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2020年8月20日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

海外で学ぶ子どもの教育

日本人学校、補習授業校の新たな挑戦
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内容紹介
現在、日本人学校は世界50か国以上に約90校、補習授業校は同様に約200校ある。
本書は、海外で学ぶ子どもたちの歴史から現状までを概観し、グローバル化により海外で学ぶ子どもたちも多様化する中、日本人学校、補習授業校で行われている最新の教育実践を豊富な事例を踏まえ詳述する。
日本人学校で行われている論理的思考力、創造的思考力などのグローバルな能力育成や、国際結婚家庭の子どもの母語や母文化をいかしたバイリンガル・バイカルチュラルな子どもの育成などの取り組み、また、補習授業校においては、英語力も日本語力も違う子どもたちがともに学ぶためのカリキュラム開発とその実践に向けた取り組み等を紹介。
目次
 はじめに――海外の子どもの教育をめぐる課題[中村雅治]

Ⅰ部 海外で学ぶ子どもとその教育

第一章 海外で学ぶ子どもたち[佐藤郡衛]
 一節 海外の子ども
 二節 海外での学び
 三節 海外の子どもの学び
  コラム①「海外子女」

第二章 海外で学ぶ子どもの教育─その歴史と新しい流れ[佐藤郡衛]
 一節 いつから開始されたか
 二節 学校の整備期
 三節 教育の拡充期
 四節 転換期
 五節 新しい方向性
  コラム②「海外子女教育」への国の支援

Ⅱ部 日本人学校で学ぶ子どもの教育――その挑戦

第三章 日本人学校の新たな課題[佐藤郡衛]
 一節 日本人学校の改革に向けて
 二節 日本人学校の改革の方向性
 三節 改革を進めるには
  コラム③ グローバル人材とグローバル市民

第四章 グローバルな能力の育成を目指した教育[植野美穂]
 一節 香港日本人学校の新たな挑戦
 二節 シンガポール日本人学校の探究学習
 三節 IBの理念をいかしたパリ日本人学校
  コラム④ 国際バカロレア(International Baccalaureate:IB)
  コラム⑤ 探究学習 
  コラム⑥ イマージョン教育 

第五章 「日本型能力」と「グローバル型能力」を育む教育─台湾の日本人学校を舞台に[見世千賀子]
 一節 なぜ日本人学校が選ばれるのか
 二節 言葉の力を育む――多言語・多文化能力を備えた子どもの育成のために
 三節 日本に興味関心を持つ子どもを育てる――高雄日本人学校教員の挑戦
  コラム⑦ 子どもの日本語教育 75

第六章 日本人学校における日本語力の向上を目指した新たな取り組み[近田由紀子]
 一節 グローバル環境をいかして、子どもも先生も成長を
 二節 なぜ新たな教育の可能性を開くチャンスなのか
 三節 言語力だけでない子どもたちのニーズ
 四節 新たな日本語力向上プログラム開発へ
 五節 日本語学級の学びが教科の学びにつながる
 六節 クラスみんなの学び合いで新たな可能性を開く
 七節 保護者の願い
  コラム⑧ バイリンガル教育

第七章 現地コミュニティと協働する日本人学校[見世千賀子]
 一節 アスンシオン日本人学校の教育
 二節 日本型教育・日本文化の発信・普及
 三節 グローバルな時代に日系移民について学ぶ意味
  コラム⑨ 日系社会

Ⅲ部 補習授業校で学ぶ子どもの教育

第八章 補習授業校で学ぶ子どもたちの教育[岡村郁子・渋谷真樹]
 一節 補習授業校で学ぶ子どもたちの現状~質問紙調査の結果から
 二節 「日本に準じた学校」から「グローバル時代のフロンティア」へ
  コラム⑩ 全国学力・学習状況調査

第九章 多様な背景を持つ子どもたちがともに学ぶために[佐々信行・近田由紀子・渋谷真樹・岡村郁子]
 一節 補習授業校で学ぶ子どもたちの家庭環境
 二節 日本語力が違っていても一緒に学べるわけ
 三節 補習授業校の多様な学び
 四節 アメリカから日本とつながる高校生――ICTを使った補習授業校間の合同授業
 五節 補習授業校に家庭の力を
  コラム⑪ 現地校
  コラム⑫ サードカルチャーキッズ

第一〇章 補習授業校を結ぶ[佐々信行]
 一節 補習授業校の先生たち――先生たちにもいろいろなドラマが
 二節 補習授業校の先生たちの「研修」
 三節 先生たちのネットワークを
 四節 結びつき、高め合うために
  コラム⑬ 補習授業校バンク

Ⅳ部 海外で学ぶ子どもの教育の未来

第一一章 新たな教育の方向性[佐藤郡衛・中村雅治・植野美穂・見世千賀子・近田由紀子・岡村郁子・渋谷真樹・佐々信行]
 一節 グローバルな信頼と団結を
 二節 日本人学校の新しい姿
 三節 子どもの多様化をいかすこと
 四節 境界をこえている子どもたち
 五節 グローバル時代のフロンティアとして

