近刊検索 デルタ

2021年4月7日発売

明石書店

インターネットとヘイトスピーチ

法と言語の視点から
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内容紹介
SNSでのヘイトスピーチについて、国際人権法からの考察と法的規制が進んでいるヨーロッパとの国際比較、そして人種差別とヘイトスピーチの事件への対応事例を示し、さらに「話し手」ではなく「聞き手」に焦点を当てた「聞こえる声」や差別言論のもつ「多声性」への気づきを促すコミュニケーション論と互恵性原則に基づく倫理学の視点から論じる。
目次
はじめに

巻頭エッセイ SNSと人権[中村一成]

鼎談 インターネットとヘイトスピーチ――コロナ禍後の世界[辛淑玉、木戸衛一、中川慎二]
 私たちはコロナウィルス感染拡大の時期をどう過ごしたのか
 コロナウィルス感染拡大と外国人差別
 コロナ禍後の世界――ヨーロッパ暮らしの経験から
 メルケルの演説、成熟した政治家の言葉
 文化って不要なものなの?――フライデーズ・フォー・フューチャーの問うているもの
 日本の選民思想、天皇制をどう議論するか

第1部 法の視点から

第1章 インターネットとヘイトスピーチ――国際人権法の観点から[申惠丰]
 はじめに
 Ⅰ.人種差別撤廃条約とその国内実施
 Ⅱ.ヨーロッパにおけるヘイトスピーチ禁止規範とそれに基づく対応
 おわりに

第2章 ヘイトスピーチの社会問題化とヘイトスピーチ解消法[金尚均]
 序 問題
 Ⅰ.インターネット上のヘイトスピーチ
 Ⅱ.ヨーロッパにおける対応
 Ⅲ.ドイツにおける新立法(SNSにおける法執行を改善するための法律)
 Ⅳ.若干のまとめ

第2部 現場の視点から

第3章 ドイツ国家社会主義地下組織(NSU)とドイツにおけるヘイトクライムに対する取り組み[オヌール・エツァータ(金尚均訳)]
 はじめに
 Ⅰ.NSU事件の被害者たち
 Ⅱ.制度内で慣例化した人種差別
 Ⅲ.国家社会主義地下組織
 Ⅳ.訴追と訴訟の経過
 Ⅴ.未解明の問題
 Ⅵ.NSU事件からの教訓

 COLUMN 差別を「犯罪」とした川崎市反差別条例の意義[師岡康子]

第4章 ヘイトスピーチ根絶のための取り組み――鶴橋、ネット、二つの事例から見えるもの[郭辰雄]
 はじめに
 Ⅰ.鶴橋とヘイトスピーチ
 Ⅱ.ヘイトスピーチの被害実態
 Ⅲ.ヘイトスピーチとカウンター
 Ⅳ.確信犯的ヘイトにどう対抗するか
 Ⅴ.ヘイトスピーチ禁止の仮処分
 Ⅵ.反ヘイトスピーチ裁判
 Ⅶ.ネット上のヘイト・差別の法的責任
 Ⅷ.深刻な複合差別の被害を認定
 Ⅸ.より実効性あるヘイトスピーチ規制のために

第3部 言語と倫理の視点から

第5章 常態化したヘイトスピーチの恐怖――コミュニケーション・ジャンルからの考察[中川慎二]
 はじめに
 Ⅰ.恐怖の政治――オーストリア自由党議員キックルの扇動する演説
 Ⅱ.ヘイトスピーチはコミュニケーションなのか
 Ⅲ.シュルツ・フォン・トゥーンのコミュニケーション理論
 Ⅳ.ワツラヴィックらのコミュニケーション・モデル
 Ⅴ.インターネットのヘイトスピーチとメディア性
 Ⅵ.差別の意匠――制度内で慣例化した人種差別とスーパーダイバーシティ

第6章 ヘイトスピーチと互恵性原則――インターネット上のヘイトスピーチについてドイツでの事例をもとに考える[河村克俊]
 はじめに
 Ⅰ.ヘイトスピーチの定義の確認
 Ⅱ.ドイツでのヘイトスピーチの事例
 Ⅲ.言論の自由とその制限
 Ⅳ.ヘイトスピーチと互恵性原則

 年表
 索引

 あとがき

 編者・執筆者紹介.
著者略歴
中川 慎二(ナカガワ シンジ nakagawa shinji)
関西学院大学経済学部および大学院言語コミュニケーション文化研究科教授。専門はドイツ語教育、異文化間コミュニケーション、言語教育政策、談話分析、ヘイトスピーチ研究。主な業績に、 『民主的シティズンシップの育て方』(共著、ひつじ書房、2019年) 『右翼ポピュリズムに抗する市民性教育』(共著、明石書店、2020年) 『右翼ポピュリズムのディスコース――恐怖をあおる政治はどのようにつくられるのか』(共訳、ルート・ヴォダック著、明石書店、2019年)など。
河村 克俊(カワムラ カツトシ kawamura katsutoshi)
関西学院大学法学部および大学院言語コミュニケーション文化研究科教授。専門は西洋近代哲学史、特に18 世紀ドイツ哲学。主な業績に、 Spontaneität und Willkür. Der Freiheitsbegriff in Kants Antinomienlehre und seine historischen Wurzeln, Frommann-Holzboog, 1996 『現代カント研究9 近代からの問いかけ』(共編著、晃洋書房、2004年) 『新しい視点から見たカント『判断力批判』』(監訳、ゲルノート・ベーメ著、晃洋書房、2018年)など。
金 尚均(キム サンギュン kimu sangyun)
龍谷大学法学部教授。専門は刑法。主な業績に、 『危険社会と刑法』(成文堂、2001年) 『ドラッグの刑事規制』(日本評論社、2009年) 『差別表現の法的規制』(法律文化社、2017年)など。
タイトルヨミ
カナ:インターネットトヘイトスピーチ
ローマ字:intaanettotoheitosupiichi

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