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2020年8月5日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

生活困窮と金融排除

生活相談・貸付事業と家計改善の可能性
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内容紹介
日本の生活困窮者が適切な金融サービスを利用できない「金融排除」の問題を、家計を調べる「ファイナンシャル・ダイアリー調査」・インタビュー調査で探るとともに、困窮者への家計相談・貸付事業など現場の取り組みを紹介し、貧困研究に新たな視点を導入する。
目次
 はじめに

第Ⅰ部 研究

第1章 日本の金融排除・金融包摂の動向[小関隆志]
 1 金融排除の概念と背景
 2 日本における金融排除・金融包摂
 3 研究・政策への示唆
  コラム1 無貯蓄世帯[小関隆志]
  コラム2 新型コロナウイルス対策[小関隆志]

第2章 低所得者世帯の金融排除と金融ウェルビーイング――ファイナンシャル・ダイアリー調査に基づく分析と考察[角崎洋平]
 はじめに
 1 金融排除と参照点としての金融ウェルビーイング
 2 調査方法
 3 調査結果の概要
 4 調査結果の分析と考察――金融ウェルビーイングの視点から
 5 金融排除と社会保障給付制度の欠陥
 おわりに
  コラム3 CFPBと金融ウェルビーイングの調査[角崎洋平]

第3章 母子生活支援施設における家計相談支援の可能性――金融排除の視点から[佐藤順子]
 1 母子生活支援施設と家計管理
 2 家計相談支援事業の導入
 3 先行研究
 4 母子生活支援施設職員へのアンケート調査の概要
 5 調査結果からみえてきたもの
 6 金融排除と母子生活支援施設入所者への家計相談支援
  コラム4 フランスにおける家庭経済ソーシャルワーカーの実践[佐藤順子]

第4章 社会的不利を抱える人々の金融ケイパビリティに関する論点――「最低限身に付けるべき金融リテラシー」に着目して[野田博也]
 はじめに
 1 「最低限身に付けるべき金融リテラシー」の全体像
 2 年齢層別の金融リテラシーと機会
 3 社会的不利を抱える人々の金融ケイパビリティに関わる論点
 おわりに
  コラム5 生活困窮者自立支援事業と家計改善支援事業[野田博也]

第Ⅱ部 実践報告

第5章 生協制度による貸付事業――信用生協の取り組み[上田正]
 はじめに
 1 生協法と信用生協
 2 当生協のこれまでの経過と現状
 3 当生協の貸付事業の特質
 4 当生協をめぐる事業環境と事業課題
 5 当生協が果たす役割
  コラム6 債務問題と破産[野田博也]

第6章 生活サポート基金による取り組み[久保田修三]
 1 一般社団法人 生活サポート基金について
 2 生活サポート基金立ち上げから現在までの経緯
 3 生活サポート基金の取り組みの事例紹介
 4 生活サポート基金の取り組みの特徴
 5 生活サポート基金の事業実績
 6 相談・貸付から見える課題
 7 生活サポート基金の金融包摂事業の今後の課題
  コラム7 日本の福祉貸付制度[角崎洋平]

第7章 生活クラブ千葉グループ・VAIC コミュニティケア研究所による取り組み[津田祐子]
 はじめに――組織概要
 1 生活困窮者自立支援事業・家計相談支援事業に関わるまでの経過
 2 千葉県でみられる貧困と金融排除の今日的な状況
 3 生活クラブ千葉グループによる金融包摂の事業・運動
 4 金融包摂に向けて求められる対策
  コラム8 家計収入の非平準化はやりくりを難しくする[佐藤順子]

第8章 震災被災者の金融排除・金融包摂――岩手県釜石市を例に[小関隆志]
 はじめに
 1 震災被災者の金融排除
 2 地震保険
 3 住宅ローンの債務免除
 4 給付金・貸付金
 5 岩手県釜石市の例
 おわりに
  コラム9 災害援護資金貸付[小関隆志]

第Ⅲ部 資料編

 1 ファイナンシャル・ダイアリー調査
 2 インタビュー調査
 3 総括
 [質問票]

 執筆者紹介
著者略歴
小関 隆志(コセキ タカシ koseki takashi)
明治大学経営学部 教授 1999年一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。2001年に明治大学経営学部専任講師。同准教授を経て、2019年に現職。専門はソーシャル・ファイナンス論、NPO経営論。主著に『金融によるコミュニティ・エンパワーメント』(ミネルヴァ書房、2011年)。
タイトルヨミ
カナ:セイカツコンキュウトキンユウハイジョ
ローマ字:seikatsukonkyuutokinyuuhaijo

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