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2020年11月30日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

スクールソーシャルワーク ハンドブック

実践・政策・研究
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内容紹介
米国で長くスクールソーシャルワークのための不朽の教科書と評価されてきた基本図書。エビデンスに基づく実践だけでなく、学校組織や政策との関連、マクロ実践まで豊富な事例と内容から論じ、これからのソーシャルワークの実践と教育には欠かせない必読書である。
目次
 日本語版の刊行に寄せて
 まえがき

第1部 スクールソーシャルワークの歴史と全体像

第1章 スクールソーシャルワーカーの役割
第2章 公立学校で活動するスクールソーシャルワーカーの特徴的焦点
第3章 「野性的で未知な不思議の国を進む」――学校の組織的・エコシステム的理解におけるスクールソーシャルワーク実践の基礎づくり
第4章 スクールソーシャルワークの実際におけるエビデンス情報に基づく実践
第5章 スクールソーシャルワーク・スーパービジョン
第6章 スクールソーシャルワークにおける倫理的意思決定のプロセス
第7章 スクールソーシャルワーカーが負う守秘義務の倫理的・法的複合性
第8章 スクールソーシャルワーカー――多層的システムによる間接支援を支える、学校を基盤としたコンサルタント

第2部 スクールソーシャルワーク実践の政策的背景

第9章 障害児に対する教育上の義務――学校政策、判例法とスクールソーシャルワーカー
第10章 全米ソーシャル・エモーショナル・ラーニング基準への適合に対するスクールソーシャルワークの貢献
第11章 アフリカ系アメリカ人の子どもの教育の歴史
第12章 社会的弱者へのスクールソーシャルワークに影響を与える政策と法令
第13章 学校におけるいじめとセクシュアル・ハラスメント

第3部 スクールソーシャルワークにおけるアセスメントと実践に基づく研究

第14章 スクールソーシャルワーカーと事前照会プロセス――問題解決チームとデータ主導の意思決定
第15章 スクールソーシャルワーカーと特別支援教育のプロセス――アセスメントから個別指導計画、スクールソーシャルワークサービスまで
第16章 適応行動のスクリーニングとアセスメント
第17章 ニーズアセスメント――スクールソーシャルワークにおける方策実践の一手法
第18章 学校で実務家が行う研究――変化をもたらす主体になる

第4部 政策実践

第19章 スクールソーシャルワーカーにとっての政策実践
第20章 学校での抑圧と戦うための取り組み――スクールソーシャルワーカーに求められる技術
第21章 組織としての学校
第22章 政策開発とスクールソーシャルワーカー
第23章 スクールソーシャルワークを目に見えるもの、有望なもの、価値あるものにしていくこと

第5部 ティア1(段階1)の介入

第24章 安全、高い応答性、相互尊重の学校コミュニティの開発――エビデンスに基づくティア1の介入
第25章 エビデンスに基づく学校場面での自殺予防の取り組み

第6部 ティア2(段階2)の介入

第26章 エビデンス情報に基づくティア2におけるリスクがある児童・生徒を対象とした行動介入
第27章 学校場面でのソーシャルスキル教育
第28章 学校場面でのグループを使った取り組み――グループ・プロセスの立案とグループ・プロセスへの働きかけ
第29章 学校をベースとしたカウンセリンググループの評価

第7部 ティア3(段階3)の介入

第30章 高リスクの生徒を持つ家族とのスクールソーシャルワーク実践
第31章 障害児へのソーシャル・エモーショナル・ラーニング(SEL)の促進
第32章 学校場面でのエビデンスに基づくメンタルヘルス実践
第33章 心的外傷性事象を対象とする学校基盤型トラウマ・インフォームド・ケア――臨床実践と組織実践

 付録A スクールソーシャルワークの実践
 付録B 学校におけるソーシャルワークという“不思議の国”――アリスはいかにして対処の術を身につけたか
 付録C 全部まとめて考えてみよう―仮想事例(デビン)