 おわりに

 著者紹介
著者略歴
佐藤 郡衛(サトウ グンエイ satou gunei)
東京学芸大学教授、理事・副学長、目白大学学長などを経て、2018年4月より明治大学国際日本学部特任教授、2020年4月より国際交流基金日本語国際センター所長を兼務。専門は異文化間教育学/博士(教育学)。 〈主な著書・論文等〉 『アメリカで育つ日本の子どもたち――バイリンガルの光と影』(共編著、明石書店、2008年) 『異文化間教育――文化間移動と子どもの教育』(明石書店、2010年) 『聞いてみました! 日本にくらす外国人(全5巻)』(監修、ポプラ社、2018年) 『多文化社会に生きる子どもの教育――外国人の子ども、海外で学ぶ子どもの現状と課題』(明石書店、2019年)
中村 雅治(ナカムラ マサハル nakamura masaharu)
東京海上火災保険株式会社(現東京海上日動火災保険)常務取締役、損害保険関連会社代表取締役、米国ソフトウェアー会社アジア地区責任者などを歴任した。この間、2度のアメリカ駐在に加えアジア地区での新規事業の立ち上げを行ってきた。2010年4月より財団法人海外子女教育振興財団専務理事、2011年4月より法人格変更により公益財団法人海外子女振興財団理事長、東京学芸大学客員教授。
植野 美穂(ウエノ ミホ ueno miho)
東京学芸大学附属高等学校大泉校舎教諭、東京学芸大学附属国際中等教育学校主幹教諭を経て2009年4月より財団法人海外子女教育振興財団教育相談員、2015年4月より公益財団法人海外子女振興財団教育相談室長。専門は海外・帰国子女教育、数学教育/修士(教育学)。 〈主な著書・論文等〉 「帰国生から見た数学の授業の国際比較」(『学芸大数学教育研究』第4号、1992年) 『世界をひらく数学的リテラシー』(共著、明石書店、2007年)
見世 千賀子(ミセ チカコ mise chikako)
筑波大学教育学系助手、東京学芸大学海外子女教育センター講師を経て、現在、東京学芸大学国際教育センター(名称変更による)准教授。専門は比較・国際教育学、海外子女教育、市民性教育/修士(教育学)。 〈主な著書・論文等〉 『日本人学校における日本語補習のための学習活動案集――台北日本人学校の実践から』(編著、海外子女教育振興財団、2019年) 「オーストラリアの主権者教育」(『Voters』No.51、2019年) 『在籍学級における日本語支援の視点を取り入れた授業づくりの手引き――台中日本人学校の実践から』(編著、海外子女教育振興財団、2020年) 『わたしたちのパラグアイ 第3版』(監修、アスンシオン日本人学校、2020年)
近田 由紀子(コンダ ユキコ konda yukiko)
静岡県公立小学校教諭、香港日本人学校教諭、米国イースタンミシガン大学客員研究員、文部科学省外国人児童生徒等教育支援プロジェクトオフィサーなどを経て、2019年4月より目白大学専任講師。専門は海外・帰国・外国人児童生徒教育/博士(小児発達学)。 〈主な著書・論文等〉 「外国につながる子どもの情報を共有し支援のニーズを知る」(東京外国語大学多言語・多文化教育研究センター『シリーズ多言語・多文化協働実践研究』No.9、2009年) 『外国人児童生徒の学びを創る授業実践――「ことばと教科の力」を育む浜松の取り組み』(共編著、くろしお出版、2015年) 「多文化な子供たちと共に学ぶということ」(目白大学教育研究所『人と教育』No.14、2020年)
岡村 郁子(オカムラ イクコ okamura ikuko)
ニューヨーク補習授業校、サラ・ローレンスカレッジ、東京大学、お茶の水女子大学等の勤務を経て、現在、東京都立大学(元 首都大学東京)教授。専門は異文化間教育・心理学、日本語教育学/博士(人文科学)。 〈主な著書・論文等〉 『多文化共生論――多様性理解のためのヒントとレッスン』(共著、明石書店、2013年) 「海外経験によって得られた帰国高校生の特性とその関連要因」『異文化間教育』38号(異文化間教育学会、2013年) 『異文化間を移動する子どもたち――帰国生の特性とキャリア意識』(明石書店、2017年) 『補習授業校児童生徒の学習状況調査等報告書』(共著、海外子女教育振興財団、2018年)
渋谷 真樹(シブヤ マキ shibuya maki)
奈良教育大学教授を経て、2020年4月より日本赤十字看護大学教授。専門は異文化間教育学/博士(人文科学)。 〈主な著書・論文等〉 『「帰国子女」の位置取りの政治――帰国子女教育学級の差異のエスノグラフィ』(勁草書房、2001年) 『「往還する人々」の教育戦略――グローバル社会を生きる家族と公教育の課題』(共著、明石書店、2013年) 『日本の外国人学校――トランスナショナリティをめぐる教育政策の課題』(共著、明石書店、2014年) 『異文化間に学ぶ「ひと」の教育』(共著、明石書店、2016年)
佐々 信行(サッサ ノブユキ sassa nobuyuki)
横浜市立小学校教諭、バージニア州フェアファックス郡公立学校教諭、ハンブルク・ワシントン補習授業校教諭、啓明学園初等学校・中学校高等学校校長を経て、2014年4月より海外子女教育振興財団教育相談員。専門は海外・帰国子女教育。 〈主な著書・論文等〉 「ヴァージニアだより・ヴァージニア日記」(『海外子女教育』1993-95、海外子女教育振興財団) 「がんばれ補習校」(『海外子女教育』1998-99、海外子女教育振興財団)
タイトルヨミ
カナ:カイガイデマナブコドモノキョウイク
ローマ字:kaigaidemanabukodomonokyouiku

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