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2020年9月15日発売

解放出版社

出版社名ヨミ:カイホウシュッパンシャ

多様性ファシリテーション・ガイド

参加型学習の理論と実践
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内容紹介
『多様性トレーニング・ガイド』を増補・改訂。参加型学習理論の解説をはじめ、外国人労働者など、近年の社会の変化にもとづく資料、実践のためのアクティビティなどを収録。多様性にかかわるファシリーター必携の書。
目次
はじめに―日本語版の出版にあたって 2000年
 個人の意識の変革/子ども虐待と多様性/文化の相対性/意識的な努力が必要/違いを理解することから自分が見える
日本語版の新版出版に際して―2020年
序文―英語版の出版にあたって―1994年

理論編

第1章 多様性の理論

多様性(diversity ダイバーシティ)とは何か
 歴史の概観/メルティング・ポットからサラダ・ボウルへ/人口統計数値がアメリカの多様性を推進した/グローバル化と多様性/日本の場合/企業がダイバーシティに取り組むことの意義/差別の入り組んだ構造/違いを仕切る線/平等の意味/人権/構造的力関係の視点

エンパワメントと人権
 エンパワメントとは/生きる力のみなもと/外的抑圧と内的抑圧

多様性トライアングル
 ビジョン(理念、展望)/ポリシー(法律、規約、施策)/実践(プラクティス)/トライアングルの相互性
  ●アクティビティ1 多様性トライアングル:グループワーク
  ●アクティビティ2 多様性トライアングル:機能チェック

文化の意味
 比喩の1.文化とは氷山のようなものである/比喩の2.文化とは木のようなものである

第2章 参加型学習の理論と方法

トレーニングとは何か
 脱学習のすすめ

多様性受容力
 1.気づきのトレーニング/2.知識のトレーニング/3.スキル・トレーニング

トレーニングの4つの要素
 Ⅰ.目標(goal)と目的(objective)
  アクティビティ 20 ふたつの文化
 Ⅱ.構成
  討議のファシリテーション6ステップの鍵
  経験する/シェアする(わかちあう)/フォーカスする(焦点を絞る)/照合する/適用する/終了する
 Ⅲ.行動
  座り方
  ロールプレイ(役割劇)/モノローグ(独白劇)/ハッスル・ライン/ダイアッド(2人1組)/バズ・セッション/フィッシュ・ボウル/ブレイン・ストーム/スタンド・アップ
 Ⅳ.配慮

トレーナーに求められる7条件
 1.トレーナー本来の役割を認識していること/2.聴くという姿勢とそのスキル/3.安心な場の保証/4.参加者へのガイドとケア/5.モデリング(例を示す、模範を見せる)/6.立体的な研修をデザインする/7.トレーナー・ファシリテーターに必要な道具をいつも持っていること

トレーナーの7つ道具
 1.ダイアッド(2人1組)/2.びん/3.基本ルール/4.簡単なリフレッシュ・ゲーム/5.トーキング・スティックまたはマイクロフォン/6.タイマー/7.簡単な手話表現


実践編

第3章 アイス・ブレーカー

アイス・ブレーカーの役割
 アイス・ブレーカーとは/アイス・ブレーカーの前提

  ●アクティビティ3 他己紹介
  ●アクティビティ4 わたしのイニシャル
  ●アクティビティ5 利き手でない手で自分の名前を
  ●アクティビティ6 あなたに縁のある生き物は?
  ●アクティビティ7 共通点と違う点
  ●アクティビティ8 木の葉メッセージ
  ●アクティビティ9 ボディ・アクションで自己紹介
  ●アクティビティ10 誰の名札?
  ●アクティビティ11 名札作り
  ●アクティビティ12 背中の人物
  ●アクティビティ13 きうりもみ
  ●アクティビティ14 ステップ・イン・サークル
  ●アクティビティ15 キャッチ
  ●アクティビティ16 負けじゃんけん
  ●アクティビティ17 人の鏡
  ●アクティビティ18 ボール投げ

第4章 気づきのトレーニング
 気づきのトレーニングの目標

異質な文化に心を開く
  ●アクティビティ19 わたしの名前

名前は多様性を映す鏡
 アメリカの場合/日本の場合
  ●アクティビティ20 ふたつの文化
  ●アクティビティ21 わたしの長所・短所
  ●アクティビティ22 わたしの文化の好きなところ・嫌いなところ
  ●アクティビティ23 わたしの文化を紹介する

男女の性差について考える
 小学6年生の疑問/ジェンダーの視点から歴史をみる

ミレニアル時代のフェミニズム―ビヨンセからプッシー・ライオットまで多様なセレブたちがSNSで男社会を揺さぶる―2019年
 第二波フェミニズムの大衆的広がり―1985年 国連世界女性会議 第2回ナイロビ大会/性暴力の告発/『沈黙をやぶって』―日本 1992年/ミレニアル世代のフェミニズム/アニタ・ヒル証言―セクシュアル・ハラスメントの取り組みが広がる(1991年)
  ●アクティビティ24 「女だから」「男だから」の抑圧
  ●アクティビティ25 箱くんとお花さん