 監修者あとがき
 索引
著者略歴
キャロル・リッペイ・マサット(キャロル リッペイ マサット kyaroru rippei masatto)
(イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校にてソーシャルワーク修士号、博士課程修了)  インディアナ大学サウスベンド校のソーシャルワーク教授であり、同校で行われているソーシャルワークプログラムの主導者である。2012年にインディアナ大学サウスベンド校で新たなBSW(ソーシャルワーク学士)プログラムを設立して以来、プログラムは毎年2倍に規模が拡大している。雑誌『スクールソーシャルワーク(School Social Work Journal)』の元編集者であり、イリノイ州学校ソーシャルワーカー協会(IASSW)取締役を長年務めていた経験を持つ。その後、イリノイ大学シカゴ校ジェーンアダムス社会事業学部で、スクールソーシャルワーク課程の課程長を務め、スクールソーシャルワーク実践、政策、および研究コースを指導していた。ソーシャルワークに関する数多くの著作があり、日本や中国を含む世界各地のスクールソーシャルワークについての講演に招かれている。イリノイ州ディケーターでソーシャルワーカーとして10年間勤務したことから、2013年にIASSWから生涯達成賞を授与され、全米ソーシャルワーカー協会(NASW)のインディアナ分会第3 地域からはSocial Worker of the Yearを受賞した。また、2014年には、全米スクールソーシャルワーク協会からGary Shaffer賞を受賞している。
マイケル・S・ケリー(マイケル エス ケリー maikeru esu kerii)
(イリノイ大学シカゴ校にてソーシャルワーク修士課程修了、博士課程修了。認定臨床ソーシャルワーカー)  ロヨラ大学のソーシャルワーク准教授でパートナーシッププログラムのディレクターである。それ以前は、シカゴにおいてスクールソーシャルワーカー、ファミリーセラピスト、キリスト教系ユースグループ指導者を14年間務めていた。スクールソーシャルワーク、エビデンスに基づく実践(EBP)、効果的な青少年教育(positive youth development)に関する執筆件数は本、記事、共著において50以上にわたる。雑誌『学校における精神保健促進の発展(Advances in School Mental Health Promotion Journal)』の副編集長を務め、雑誌『学校精神保健(School Mental Health)』、雑誌『スクールソーシャルワーク(School Social Work Journal)』の編集委員も務めている。最近では、ロードアイランド州、ワイオミング州、カナダ、チリ、日本の研究者や開業医に、学校精神保健とEBPに関する自身の研究を紹介するなどしている。全米スクールソーシャルワーク協会からGary Shaffer賞を受賞している。
ロバート・コンスタブル(ロバート コンスタブル robaato konsutaburu)
(ロヨラ大学にてソーシャルワーク修士課程修了、ペンシルバニア大学ソーシャルワーク博士課程修了) ロヨラ大学ソーシャルワーク名誉教授。インディアナ州ゲーリー、ペンシルベニア州フィラデルフィア、イリノイ州エヴァンストン、そしてヘッドスタートプロジェクトにおいて、スクールソーシャルワーカーとして活動していた。ソーシャルワーク教育に従事し、ウエストチェスター州立大学、イリノイ大学シカゴ校、ロヨラ大学、ヨーロッパの複数の大学で教鞭をとった。イリノイ大学シカゴ校とロヨラ大学でスクールソーシャルワークの修士課程を組織した。1992年から1997年において、リトアニアのヴィタウタスマグナス大学で最初のソーシャルワーク修士課程(大学院プログラム)を共同主導した。雑誌『教育現場におけるソーシャルワーク(Social Work in Education)』の元編集者でもある。ソーシャルワーク関連の出版物を100以上執筆した。現在、個人開業ソーシャルワーカーとして働いている。
山野 則子(ヤマノ ノリコ yamano noriko)
