結婚・家族療法の認定スーパーヴァイザー、認定プレイセラピスト、プレイセラピー認定スーパーヴァイザー。さらにアメリカ各地でコンサルテーション活動およびトレーニングを提供しており、バージニア工科大学の非常勤講師でもある。アメリカ児童虐待専門家協会と児童虐待ナショナルリソースセンターの理事を務めており、元プレイセラピー学会会長。著書は“The Healing Power of Play: Working with Abused Children”(邦題『虐待を受けた子どものプレイセラピー』(誠信書房))、“Play in Family Therapy”、“Helping Abused and Traumatized Children: Integrating Directive and Nondirective Approaches”(邦題『虐待とトラウマを受けた子どもへの援助』(創元社))など多数。その他、児童虐待や関連テーマのビデオ教材も作成している。彼女の著書はスペイン語を含むさまざまな言語へ翻訳されている。出身はエクアドルのグアヤキルであり、バイリンガル、バイカルチュラルである。未就学児の子どもを含む3人の孫がいる。
ジェニファー・ショウ(ジェニファー ショウ jenifaa shou)
「ギル・トラウマからの回復と教育研究所」の共同設立者であり、ワシントンDCの多くの臨床現場で働いてきた。性的問題行動を抱えている子どもや青年、うつや不安症状がある、あるいは複雑性トラウマを抱えている子どもや青年を対象に個別セラピー、家族療法、そしてグループセラピーを行っている。彼女は本書で紹介されている家族支援プログラム“バウンダリー・プロジェクト”のコーディネーターを務めており、これをバージニアチャイルドヘルプ・チルドレンセンターとギル・トラウマからの回復と教育研究所の2ヶ所で実践している。また性心理のリスクアセスメントと青年と成人の性的加害行動の治療に関する専門トレーニングを修了しており、現在は認定プレイセラピストを目指して活動している。彼女は性的問題行動を抱える子どもを持つ家族を対象とする専門家に対して自治体、地域、そして州レベルでそれぞれトレーニングを提供している。ギルの2冊の著書の共著者でもある。最新刊は“A Book for Kids about Private Parts, Touching, Touching Problems, and Other Stuff”。
高岸 幸弘(タカギシ ユキヒロ takagishi yukihiro)
熊本大学教育学部准教授。精神科病院勤務を経て、児童心理治療施設こどもL.E.C.センターにセラピストとして勤務。その後カナダ、バンクーバーで男性の性被害・加害者の専門治療機関でのトレーニングを受けたのち、関西国際大学人間科学部講師、関西国際大学人間科学部准教授を経て2016年より現職。専門は性加害少年の治療教育。臨床心理士。医学博士。
井出 智博(イデ トモヒロ ide tomohiro)
静岡大学教育学部准教授。児童心理治療施設こどもL.E.C.センターにセラピストとして勤務。その後東筑紫短期大学助教、静岡大学教育学部助教を経て、2012年より現職。専門は児童福祉施設における子どもの心理的自立支援、キャリアカウンセリング。臨床心理士。博士(文学)。
上村 宏樹(ウエムラ コウジュ uemura kouju)
こども教育宝仙大学講師。児童福祉の現場で10年以上勤務。その間カナダでトレーニングを受ける。児童養護施設龍山学苑副園長。熊本学園大学の非常勤講師を経て、2012年より現職。インプロヴァイザー(即興劇の役者)としても活動している。臨床心理士。
タイトルヨミ
カナ:コドモノセイテキモンダイコウドウニタイスルチリョウカイニュウ
ローマ字:kodomonoseitekimondaikoudounitaisuruchiryoukainyuu

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