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2019年4月8日発売

解放出版社

出版社名ヨミ:カイホウシュッパンシャ

人権教育への招待

ダイバーシティの未来をひらく
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内容紹介
『同和教育への招待』を引き継ぎ、人権状況や人権教育の大きな変化に対応したテキスト。個別の人権課題に共通の枠組みや概念、取り組み方に応える横断的な学びは、今後の人権教育の在り方や生きる指針を示す手がかりにもなる。
目次
はじめに

序論 人権教育とは何か
①人権教育とその4側面/②同和教育に見る4側面/③日本の人権教育政策に見る4側面/④人権教育の土台にある人権とは?/⑤国際的な人権確立の動き/⑥人権教育の時代/⑦本書の構成

第1章 学校・子ども・人権
1 子どもの人権
①子どもの人権と私たち/②子どもの権利条約の成立とその背景/③4つの大切な原則/④子どもの権利と児童虐待

2 障害者と人権
①個人モデルを批判する/②社会モデルで考える/③健常を問い、自分に向き合う

3 在日外国人と多文化共生
①在日外国人って、どんな人?/②日本の外国人政策―「移民政策はとらない」の矛盾/③の子どもたちと教育/④同調圧力と同化主義

4 部落差別と人権
①明治の資本主義社会になって始まった部落問題/②被差別部落の人たちによる差別反対闘争/③戦後の政府による政策動向/④現代における部落差別の現実

5 ジェンダーとセクシュアリティ
①学校の風景を変えていく/②「普通」を疑い、「当たり前」を超える/③「男女平等幻想」を超えていく


第2章 人権を学ぶ基礎概念
1 多様性とアイデンティティ
①多様性とは/②金子みすゞと「みんなちがってみんないい」/③「多様性を尊重する」とは/④社会的・文化的アイデンティティ

2 バイアスを見抜く ①
①「差別」とは何か/②個人的差別と制度的差別/③ステレオタイプ/④偏見/⑤スケープゴート/⑥ヘイトスピーチ

3 バイアスを見抜く ②
①「差別と全般的不利益の悪循環」/②「逆差別」論の登場/③機会の平等と結果の平等/④「特権」と権力/⑤特権は客観的な側面から論じる

4 バイアスを見抜く ③
①マイクロアグレッション/②機能的偏見/③同調的偏見/④克服の道筋

5 「寝た子を起こすな論」を超えて
①「寝た子を起こすな論」とは/②市民意識調査から/③「寝た子を起こすな論」の誤り/④「同対審答申」のなかで/⑤「どう教えるべきか」へ

6 実践的行動力を身に付ける
①その場でどう行動するか/②社会に働きかける


第3章 同和教育実践の再発見
1 学校を欠席する子どもへの取り組み
①人権の視点で不登校を考える/②「学校を欠席する子ども」の理解と対応/③戦後の同和教育と長欠・不就学の克服/④教科書無償化の闘い

2 子どもたちの「荒れ」とその克服
①現代の子どもと「荒れ」/②少年非行における被害性と加害性/③「荒れ」の理解とその克服―社会的立場の自覚/④集団づくりを基盤とした自主活動

3 格差をのりこえる学力保障
①調査は誰のためのものか/②学校は平等化装置か/③部落の子どもたちの低学力の事実に向き合う/④人間解放につながる学力観と教育内容の創造/⑤「くぐらせ期」とひらがな指導/⑥学力格差の再発見と同和教育/⑦格差を克服する学校と学力保障の取り組み

4 生き方を育み、未来をひらく進路保障
①社会的に排除される子どもと進路/②同和教育の総和としての進路保障―解放奨学金と統一応募用紙/③人権教育を土台に据えたキャリア教育


第4章 生活を通して子どもをつなぐ集団づくり
1 集団づくりの歴史と人権
①集団づくりの位置づけ/②同和教育実践における集団づくり①(1950~60年代)/③同和教育実践における集団づくり②(1970~80年代)/④同和教育実践における集団づくり③(1990年代~)

