近刊検索 デルタ

2023年6月7日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

入管の解体と移民庁の創設

出入国在留管理から多文化共生への転換
移民・ディアスポラ研究
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内容紹介
収容者の相次ぐ死亡事件や長期収容など、外国人を治安の対象として管理することを目的に作られた入管のひずみが各地で起きている。事実上の移民が多数来日しているなかで、限界を迎えている入管体制をどう変えていくか。歴史にさかのぼって転換の道筋を考える。
目次
「移民・ディアスポラ研究」10の刊行にあたって

序章 出入国在留管理庁の解体と移民庁の創設[加藤丈太郎]
 はじめに
 1 出入国「在留」管理庁の創設
 2 なぜ出入国在留管理庁の「解体」なのか
 3 なぜ移民庁の「創設」なのか
 4 本書の構成

第1部 人権無視の外国人管理

第1章 ウィシュマさん死亡事件[指宿昭一]
第2章 強化される在留管理[篠原拓生]
第3章 「無法」地帯と暴力――入管収容における暴行、懲罰の実態[平野雄吾]
第4章 入管収容における性差別主義と多様な性の迫害[滝朝子]
第5章 日系ブラジル人Tの収容と強制送還[田巻松雄]

第2部 元入管職員の『中の視点』から

第6章 日本における出入国在留管理組織人事の現状と課題[大西広之]
第7章 入管内でのいじめ[渡邉祐樹]
第8章 入管の恣意的な判断[木下洋一]
第9章 交流共生庁の創設[水上洋一郎]

第3部 入管の歴史

第10章 冷戦と戦後入管体制の形成[テッサ・モーリス=スズキ(伊藤茂訳)]
第11章 戦前から戦後へ――特高警察的体質の保持[駒井洋]
第12章 冷戦と経済成長下の日本の「外国人問題」[外村大]
第13章 1990年から21世紀における出入国在留管理[ファーラー・グラシア(加藤丈太郎訳)]

第4部 移民庁の創設に向けて

第14章 日本における「民族的」アイデンティティ――「民族」概念の創出と伝播[小熊英二]
第15章 レイシズムを根底にもつ入管の課題――名古屋入管収容者死亡事件を手掛かりに[小林真生]
第16章 諸外国の移民庁の成り立ち――入管・統合政策担当機関と収容・永住・帰化のあり方[近藤敦]

終章 出入国在留管理から「双方向」の多文化共生へ[加藤丈太郎]


 書評[駒井洋]

 編集後記

 資料
  在留資格一覧表および在留期間一覧表
  出入国在留管理庁および「出入国管理及び難民認定法」にかかわる年表
著者略歴
駒井 洋(コマイ ヒロシ komai hiroshi)
筑波大学名誉教授。移民政策学会元会長。東京大学大大学院社会研究科博士課程修了。博士(社会学)。主な著書『国際社会学研究』(日本評論社、1989年)、『移民社会学研究――実態分析と政策提言1987-2016』(明石書店、2016年)。監修書に『移民・ディアスポラ研究1~9』(明石書店、2011~2020年)など。
加藤 丈太郎(カトウ ジョウタロウ katou joutarou)
武庫川女子大学文学部英語グローバル学科専任講師。博士(学術)。 2017年3月までNPOにおいて非正規移民に在留資格を求める活動に従事。2017年4月に研究の道に転じ、現在はベトナムから日本への国際労働移動を主なテーマとして研究を行っている。専門は移民研究、国際労働移動、国際社会学、多文化共生論。 主な著書に『日本の「非正規移民」――「不法性」はいかにつくられ、維持されるか』(単著、2022、明石書店)、『多文化共創社会への33の提言――気づき愛、GlobalAwareness』(共編著、2021、都政新報社)、『多文化共生 人が変わる、社会を変える』(共著、2018、凡人社)などがある。
タイトルヨミ
カナ:ニュウカンノカイタイトイミンチョウノソウセツ
ローマ字:nyuukannokaitaitoiminchounosousetsu

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