LGBTQとは
 性の多様性/LGBTQへの社会的対応/日本では/LGBTQの人口/LGBTQへの理解を深めるには
  ●アクティビティ26 同性愛の神話と事実

セクシュアル・ハラスメント防止研修
 研修で押さえる要点
  ●アクティビティ27 セクシュアル・ハラスメント:プレ・クイズ
  ●アクティビティ28 セクシュアル・ハラスメント認識度
  ●アクティビティ29 セクシュアル・ハラスメント:ロールプレイ

障害の壁を降ろす
 あなたも障害の壁の一部ですか?
  ●アクティビティ30 ADA(障害のあるアメリカ人法)を知る
  ●アクティビティ31 有名人クイズ
  ●アクティビティ32 ディスレキシア(読み書きの困難)
  ●アクティビティ33 マットの話:隠れた障害のある人

脳神経多様性(Neurodiversity)か自閉症スペクトラムか
 ヨーガの効果/自閉症スペクトラム障害への対応/脳神経のありようはさまざま

相模原障害者殺傷事件と一億総活躍国策
 相模原障害者殺傷事件/「一億みんないっしょ」幻想/精神障害者への偏見/ゆがんだ承認欲求/エンパワメントと慈しみの遺産

第5章 知識のトレーニング
 知識のトレーニングの目標

多文化リテラシー
 多文化リテラシーとは/多文化共生の実践/多文化リテラシーを高める最良の方法
  ●アクティビティ34 プレ・クイズ
  ●アクティビティ35 動いて選択
  ●アクティビティ36 マインドマップ
  ●アクティビティ37 簡易ディベート
  ●アクティビティ38 本格的ディベート

移民社会日本
  ●アクティビティ39 在留外国人・多文化国家

多様性社会のコミュニケーション・スキル
 率直な自己表現を学ぶ/相撲の親方との出会い/アサーティブな姿勢と行動

第6章 スキル・トレーニング
 スキル・トレーニングの目標

スキルの意昧
 対人コミュニケーション・スキル

コミュニケーションとは何か
 1.物理的ノイズ/2.言葉のノイズ/3.社会的ノイズ/4.心理的・生理的ノイズ
  ●アクティビティ40 社会的ノイズ
  ●アクティビティ41 心理的・生理的ノイズ

共感的傾聴
 Ⅰ.共感的傾聴の重要性
 Ⅱ.「共感」と「同情」「同感」の違い
  ●アクティビティ42 聴くスキル
 Ⅲ.共感的傾聴を構成する3つの傾聴法
  1.能動的傾聴/2.反復的傾聴/3.具体的傾聴

ピーストーク
 ピーストークのルール
  ●アクティビティ43 ピーストークのロールプレイ

アサーティブネス・トレーニング
 主語を省略しない/アサーティブに語る/率直なコミュニケーション/アサーティブである権利と責任
  ●アクティビティ44 アサーティブである権利と責任
  ●アクティビティ45 アサーティブネス:自己診断
  ●アクティビティ46 肯定メッセージのテープを作る

I(アイ)メッセージの効果
 I(アイ)メッセージとは/I(アイ)メッセージはeye(アイ)メッセージ
  ●アクティビティー47 Iメッセージのロールプレイ

ファシリテーション力―サークルとダイアローグ(対話)をつなげる力
 MY TREEペアレンツ・プログラム/家族えん会議/和解と癒し/プロセスワークとワールドワーク

自由の誤訳
  ●アクティビティ48 多様性社会に求められるリーダーシップ

対話型・ファシリティーション型リーダーシップ
 ビジョンとアクション/雁行型リーダーシップ/外的パワーと内的パワー/リーダーの課題/内的パワー/ネットワーキング

10代で飛躍的に伸びるリーダーシップ力
 リーダーシップを発揮する機会の提供/生きる方向の舵をとるためのガイド
  ●アクティビティ49 ダイバーシティ・マネジメント


あとがき
参考図書
著者略歴
森田 ゆり(モリタ ユリ morita yuri)
作家。エンパワメント・センター主宰。元立命館大学客員教授。元カリフォルニア大学主任研究員。 米国と日本で、多様性、虐待・DV防止専門職の研修とプログラム開発に39年携わる。現在も全国で、ダイバーシティ、コーチング、虐待、DV、ヨーガとマインドフルネス瞑想などをテーマに研修活動をしている。2001年に虐待に至った親の回復プログラム「MY TREE」を開発実践し1241人の回復者を出している。2014年にALOHA KIDS YOGA™を開発、虐待や暴力のトラウマを負った子どもと大人のためのヒーリングヨーガを実践。そのリーダーを全国に養成し、アメリカン・ヨガ・アライアンス賞を受賞。第57回保健文化賞、産経児童出版文化賞、朝日ノンフィクション大賞、など受賞歴多数。 主な著書に『虐待・親にもケアを』(築地書館)、『体罰と戦争』(かもがわ出版)、『子どもと暴力』(岩波現代文庫)、『子どもへの性的虐待』(岩波新書)、『ドメスティック・バイオレンス』(小学館文庫)、『聖なる魂』(朝日文庫)、『しつけと体罰』(童話館出版)、『多様性トレーニング・ガイド』『エンパワメントと人権』(解放出版社)ほか多数。
タイトルヨミ
カナ:タヨウセイファシリテーションガイド
ローマ字:tayouseifashiriteeshongaido

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