大阪府立大学人間社会学システム科学研究科教授。博士(人間福祉)。内閣府子どもの貧困対策に関する検討会構成員、厚生労働省社会保障審議会児童部会委員、文部科学省第9期中央教育審議会委員などを歴任。大阪府教育委員会ほかスクールソーシャルワーカー・スーパーバイザー。主な著書に、『子どもの貧困調査』(編著、明石書店、2019)、『学校プラットフォーム』(単著、有斐閣、2018)、『エビデンスに基づく効果的なスクールソーシャルワーク』(編著、明石書店、2015)、『よくわかるスクールソーシャルワーク』(共編著、ミネルヴァ書房、2012)、『子ども虐待を防ぐ市町村ネットワークとソーシャルワーク』(単著、明石書店、2009)、『スクールソーシャルワークの可能性』(共編著、ミネルヴァ書房、2007)など。
駒田 安紀(コマダ アキ komada aki)
大阪府立大学大学院人間社会システム科学研究科・神戸学院大学現代社会学部非常勤講師。2012~2017年、大阪府立大学山野則子研究室特認助教。博士(人間・環境学)、専門社会調査士、社会福祉士。専門は医療社会学、社会調査、社会福祉学。主な論文・著書に、「アトピーの病因をめぐる言説―朝日新聞記事の分析より」『日本保健医療行動科学会雑誌』3巻1号(2017年)、『エビデンスに基づく効果的なスクールソーシャルワーク』(共著、明石書店、2015)など。
佐藤 亜樹(サトウ アキ satou aki)
東洋大学社会学部社会福祉学科准教授。米国コネチカット大学大学院ソーシャルワーク学部博士課程修了(Ph.D.取得)。厚生労働行政推進調査事業助成金「身体障害者補助犬の質の確保と受け入れを促進するための研究」協力者。主に、飼い主にとってのペットの存在の意味について、また、飼い主のペットとの愛着関係の強さや質が、飼い主の幸福(well-being)や行動にどのような影響を及ぼすのかを、研究している。また、ぺットとの愛着関係の強さや質が、災害時の飼い主の避難行動にどのように影響を及ぼすのか、家庭内での動物虐待や児童虐待との関連性、ペットを失った飼い主の悲嘆への支援についても研究中である。
厨子 健一(ズシ ケンイチ zushi kenichi)
愛知教育大学教育学部教育支援専門職養成課程・福祉講座講師。修士(社会福祉学)。社会福祉士。専門社会調査士。主な著書に、『エビデンスに基づく効果的なスクールソーシャルワーク』(共著、明石書店、2015)、『よくわかるスクールソーシャルワーク』(共著、ミネルヴァ書房、2012)など。
半羽 利美佳(ハンバ リミカ hanba rimika)
武庫川女子大学文学部心理・社会福祉学科教授。兵庫県教育委員会スクールソーシャルワーカー・スーパーバイザー(ほか2自治体)、赤穂市スクールソーシャルワーカー。主な著書に、『よくわかるスクールソーシャルワーク』(共編著、ミネルヴァ書房、2012)、『よくわかる地域福祉』(分担執筆、ミネルヴァ書房、2019)など。
比嘉 昌哉(ヒガ マサチカ higa masachika)
沖縄国際大学、総合文化学部人間福祉学科、教授。修士(社会福祉学)。社会福祉士。沖縄県児童相談所児童虐待にかかる外部専門家、沖縄県内複数自治体にてスクールソーシャルワーカー・スーパーバイザー。主な著書に、『沖縄子どもの貧困白書』(共著、かもがわ出版、2017)、『すべての子どもたちを包括する支援システム』(共著、せせらぎ出版、2016)、『スクールソーシャルワーク実践技術』(共著、北大路書房、2015)など。
平尾 桂(ヒラオ カツラ hirao katsura)
Ph.D.(ソーシャルワーク。コネチカット大学)。2019年度は大阪府立大学山野則子研究室客員研究員および同志社大学社会学部非常勤講師。主たる関心領域は児童青少年のスクール・コネクテッドネスと家族システムの機能との関係性に関する研究。
横井 葉子(ヨコイ ヨウコ yokoi youko)
聖徳大学心理・福祉学部社会福祉学科准教授。修士(社会福祉学)。愛川町教育委員会スクールソーシャルワーカー。東京都内の複数自治体にてスクールソーシャルワーカー・スーパーバイザー。社会福祉士、精神保健福祉士。主な著書に、『エビデンスに基づく効果的なスクールソーシャルワーク』(共著、明石書店、2015)、『子どもの貧困対策と教育支援』(共著、明石書店、2017)など。
タイトルヨミ
カナ:スクールソーシャルワークハンドブック
ローマ字:sukuurusoosharuwaakuhandobukku

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