近刊検索 デルタ

2021年12月2日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

ワクチンが起こした奇跡 予防接種拡大計画

感染症と闘った人々の記録
世界人権問題叢書
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内容紹介
WHO、ユニセフを主体としたEPI(予防接種拡大計画)は、はしか、ポリオ、百日咳、ジフテリア、破傷風といった感染力・子どもの罹患率・死亡率の高い感染症を予防接種によって世界規模で制圧するプロジェクトである。その歴史を詳細に追った記録。
目次
 はしがき
 用語解説[四本健二]

第一部

序章 カメラとクレジット・カードを携えて
 目映いサリーの真相

第一章 なぜ子どもは死んでしまうのか:公衆衛生学的考察
 見過ごされてきた子どもの病気
 子どもの成育と感染症

第二章 恒久的解決策:ワクチンの効用
 二〇〇年の空白
 ワクチン・ビジネスと予防接種キャンペーン

第三章 静けさの前の嵐:WHOとユニセフの確執
 WHOのプライマリー・ヘルス・ケア戦略
 二人の事務局長
 WHOとユニセフは歩み寄ることができるか

第四章 奇跡の産声:EPIの青写真
 機は熟した
 ウィリアム・フォージとタスク・フォース
 コールド・チェーン

第五章 もう後戻りはできない:EPIの躍進
 もう後戻りはできない

第二部

第六章 奇跡のモデル:トルコでの成功
 EPIの試金石
 準備万端
 アブラハムの奮闘
 EPIのために社会を動かす
 大規模接種の幕開け
 待ちに待った知らせ
 トルコの教訓

第七章 弾丸を撃つか、予防接種を打つか?:レバノン内戦下のEPI
 隠密行動
 内戦下のEPI
 平和の礎

第八章 マセイオーの伏兵:ブラジルでのポリオ根絶
 ポリオ・ウイルスの反撃
 生ワクチンと不活化ワクチン
 なぜ、ポリオは再燃したのか
 貧困層とEPI
 中南米諸国がポリオを根絶

第九章 国連機関とNGO:セーブ・ザ・チルドレン・ファンドの苦悩
 国際協力に跳び込んだ若き医師
 治安情勢に揺れるEPI
 援助調整という課題

第一〇章 最高の贈り物:二一世紀に向けて
 貧困に抗って
 EPIがもたらしたもの

第三部

第一一章 “未来への約束”と“バナナの皮”:EPIは成功したのか
 EPIの波及効果
 乳幼児死亡率と人口問題
 ポリオの根絶に向けて

第一二章 想定外の脅威:エイズの出現
 HIVの感染経路とエイズの拡がり
 HIVの感染経路の多様化:母子感染
 エイズとの長期戦

終章 結びにかえて

 補論 奇跡の法則[久木田純]
 訳者あとがき[四本健二]
著者略歴
ジューン・グッドフィールド(ジューン グッドフィールド juun guddofiirudo)
イギリスのストラトフォード・アポン・エイヴォンに生まれ、ロンドン大学で動物学を専攻したのち、リーズ大学で科学史・医学史を研究して博士号を取得した。その後、オックスフォード大学、ハーヴァード大学などで教鞭を執るかたわら、医学史や医療問題をテーマとする数多くの著作を発表し、加えてドキュメンタリー番組の制作にも取り組んだ。EPIにかんしても本書と同名のドキュメンタリーが制作されている。
四本 健二(ヨツモト ケンジ yotsumoto kenji)
関西学院大学法学部政治学科卒業。ユニセフ国内委員会勤務ののち名古屋大学大学院国際開発研究科博士後期課程修了。博士(学術)。カンボジア王立経済法科大学客員研究員等を経て、現在、神戸大学大学院国際協力研究科教授。著書に『カンボジア憲法論』(勁草書房)、共編書に『新版 アジア憲法集』(明石書店)ほか。
タイトルヨミ
カナ:ワクチンガオコシタキセキヨボウセッシュカクダイケイカク
ローマ字:wakuchingaokoshitakisekiyobousesshukakudaikeikaku

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