2 生活背景を通して子どもを理解する
①子どもの暮らしを知るところから/②自らの「特権」と「内なる多様性」に気づく/③「どうしたん?」から始まる他者に対する関心/④分断された関係をつなぎ直すという視点/⑤家庭訪問で子どもの事実に近づく

3 教師が子どもとつながる
①「子どもとつながる」から始めよう/②子どもとつながる回路(チャンネル)をひらく/③家庭学習帳のススメ/④振り返りノートのススメ/⑤書かない子ども

4 自己開示とカミングアウト
①個人情報とプライバシー/②自己開示とフィードバック/③つながるためのカミングアウト/④カミングアウトを受けるとき

5 子どもをつなぐ、子どもがつながる
①子どもをつなぐ道具箱/②教師の立ち位置と集団を読み解く力/③子どもがつながる自主活動/④ 子どもの集団分析で教職員がつながる


第5章 人権学習をつくる視点と方法
1 主体的・対話的な学びのなかで
①学習指導要領の改訂と主体的・対話的な学び/②生活科の誕生と主体的・対話的な学び/③「ひらがな指導」と「スタートカリキュラム」/④「総合的な学習の時間」と主体的・対話的な学び/⑤「全同教の四認識」とアクティブラーニング

2 集団づくりと結びつけた展開
①前提としての人権の視点/②授業としての人権教育/③集団で真理を追究する/④ともに闘うなかまづくりとして

3 自分とのかかわりを意識した展開
①一人の子どもに寄り添う人権学習/②ESDと人権学習

4 人権の理念をベースにした総合的な学習の創造
①地域学習の継承と発展/②新たな人権学習の内容・方法の創出


第6章 地域とつながる人権教育
はじめに
1 子どもの権利保障
①「子どもの権利条約」に見る子どもの人権/②子どもの権利保障―スクールソーシャルワークの実践/③個人の問題を社会関係のなかでとらえる―エコロジカルな視点/④社会を変える・当事者を変える―アドボカシーとエンパメント

2 人権教育の内容創造
①地域教材から人権総合学習へ/②地域との連携の現状―全国調査より

3 人権のまちづくり
①教育コミュニティづくり/②地域における人々のつながり

第7章 人権教育の現代的課題
1 国際的な人権教育の展開

2 新しい時代を迎える日本の人権教育
①続々と制定される個別課題関連法/②重要になる個別課題の学習

3 シティズンシップ教育の時代
①世界で注目されるシティズンシップ教育/②シティズンシップ教育とは何か/③シティズンシップ教育と人権教育/④道徳の教科化と人権教育

参考図書
おわりに
著者略歴
神村 早織(ジンムラ サオリ jinmura saori)
1983年度に大阪府内の公立中学校教員として赴任。大同教(現在の大阪府人権教育研究協議会)、大阪府教育センターなどを経て、現在、大阪教育大学教職教育研究センター准教授。共著に『格差をこえる学校づくり』(大阪大学出版会)、論文に「校区の社会経済的格差と教師の役割認識」『教育社会学研究』、「人権教育の視点からみるスクールソーシャルワークのあり方」『神戸親和女子大学児童教育学研究』など。
森 実(モリ ミノル mori minoru)
1984年度に大阪教育大学講師として赴任。現在は同大学教職教育研究センター教授。著書に『知っていますか? 同和教育 一問一答』『知っていますか? 人権教育 一問一答』、共著に『多様性教育入門』『多様性の学級づくり』(以上は解放出版社)、『シティズンシップへの教育』(新曜社)、『日本の社会教育・生涯学習』(大学教育出版)、共編著に『子ども虐待 理解と対応』(生活書院)など。
タイトルヨミ
カナ:ジンケンキョウイクヘノショウタイ
ローマ字:jinkenkyouikuhenoshoutai

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