近刊検索 デルタ

2022年10月24日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

非日常のアメリカ文学

ポスト・コロナの地平を探る
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内容紹介
私たちは今、従来の20世紀的な日常とはすこし異なる「非日常」を生きている。コロナという人知を超えた災厄と対峙する知恵を、「非日常」という共通項を軸に、ヘンリー・ソロー、マーク・トウェイン、スコット・F・フィッツジェラルド、カート・ヴォネガット等、著名な作家の文学作品に探る。
目次
 はじめに

第1部 日常のなかの非日常

第1章 コロナ禍に読む『ウォールデン』の空気[浜本隆三]
第2章 遊びをせんとや生まれけむ――マーク・トウェイン『王子と乞食』におけるごっこ遊びによる非日常化[新関芳生]
第3章 ヴェルマ・ウォーリスが描く北米先住民の日常――姥捨ての物語が明らかにした真実[林千恵子]
第4章 山火事とともに生きる――ビッグ・サー文学における逗留の感覚[菅井大地]

第2部 非日常のなかの日常

第5章 ニューヨークの幽霊たち――マーク・トウェインと非日常[辻和彦]
第6章 一九二〇年代のアメリカ小説と(非)日常――『グレート・ギャツビー』を中心に[坂根隆広]
第7章 カリフォルニア・ベイエリア現代詩における「非日常」に対する抵抗[高橋綾子]
第8章 身体の非日常――『ダイエットランド』と『ファットガールをめぐる13の物語』を通して考える[日野原慶]

第3部 非日常のなかの非日常

第9章 カート・ヴォネガットのSF小説『タイタンの妖女』と『猫のゆりかご』[平田美千子]
第10章 カート・ヴォネガット『タイムクエイク』における既視感の(非)日常[中山悟視]

終章 難破する想像力と非日常[辻和彦]

 あとがき
 さくいん
著者略歴
辻 和彦(ツジ カズヒコ tsuji kazuhiko)
広島大学大学院社会科学研究科修了。近畿大学文芸学部教授。博士(学術)。 主な業績:『終わりの風景』(共編著、春風社、近刊)、Rebuilding Maria Clemm: A Life of “Mother” of Edgar Allan Poe(Manhattanville Press, 2018)、『その後のハックルベリー・フィン――マーク・トウェインと十九世紀アメリカ社会』(渓水社、2001年)他。 【備考:「辻」は1点しんにょう】
浜本 隆三(ハマモト リュウゾウ hamamoto ryuuzou)
同志社大学大学院アメリカ研究科博士後期課程単位取得退学。甲南大学文学部専任講師。主な業績:『アメリカの排外主義――トランプ時代の源流を探る』(平凡社新書、2019年)、『文学から環境を考える――エコクリティシズムガイドブック』(共著、勉誠出版、2014年)、『マーク・トウェイン 完全なる自伝』(第一巻)(共訳、柏書房、2013年)他。
タイトルヨミ
カナ:ヒニチジョウノアメリカブンガク
ローマ字:hinichijounoamerikabungaku

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