近刊検索 デルタ

2021年11月29日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

なぜ、イスラームと衝突し続けるのか

文明間の講和に向けて
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内容紹介
2021年8月、20年にわたる米国とその同盟国のアフガニスタン占領が終焉した。なぜ欧米流の自由や人権は受け入れられなかったのか。アフガン侵攻の危険を訴えた20年前の原書をもとに、その後の西欧とイスラームの関係をたどる章を加えた決定的増補版。
目次
 増補版まえがき

1 誰の犯行か?
 テロという「戦争」からテロとの「戦争」へ
 あいまいな証拠から創られた戦争のレトリック
 「誰が犯人か?」―認識のずれ

2 イスラーム組織の犯行ならば、なぜ?
 中東・イスラーム世界での不公正
 高度な計画を実行した犯人像

3 イスラームとの戦争ではない?
 十字軍・無限の正義
 イスラーム的不公正の観念
 信徒共同体の破壊
 教会組織をもたないゆえの一体性
 ラマダン月の攻撃がもつ意味

4 イスラーム世界の声は届かなかった
 イスラーム世界諸国の動揺
 ナショナリズムとイスラーム

5 ナショナリズムへの連鎖反応
 マイノリティの異議申し立てもテロ?
 パレスチナの抵抗運動はテロか?

6 イスラームの何を誤解してきたのか
 イスラーム対キリスト教という誤解
 女性の人権とイスラーム
 ヴェール、人権抑圧の象徴?
 ヴェールのもう一つの意味
 イスラーム的刑罰と公正の観念
 差別を隠蔽する用語としての「原理主義」

7 この戦争をしてはならなかった
 「タリバン以後」に潜む欺瞞
 イスラームとアメリカの衝突
 イスラーム脅威論がつくりだした「文明の衝突」

8 何をしなければならないか
 必要なのは人間を直視すること
 ヨーロッパは、なぜイスラームと共生できなかったのか
 国家としての日本は何をなすべきか

[増補]イスラーム世界と西欧の二十年
 「テロとの戦い」をめぐる亀裂
 弾圧を正当化した「テロとの戦争」
 ヨーロッパ難民危機と共生の破綻
 関係は再建できるか?
 文明間の講和に向けて

 あとがき
 増補版あとがき
著者略歴
内藤 正典(ナイトウ マサノリ naitou masanori)
1956年生まれ。79年東京大学教養学部教養学科(科学史・科学哲学分科)卒業。82年同大学院理学系研究科地理学専門課程中退、博士(社会学・一橋大学)。一橋大学大学院社会学研究科教授(本書初版刊行時)を経て、同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授、一橋大学名誉教授。専門分野は現代イスラーム地域研究。著書に『イスラームからヨーロッパをみる』(岩波新書、2020年)ほか多数。編著書に『「新しい戦争」とメディア―9・11以後のジャーナリズムを検証する』(明石書店、2003年/第2刷2021年)ほか。
タイトルヨミ
カナ:ナゼイスラームトショウトツシツヅケルノカ
ローマ字:nazeisuraamutoshoutotsushitsuzukerunoka

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