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定価:2,530円(2,300円+税)
判型:A5
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内容紹介
昨今、保育の無償化に伴う諸問題、最低基準緩和による悪質な事業者の増加など、保育所をめぐって様々な課題が発生している。本書では、「保育の質」をキーワードに論点を整理し、保育所を見る目を養うことを目指す。
目次
推薦のことば[小熊英二]
はじめに
第1部 保育所は今――保育の質の観点から
第1章 保育の質の重要性[本田由紀]
はじめに――日本社会と保育
1.保育の効果
2.日本の保育の「質」
3.保育士の労働条件
4.近年の政策とコロナ禍が日本の保育にもたらしたもの
おわりに
第2章 行政施策は保育の質をどのように支えうるか[普光院亜紀]
1.子どもが体験する保育の質
2.保育の質は子どもの育つ権利を保障する
3.待機児童対策が保育の質に与えた影響
4.行政施策は保育の質をどのように支えうるか
5.保育の質は社会の未来をつくる
第3章 公共の存在である保育所の変質[小林美希]
1.保育の現場から
2.「やりがい搾取」される保育士たち
3.保育士が本来得られるはずの給与とは
4.保育士の賃金を抑制する「委託費の弾力運用」のからくり
5.「実地検査」から見えてくるもの
6.幼児教育・保育無償化の実情
7.保育士配置基準と経済界からの規制緩和圧力
8.コロナ禍における休業補償をめぐって
第2部 子どもの健全な成長を担う保育所の役割
第1章 子どもの成長における保育所の重要性――発達心理学の知見を踏まえて[川田学]
はじめに
1.人間の成長・発達の基本的条件
2.「保育の質」と子どもの発達に関わる議論
3.家庭だけでは豊かな経験と成長を保障できない
4.乳幼児にふさわしい保育環境となっているか
5.「志向性の質」の議論を
第2章 保育所の課題と新たな実践――保育者の立場から考える[近藤幹生]
1.無償化・規制緩和策と保育運営・実践への影響
2.保育の質の向上と「保育の自由」
3.子どもの権利を核とした保育運営・保育実践――具体例の提示を通して
4.職員集団のあり方と園としての夢・目標(ビジョン)
おわりに
第3章 国際的な視点から見た日本の保育――保育の質確保に向けた海外の取り組みとの比較から[池本美香]
はじめに
1.保育制度の位置づけ――福祉から教育へ
2.国による第三者評価機関設置の動き
3.親の参画の促進
4.保育者に関する制度
おわりに
第3部 自治体の保育行政
第1章 世田谷区の保育の質の向上に向けた取り組み[後藤英一]
はじめに
1.保育所保育の質の向上のための体系的な支援
2.新規保育施設への開設前からの支援
おわりに
第2章 問題事例から見た保育行政のあるべき姿勢[幸田雅治・小林美希]
1.横浜方式
2.板橋区の保育事故への対応
3.中野区行政不服審査会
4.企業主導型保育の制度的欠陥
5.コロナ禍における小平市の対応
6.その他の不適切保育事例
7.自治体の保育行政への姿勢
第4部 パネルディスカッション 安心して子どもを預けられる保育所の実現――子どもの立場から見た良き保育所とは
[パネリスト:小林美希・後藤英一・寺町東子・濱和哲/コメンテーター:普光院亜紀/コーディネーター:幸田雅治]
1.保育をめぐる昨今の課題状況
2.保育の質をどのように確保するか
3.保育の質の評価
4.監査・指導の仕組みと課題
5.保育の無償化について
6.入園・利用調整のあり方
7.保育事故への対応
8.新型コロナウイルスによる保育園への影響
9.保育制度のあるべき姿
おわりに
索引
はじめに
第1部 保育所は今――保育の質の観点から
第1章 保育の質の重要性[本田由紀]
はじめに――日本社会と保育
1.保育の効果
2.日本の保育の「質」
3.保育士の労働条件
4.近年の政策とコロナ禍が日本の保育にもたらしたもの
おわりに
第2章 行政施策は保育の質をどのように支えうるか[普光院亜紀]
1.子どもが体験する保育の質
2.保育の質は子どもの育つ権利を保障する
3.待機児童対策が保育の質に与えた影響
4.行政施策は保育の質をどのように支えうるか
5.保育の質は社会の未来をつくる
第3章 公共の存在である保育所の変質[小林美希]
1.保育の現場から
2.「やりがい搾取」される保育士たち
