近刊検索 デルタ

2020年9月30日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

コミュニティの幸福論

助け合うことの社会学
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内容紹介
家族や地域、趣味・ボランティアのグループ、SNSやネットゲームといったあらゆるコミュニティを取り上げ、孤独感や幸福との関わりを考える。オンライン授業で満足度が高かった講義内容をもとに、実況中継風の“読みたくなるテキスト”をめざして書きおろし。
目次
 はじめに:本書のねらい

第1章 コミュニティから幸せを考える意味って?
 1 「幸せに生きる」ということとコミュニティ――データを読み取る力
 2 社会の個人化とコミュニティの幸せ――「概念」という道具
 コラム 大学生にとっての「コミュニティ」

第2章 日本人の幸福感
 1 天気のいいところに住むべし!?――幸福感の測り方
 2 日本人の幸福感――協調的幸福と個人化の影響
 3 人との付き合い方が重要?――主観的幸福感に影響する要因
 4 人と広く付き合うこと――一般的信頼
 コラム お金ではない……としたら何?

第3章 助け合わない日本人?(1)――利他的行動とボランティア
 1 助けられない日本人? 助ける機会がない日本人?
 2 利他的行動研究の見地から――助けない、ということ
 3 日本のボランティア活動の謎――ウチとソト
 4 ボランティア参加者のサポートネットワーク
 コラム ヒト以外からのソーシャルサポートはあるの?

第4章 助け合わない日本人?(2)――被援助要請とウチ・ソト文化
 1 助けを求められない人たち――援助要請行動の難しさ
 2 援助を受ける居心地の悪さ――コミュニティのウチとソトでの違い
 3 援助を受けることによる被支配の可能性
 4 助けを求めない文化的なふるまい――ハビトゥスと階層性
 コラム ゼミでの失敗と助けられる・助ける役割の逆転について

第5章 地域コミュニティの幸せ――地元で暮らすということ
 1 地域コミュニティは衰退しているのか――コミュニティ喪失論・存続論・解放論
 2 コミュニティの解放と地域暮らしの幸福――地元で暮らすということ
 3 地元の息苦しさ
 4 ソーシャル・キャピタルの負の側面
 コラム 大学生と地域への愛着、幸福

第6章 居場所を考える――子供・若者を締め出す地域コミュニティ
 1 「居場所」の価値
 2 サードプレイス
 3 子供の居場所はどこにあるのか――家庭でもなく学校でもなく
 4 「子ども食堂」は子供の居場所になり得るか
 5 居場所と社会的スティグマ
 コラム 中学・高校生の居場所

第7章 インターネットとコミュニティ
 1 オンライン・コミュニティの出現――若者はデジタル・ネイティブなのか
 2 SNSでのコミュニティは幸せを生むか
 3 オンラインゲームの功罪
 4 オンラインゲームで性別を入れ替えてプレイすることの意味
 5 ネットコミュニティの積極的意義は見出せるか?――オンラインとオフラインの新しい関係
 コラム ボードゲームとコミュニティ

第8章 「当事者」とコミュニティ――LGBTを例に
 1 LGBTの人たちの「生きづらさ」
 2 LGBTコミュニティはどう定義できるのか――その多次元性・流動性
 3 カナダ・トロントのLGBTタウンとコミュニティセンターの事例
 4 「トウジシャ」とは誰か――「生きづらさ」の普遍性
 コラム トロントのプライド・パレード

第9章 「働くこと」を支える――社会的包摂とコミュニティ
 1 これからは物の豊かさよりも心の豊かさ?
 2 働くことからの「排除」とWISE
 3 コミュニティが「働く」を支えるとき――ネットワーク構築と社会的正義
 4 シリアス・レジャーとコミュニティでの幸せ
 コラム 職場の幸福づくりのためには?

第10章 コミュニティとトラブル、排除
 1 コミュニティがこわされるとき――災害とコミュニティ
 2 コミュニティでの“ちょっと困った人”との付き合い方
 3 コミュニティからの排除――住民運動とNIMBY
 コラム いじめを考える

終章 助け合える幸せなコミュニティをつくるには
 1 助け合うコミュニティづくりのヒント――ウチとソト、援助と被援助のカベを壊す
 2 みんなで幸せになる方法――コミュニティ・オーガナイジングとアセットベースド・コミュニティ・ディベロップメント
 3 パッチワーク型のコミュニティづくり
 4 おわりに:「コミュニティのつくりかた」――幸せのシェアの可能性

 あとがき
 参考文献一覧
著者略歴
桜井 政成(サクライ マサナリ sakurai masanari)
立命館大学政策科学部教授 1975年長野県生まれ。立命館大学大学院政策科学研究科博士後期課程修了。博士(政策科学)。専門社会調査士。 立命館大学ボランティアセンター主事,同助教授,立命館大学政策科学部准教授等を経て,2015年より現職。2013年から2014年までトロント大学客員教授。 専門は社会学。研究対象はNPO,社会的企業,ボランティア活動,地域福祉等。 〔主要著書〕 Globalizing Welfare: An Evolving Asian-european Dialogue(分担執筆,Edward Elgar,2019年) 『市民社会論:理論と実証の最前線』(分担執筆,法律文化社,2017年) 『東日本大震災とNPO・ボランティア』(編著,ミネルヴァ書房,2013年) 『ボランティア教育の新地平』(共編著,ミネルヴァ書房,2009年) 『ソーシャル・キャピタル:社会構造と行為の理論』(共訳,ミネルヴァ書房,2008年) 『ボランティアマネジメント』(ミネルヴァ書房,2007年)
タイトルヨミ
カナ:コミュニティノコウフクロン
ローマ字:komyunitinokoufukuron

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