3.保育士が本来得られるはずの給与とは
4.保育士の賃金を抑制する「委託費の弾力運用」のからくり
5.「実地検査」から見えてくるもの
6.幼児教育・保育無償化の実情
7.保育士配置基準と経済界からの規制緩和圧力
8.コロナ禍における休業補償をめぐって
第2部 子どもの健全な成長を担う保育所の役割
第1章 子どもの成長における保育所の重要性――発達心理学の知見を踏まえて[川田学]
はじめに
1.人間の成長・発達の基本的条件
2.「保育の質」と子どもの発達に関わる議論
3.家庭だけでは豊かな経験と成長を保障できない
4.乳幼児にふさわしい保育環境となっているか
5.「志向性の質」の議論を
第2章 保育所の課題と新たな実践――保育者の立場から考える[近藤幹生]
1.無償化・規制緩和策と保育運営・実践への影響
2.保育の質の向上と「保育の自由」
3.子どもの権利を核とした保育運営・保育実践――具体例の提示を通して
4.職員集団のあり方と園としての夢・目標(ビジョン)
おわりに
第3章 国際的な視点から見た日本の保育――保育の質確保に向けた海外の取り組みとの比較から[池本美香]
はじめに
1.保育制度の位置づけ――福祉から教育へ
2.国による第三者評価機関設置の動き
3.親の参画の促進
4.保育者に関する制度
おわりに
第3部 自治体の保育行政
第1章 世田谷区の保育の質の向上に向けた取り組み[後藤英一]
はじめに
1.保育所保育の質の向上のための体系的な支援
2.新規保育施設への開設前からの支援
おわりに
第2章 問題事例から見た保育行政のあるべき姿勢[幸田雅治・小林美希]
1.横浜方式
2.板橋区の保育事故への対応
3.中野区行政不服審査会
4.企業主導型保育の制度的欠陥
5.コロナ禍における小平市の対応
6.その他の不適切保育事例
7.自治体の保育行政への姿勢
第4部 パネルディスカッション 安心して子どもを預けられる保育所の実現――子どもの立場から見た良き保育所とは
[パネリスト:小林美希・後藤英一・寺町東子・濱和哲/コメンテーター:普光院亜紀/コーディネーター:幸田雅治]
1.保育をめぐる昨今の課題状況
2.保育の質をどのように確保するか
3.保育の質の評価
4.監査・指導の仕組みと課題
5.保育の無償化について
6.入園・利用調整のあり方
7.保育事故への対応
8.新型コロナウイルスによる保育園への影響
9.保育制度のあるべき姿
おわりに
索引
著者略歴
近藤 幹生(コンドウ ミキオ kondou mikio)
白梅学園大学・短期大学学長・教授。
1953年東京都生まれ。信州大学教育学部卒業、聖徳大学大学院博士課程修了。博士(児童学)。1978年~2004年山梨県、長野県、千葉県にて私立保育園保育士・園長を経験。2004年~2007年長野県短期大学幼児教育学科講師・同付属幼稚園長兼務。2007年より白梅学園短期大学准教授、同大学教授を経て2018年より現職。専門は保育学・保育史。日本保育学会、幼児教育史学会会員。著書は『保育とは何か』(岩波書店、2014年)『保育の自由』(岩波書店、2018年)ほか。
幸田 雅治(コウダ マサハル kouda masaharu)
神奈川大学法学部教授・弁護士。
1979年東京大学法学部卒業、自治省(現総務省)入省。内閣官房内閣審議官、総務省自治行政局行政課長、総務省消防庁国民保護・防災部長など。2014年より現職。2013年弁護士登録(第二東京弁護士会)。日弁連では自治体等連携センター委員、公害対策・環境保全委員会委員等。著書は『行政不服審査法の使いかた』(法律文化社、2016年)『地方自治論――変化と未来』(法律文化社、2018年)ほか。
小林 美希(コバヤシ ミキ kobayashi miki)
ジャーナリスト。
1975年、茨城県生まれ。2000年、神戸大学法学部卒業。株式新聞社、週刊エコノミスト編集部を経て2007年にフリーのジャーナリスト。労働問題がライフワークで保育や医療分野にも詳しい。2013年、マタニティ・ハラスメント問題で貧困ジャーナリズム賞を受賞。著書は『ルポ保育崩壊』(岩波新書、2015年)『ルポ保育格差』(岩波新書、2018年)ほか多数。
タイトルヨミ
カナ:ホイクノシツヲカンガエル
ローマ字:hoikunoshitsuokangaeru
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